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新しいはじまり~地球暦のおはなし会@ニライカナイ・ヤンバル

「春に桜を愛でるのは、秋の実りの予祝でもある。」

そんな話を最近聞きました。

<目次>

  • 予祝

  • グレゴリオ暦(西暦)の元日には天文学的な意味はない??

  • 旧暦は、自然を愛でてきた記憶の引き出し

  • 「宇宙元旦」=春分の日始まりの地球暦

  • 真の暦とは??

  • 地球暦おはなし会の案内

  • ニライカナイへの道のり

今日は4月10日日曜日。

新年度が始まって10日が経ち、ほっと一息の方もいらっしゃるかもしれませんね。皆さん、そろそろ波に乗り始めていますか?

今年の4月1日は弥生新月にもあたっていて、大きな節目とか、全く違うステージに立つ感覚を持った人も多かったのではないでしょうか?

私自身もようやく水中から海面に顔を出したは良いけれど、波しぶきを受けながらどうにか目指す陸地が見え始めたかな?というところです。

カレンダー的にも2022年になってから、色々な節目を通過してきました。

2022年1月1日(グレゴリオ暦元日)

2022年2月1日(太陰太陽暦元日 旧正月 春節 ソルラル テト)

2022年2月4日(立春)

2022年3月21日(春分の日)

2022年4月1日(新年度始まり 弥生新月)

※2022年は新暦と旧暦が微妙にシンクロ。2月1日が旧暦元日、4月1日が弥生新月(新年度開始)、そして5月1日が卯月朔日となっています。

 

グレゴリオ暦(西暦)の元日には天文学的な意味はない??

そもそも西暦(グレゴリオ暦)はローマ皇帝カエサルの時代に作られたユリウス暦をもとにしており、各月の名前なども、時々の権力者の都合で恣意的に決められたようで、そこには天文学的な意味はないといいます。

例えば10月は英語でOctoberですが、8本足のタコは英語でOctopusと呼ぶように、Octは8を表します。何でこんなことが起こったかというと、当時の皇帝カエサルは7月生まれで、その名前ユリウスをJulyとして7月にあてはめ、次の皇帝アウグストゥスは8月生まれだったので8月はAugustになったそうです。凄いですよね。

↓国立天文台のサイト参照

https://www.nao.ac.jp/faq/a0307.html

旧暦は、自然を愛でてきた記憶の引き出し

旧暦(太陰太陽暦)の元日は毎年立春に近い新月にあたり、東アジア地域(中国・韓国・台湾・ベトナムなど)ではこの日が一年の始まり。

日本でも明治の改暦前は長くこちらの暦をメインにしていました。私たちが暮らす風土との親和性もあり、農事暦などではいまだにこちらの暦が重視されているようです。

私の住んでいる沖縄も随分西暦が浸透してきましたが、お盆だけは旧暦で毎年日にちが変わります(笑)。エイサーの道じゅねーの空には必ず旧暦七月の満月が

また月の動きと調和した暦を使うことで、特に体と心のバランスを取ることにつながるとも言われ、現代社会においてその重要性が見直されているようです。

「宇宙元旦」=春分の日始まりの地球暦

最近「宇宙元旦」と言われ始めているのが春の彼岸の中日である春分の日。

太陽からの光が北半球にも南半球にもまっすぐ届き、昼と夜の長さも(ほぼ)等しくなる、陰陽調和の日。北半球では季節的にも命の躍動を強く感じ始める時期ですね。

(余談ですが、この日と秋分の日を祝日にしているのは素晴らしいと思います。出来たら夏至と冬至も⇒こちらはクリスマスがあるからいいか)

そして地球暦はそんな「宇宙」における始まり、春分の日が起点です。


それ以外にも世界にはイスラム暦をはじめ、各地に様々な暦があります。

「13の月の暦」という、マヤの暦をベースにホゼ・アグエイアス博士が構築し提唱する暦もあります。

「暦」とはある種のプログラミング装置であること、今の西暦(グレゴリオ暦)のスローガンは「Time is Money~時は金なり」であり、行きつく先は自然破壊や人間性の喪失になるのは当然で、宇宙とシンクロした暦=「Time is Art」により真の人間性再生と調和した社会への変革がなされていくそうです。

↓13の月の暦グッズ(カレンダー、手帳など)を扱っているこよみ屋さんのサイト

http://www.koyomiya.com/13moon/

 

真の暦とは??

