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240520(天使という言葉)
2024/05/20
ずっと思っていたことを書く。
" 天使 " という言葉を、今目の前で生きている人に対して、簡単に使わないでほしい。
そんなことを思うのは、私だけ?
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なんで、可愛い人を対象に、天使なんて表現を使って言う人が多いんやろ?
言葉の意味、分かってる??
思わず検索したけど、天使とは、
現代語の国語辞書では、
天使
①天界にあり、 神の使者として人間に神意を伝えたり、 人間を守護したりすると信じられるもの。 ユダヤ教・イスラム教・ キリスト教などに見られる。 エンゼル。
②心のきよらかな、 やさしい人のたとえ。
という意味らしい。
やさしい人のたとえ、ねぇ……。
Yahoo知恵袋でも同じ疑問を持つ人がいて、それに対する答えの例として、
神々しくて、美しくて、癒しとか優しさとかそういうの持ってそうな。
だから、天使=可愛い になる、といったような考察がされてた。
やっぱり、そこがイコールになるの、ピンとこないなぁ。
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私自身、『天使』と聞いたら、背中に羽のある赤ちゃんみたいな、優しくて美しい小さな子供をイメージする。
(フランダースの犬とか、絵画に出てくる天使そのもののイメージ)
そんなイメージもあって、天使たちって、通常は私たちの肉眼では見えない神秘的なものやと思ってるんよね。
死産を経験したからこそ、そんなイメージだと、より一層強く思うようになった。
私の娘はお腹でちゃんと生きていて、悲しいことに、お腹で亡くなったけど、私たちの近くや空の上では、どんな時でもしっかり私たちのことを見てくれていたような、そんな気持ちがしてる。
諸説あるけど、亡くなった赤ちゃんは、自分が産声をあげて産まれる前に亡くなることを分かってて、パパとママに何かを伝えたくて、命を宿してくれている、ということをいくつかの本で読んだ。
何かを伝えに来る、ということそのものが、天使の使命であり、身体を張って伝えてくれることそのものが優しくて強い存在だよなと感じた。
産声のない出産の後には火葬もしたから、私にはお骨しか見えないけど、娘は今もどこかで私には見えない姿で見てくれているって思ってる。
見えない姿で、私たちの生活を優しく見守ってくれているのだと思ってる。
その、見えない姿こそ、天使 だと思ってる。
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病院からもらったグリーフケアに関する資料にも『天使ママ』と書いてあった。
だから、私は天使ちゃんのママになったんやな、とその時にも思った。
言い換えると、『お空に還ったけど、私たちのところへ来てくれた優しくて美しい存在である娘のママになった』と思った。
資料でも流産や死産になった赤ちゃんのことを天使と表現する、ということは、天使の意味って、やっぱり肉眼でとらえられる次元の存在ではないって風に解釈せざるを得ない。
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無事に元気に産まれてきた赤ちゃんも、
産声をあげるまでは、奇跡の連続で命を宿したということや、産まれるその瞬間までパパとママに伝えたいことがあるということ、赤ちゃん自身の魂の居場所、という意味で考えると『天使』に近い存在やけど、
産まれたら、もう『天使』から卒業して、今度は『人』としての使命を果たしていく存在になると思うんよね。
だって、産声をあげている頃には、私たちの目で見える存在やから。
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そんなことをぼんやりと考えるうちに、目の前で元気に生きている人に対して、どれだけ可愛くても、どれだけ美しくても、
軽々しく『天使』なんて言わないで、
と思ってしまった……
特に、自分が子育てしている赤ちゃんのこと、『あまりにも可愛すぎて我が子が天使』って言ってる人を見ると、尚更そう思った。
私にとって天使は、目に見えない存在で私たちを優しく包んでくれる存在。
娘がそんな存在になって、お空に還った。
だから、目の前で生きていて、その人に触れ合える以上、天使だなんて贅沢な言葉を、少なくとも天使ママの前では使わないで。
そんなこと、誰にも伝わるわけがないよな、と思いながら、ちょっと複雑な心境を抱えて毎日過ごしています。
(最近は、天使って言ってるCMに対してツッコミました…笑)
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