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#毎日新米人事日記 12日目:「私の将来の夢」を言葉にした日

#毎日新米人事日記 とは?
 スタートアップの新米人事として奮闘する23才女子が、毎日の学び、考えたこと、反省、会社への愛、たまに家族や恋人や友達への感謝、読んだ本の感想などを1日の終わりにうだうだ書く連載。新米人事の成長と学びを優しい読者の皆様に見守ってもらうことが目的です。

 今日の日記はさくっと。

 最近、人に会う頻度を増やしているので、よく聞かれます。「あやなさんは将来何がやりたいんですか? どんな展望があるんですか?」。涼しい顔で答えましたが、結構悩んでしまいました。

 高校生までの夢は小説家になること。文章を書いて暮らしていきたかった。でも、私にはそこまでの才能はないとわかって早数年。文章を書いてお金をいただく、という最低限のハードルはある程度クリアしていますが、自分の体が資本すぎて正直一生続けていくのかと聞かれたら自信がない。今やりたいこと、今成し遂げたいことはあるけれど、将来ってなんだろう。

 しばし考え、結論が出ました。(早い)

「この人なら世界を変えられる、と思える天才に出会い、その人の夢の実現のための強いチームを作る」

 ひとつめはこれです。

 私は天才ではないので、天才に強い憧れがあります。私の定義するところの天才は、「世の中にまだ存在しない新しい価値を生み出し提供できる人」です。やっぱり、このゼロイチの部分をできるのは天賦の才だし、誰しもができることではありません。

 GAFAみたいに、いままでに存在しなかった新しいものを生み出して、それがなければ回らないほどの世界を作るというのはとんでもないことです。私にはたぶん、100回徳を積みながら生まれ変わってもできません。

 ただ、天才の陰にはいつも良いマネージャーがいました。イヴ・サンローランに、ピエール・ベルジェがいたように、メディチ家がたくさんの画家の支援をしてきたように、私の夢は、その天才を支える素晴らしいマネージャーになることです。

 「それってCOOじゃない?」と思った方、確かに。ここからは私の興味と私のエゴですが、私はその天才のために、「天才が安心して仕事ができ、その才能を爆発させられるようなチームを作ること」が夢なのだと思います。

 仕事をしていく上で様々な軸があります。大きく分けると、プロダクトへの共感か、人への共感。私の興味範囲は圧倒的に後者です。人。プロダクトに興味があり、プロダクトを世の中に知らしめるためにゴリゴリと頑張る人はCOOになるのだと思いますが、私は少し違います。

 天才だって体は一つで、人生は24時間のせいぜい100年分、仕事ができる期間だったらもっと少ないです。そうなったときに、天才のアイディアを実現させるのは、天才ではなくその天才を支える才能たちです。私はその才能たちを集められる人になりたい。

 ただそのためには、天才に信頼してもらえるだけの成果と実績を上げねば。修行します。

「人事を収益部門にする」

 もう一つはこれです。私は人事とか、人に携わる仕事に誇りを持っています。ただ、一般的にスタートアップ時期ではないがしろにされがちです。なぜなら、収益を立てる部門ではないから。人事やバックオフィスは基本的にその人たちを動かすだけで人件費が発生する赤字機関です。

 当たり前ですが、バックオフィスがいなければ営業もマーケティングも安心して仕事をできません。だからこそ必要な職種であるのは間違い無いのです。それでも、目先の利益を上げられないから後回し……というのは悲しすぎます。

 なぜなら会社は人があってのものだから。人の繋がりとチームの感性によってより高い利益を生むことができるから。

 さーて、どのようにして「人事」を収益化するかに関しては、これから考えなければいけませんが、まだまだ時間はたっぷりあります。どれだけ時間がかかっても私は「人事を収益部門にして歴史に名を残した女」になりたいなあ。



スタートアップでがんばっております。ぜひ翼をさずけてください。