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Heart Cocktail @ Amano Bar 8/10-8/14 2022

8月10日から14日までのお盆期間勤務

ピクサーのアニメーション映画で、バグズライフというのがありました。
タイトルの通り虫たちの王国の物語。
子供向けの作品ですが、大人も楽しめる映画です。

この映画は、娘が初めて内容を理解して視聴した最初の映画ということで、
私にとってはちょっと特別な意味を持った作品です。

それは、それまでただ動画の画面を見つめていた幼児が
話の筋を理解して映画鑑賞を始めた最初の作品ということで、
子供の成長の過程の一里塚的な感慨があるのと同時に、
幼児の世話に追われる母親にとっては、
頼もしいベビーシッターが現れた瞬間でもありました。

夫が仕事に出かけて小さい娘とふたりだけになると目が離せないため
台所で食事の支度に野菜の刻みものをする間とてない、
という時期がありました。

映画の筋を理解できるようになったことで、
娘が映画鑑賞に没頭できるようになり、
母親はその間に家事がすすめられるようになって助かったものです。

また子供と一緒でなければ
鑑賞の機会もなかったと思われる映画や番組などに
たくさん出会ったことは余録であったと思います。

昨晩ベランダで、
鉢植えの植え替えをはじめたら、
山の夜の闇を切ってミニチュア軍用ヘリが近づいてくるような音がします。
おなじみのかなぶんの飛翔音の何倍もの分厚い音、
クワガタかなと思ったら、めずらしく、それはカブトムシでした。

バグズライフの登場キャラクターの
ジャイアントボムのように、
ベランダの灯りを太陽と間違えてぶんぶん飛んできて、
ガラス戸の枠に取り付くとそこをよじ登ってゆきました。

翌朝ベランダの出てみるとまだそこに取り付いていたので、
お皿に乗せてテーブルの上に移動してもらい、
桃をひと切差し上げてみました。

ちょうど友人夫婦が幼い娘のサラを連れてきていたので
ベランダへ案内したら、
彼女は興味深げにカブトムシを見ていました。

夕方にはベランダにバーベキューの支度が始まったので、
小さいサラをさそって外の木のあるところへ
カブトムシを返しにゆこうと庭へ出て
木の根元へおいてやると
ベランダのステンレスの窓枠や、陶器の皿の、
とっかかりのないつるつるとした表面に難儀していたカブトムシは、
しっかりと脚で木肌を掴み、
自分の世界へとかえってゆきました。


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