はしご
春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干すてふ 天の香具山
ゴールデンウィークを過ぎて早くも梅雨にでも入ったかと思えるような気候が続く。
昨日、初めて病院をはしごしてきた。飲み屋でさえはしごしたことがないのに病院をはしごするなど、なんてことだと思う。医院の紹介で渥美病院へMRIを撮りに行った。なんだかでっかい茶筒のような機械に寝かされ20~30分撮影する。なんでも電磁石を使って撮影するそうで、その際に発生するノイズがとても煩い。テレビでMRI検査の様子を見るととても静かなイメージだったがとんでもない。ドが付くほどうるさい。検査前に技師から大きな音が出るのでと、ヘッドホンを付けられたがそれでもうるさかった。騒音ともいえる。しかも音が一種類ではない。ンガンガンガンガとかゴーーーーとかグリグリグリとか20~30分間の撮影中ずーっとなりっぱなし。どこかのガード下の飲み屋でもこれほどの騒音はないと思う。知らんけど。
病院の梯子と飲み屋の梯子。MRIの騒音と飲み屋の騒音。喩え話としてはあまりにもポンコツすぎるきらいがあるが、まあ仕方がない。
渥美病院のMRI検査が終わった後、画像データを持って医院へ梯子、医師の説明によると私の場合は腰椎すべり症だそうだ。年寄りにはよくあることだとのこと。いつももらっている痛み止めの飲み薬だけでは痛みが引かず、腰の下、尻尾の付け根辺りいに注射をしてもらった。多少痛みは和らいだが、完全には痛みと痺れは引かない。もう少し様子を見てまだ痛みがあるようならもっと設備の整った医院なり病院を紹介するとのことだった。説明によるとその場合は患部に直接神経ブロック注射とやらをする、それでもだめなら手術をするしかないと言われ、なんだか面倒なことになっちまったなと思う。歳を取るというのはこういうことなのか。
体もポンコツなら車もポンコツ。とうとう車の買い替えをすることになった。いろいろ面倒な手続きをするため、大清水の窓口センターで印鑑証明を取るのに手間取った。印鑑登録カードのことをすっかり忘れてしまってマイナンバーカードがあればいいんだと思い込んでいた。最初マイナンバーカードだけ持っていったら印鑑登録カードが無ければ印鑑証明は取れないと言われ、家までカードを取りに戻り再び窓口センターで手続きをしたところ、私のカードではないと言われ、よく見たら15年前に亡くなった母の物だった。なんてこったい、と思ったがまたまた家に戻り自分のカードを探すが見当たらない。「あれ・・・?まさか」こういう時に必ず診察券や保険証、等を入れたポーチを持ち歩いているが、もしかしてその中に入れてあるかもしれん。と手に持ったポーチをまさぐってみると入っていた。印鑑登録カードを持ちながら無駄に三往復したということになる。何故気付かなかったんだ。
耄碌したもんだ。
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