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Heart Cocktail @ Amano Bar 2022 7/23(土)

鳥が歌うオペラ

軽井沢の山荘の寝床で、ふと夜明け近くに眼を覚ましたりすると、
外に鳥のさえずりが聴こえ始めていることがある。

一体鳥たちは何時頃から朝の交信を始めるのだろうと考えて、
そんな時間に目が覚めた時、時計で時間を確認してみた。

大体朝の4時頃から、山の中の鳥の交信は始まるようだ。

軽井沢はどちらかというと、
朝から昼間の活動に重点が置かれるところで、
飲食店も夜の9時にはさっと客足が引いて静かになってしまう。


ある朝、この鳥のさえずりの拍子が耳について目が覚めた。

それは、

『Largo al factotom al della citta, Largo!』

と聴こえる。

映画“ミセスダウト”の冒頭で、
主人公演じるロビン ウィリアムズが歌う
フィガロの歌の一節だ。

そういえば
ロビン ウィリアムズの訃報を聞いたのは
ある夏の軽井沢の夕暮れ
山道で歩きながら聴いていたニュース番組だった。

鳥のさえずりの音階は歌とぴったり同じではないが、
節のタイミングが合っている。

そして、いちどそうだと認識すると
もうどうあっても
そのように聴こえてしまう。


それはこの譜面の、
はじめの4小節くらいの部分。

調べてみたら
このオペラ歌曲は『セビリアの理髪師』
からの一曲ということだった。

星野温泉の当主で野鳥研究家としても知られた星野嘉助氏が
フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンを野鳥の森へ案内、
そこで彼が鳥のさえずりを採譜して作品を残したという話を
読んだのを思い出してなるほどこれかと感心。



さてこれはどんな鳥だろうと思ってYouTubeでいろいろな
鳥のさえずりを聴いてみたが、
これだ、というのが見つからない・
ミソサザイ?
あるいは黒ツグミ?


山の中で鳥のさえずりに耳をすましてみてください
Figaroの一節が聴こえるかも。


もし鳥の名前がわかったら教えてください。



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