勿論どの暦が正しくて、どれが間違っているという訳ではありません。なぜなら世界中には様々な種類の暦が使われており、それらに優劣をつけることはナンセンスだからです。

ただそれぞれの暦(=ある種のプログラミング装置)の特色を踏まえ、客観的、俯瞰的にみる視点が必要だと感じており、それは暦に限らず現代では特に必要なスキル(流されずに自らを保つ知恵)だと思います。

西洋占星術などで使われる星座は、地球にいる我々から天空を見た姿を表しており(現在の天空図は過去の星座とズレているそうです)、人間の視点から捉えた天文現象をベースにしていますが、地球暦はまるで太陽系の外側に立つ場所から、太陽系内の惑星の動きを俯瞰的にみる事が出来ます。

冒頭であげた「予祝~桜を愛でる話」も、春~初夏の田植えから秋の稲刈り・収穫までを地球暦で見てみると、地球の位置が丁度180度反対側(地球暦では「反」の角度)に移動していることがわかります。

理屈だけではなく、感覚的に眺める事、別の視点から観察することで浮かんでくる発見や、気づきの奥深さを一人一人が味わえる、そんな可能性を持った暦だと思います。

 

「敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」

江戸時代の国学者本居宣長(もとおりのりなが)という方の有名な句です。

彼は『真暦考』という書の中で、真の暦というものは本来「何月何日何曜日」などと外面から枠を嵌められる類のものではないと述べています。

例えば

「あの人がこの世を去ったのは夏の暑さを○○回やり過ごした、この紅葉が色づく頃であった」

とか、

「我が子の誕生は、初霜が下り、寒さが厳しくなり始めたあの日の夕暮れ時であった」

など、人生の中の大切なことは目の前に映る自然とともに自らの「心象風景」として体験され、深く刻まれていくものであると述べています。

人はどうして暦を使うようになったのか。

作物の生育であるとか、川の氾濫の時期を予測する必要とか、生き抜いていく上での大切な知識の源となった側面は勿論あり、それらが文明・文化の土台となったことはあるでしょう。

それ以上に大切なのは、自分が生きている「とき」というものに節目をつけ、物事の始まりと終わりを意識すること。

それは自らの心と深く向き合う上でのリズムとなるものであり、人生の中で体験する「イタミ」や「傷」といったものを時間という概念の中で昇華させ、起こることすべてを「喜び」「佳きこと」「祝福」に変換していく営みなのでは?と感じています。

大切なのは自分の視点・感じ方なんだと。

「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ」西行 

地球暦おはなし会の案内

そんな地球暦のお話会を、今回久しぶりにやらせてもらうことになりました。

実際に惑星ピンを動かしたり、角度によるエネルギーの違いなどを味わいながら、楽しんでいきましょう。

地球暦ピン

後半は「ニライカナイ」というタイトルで皆さんと「今ここの瞬間」を分かち合えたらと願っています。

日時:2022年4月29日(昭和の日祝日)令和四年弥生二十九日

13時開場 13:20開始~休憩~16時頃終了予定

場所:ニライカナイ(旧 旅の宿朝日家)沖縄県国頭郡国頭村楚洲150-1

那覇から車で約2時間(沖縄自動車道経由)

参加費:1000円+ドネーション お子様無料(ドリンク付き。おやつなどはお持ちくださいね)

託児スペースは用意しておりませんが、お子様連れ歓迎です。

お申込み・お問い合わせ:heartofearth256@gmail.com

            070-6595-1320(井上聖 ガリ)

                                         FBのメッセンジャーやLINEでも大丈夫です。

当日、地球暦の販売も行っています。(数量限定 必要な方は予約をお願いします)

ニライカナイへの道のり

https://www.instagram.com/tabi_yado.asahiya/

シャンバラとかシャングリラ、ニライカナイ。。。
これらの言葉に共通するのは、どこか離れたところにある、簡単には辿り着けない理想の地、桃源郷のイメージ。

「山のあなたの空遠く さいわい住むと 人の言ふ」

世界は大きく揺れ、私たちの内面も引き裂かれているように見えます。

けれど、本当に安心してみなが手をつなげる故郷、そこへ向かう道のりは一人一人の足元に、「今ここ」にしかないとも感じています。

うりずんの素晴らしい季節、ゆっくりヤンバルドライブがてら、ニライカナイで、RealでCoolなKingdomでお会いしましょう!

センスオブワンダー



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