「MFX-C2860N」の機能や性能
"ムラテックの「MFX-C2860N」は従来の高い性能をキープしつつも、できるだけ仕事の邪魔にならないように超コンパクトサイズを実現した複合機です。幅は585mm、奥行きは660mm、大柄な男性が一人立っているくらいのスペースと考えるといいかもしれません。これなら小規模事務所にも楽に置けるでしょう。
超コンパクトサイズながらA3の出力にも対応しており、A4サイズの場合、モノクロ・カラー共に1分間で28枚の出力が可能です。なお、ウォームアップタイムは室温23度の場合は20秒以下、ファーストコピータイムはモノクロで6.8秒以下、カラーで8.4秒以下となっています。
そして、紙のコストを減らしたいオフィスに嬉しいのが、集約コピー機能です。1枚の紙に最大8ページ分の原稿を集約してコピーすることができます。両面コピー機能を使えば、さらに紙を半分量に減らせます。タッチパネルにあるEcoコピーボタンを押すだけで、このような印字コストを抑えた機能が簡単に利用できます。
タッチパネルはタブレットなどと同様に、直感的な操作ができるのが利点です。それに加えて「MFX-C2860N」では、ボタンの文字を簡単に拡大表示できる機能や光量を絞る機能など、使用者一人一人に優しい機能が備わっています。また、主要な外国語を7種類搭載しており、外国人スタッフも使いやすいような工夫がなされました。
それから、「MFX-C2860N」には、高速自動両面読み取りカラースキャナーが搭載されています。そのスピードはA4片面の場合で毎分45枚、積載枚数は最大130枚です。オフィスに溜まった紙文書をあっという間にデジタルデータ化してくれるので、ペーパーレスを促進したい企業に打ってつけと言えます。
スキャンしたデータは本体のHDDのみならず。ネットワーク上の共有フォルダーやUSBメモリ、FTP/WebDAVサーバーなどに送信や保存が可能です。原稿によって紙質が違ったり状態が違ったりするのは珍しいことではないので、薄紙原稿モードや白紙原稿除去機能など、各原稿に対応する読み取りモードを選べるようになっています。
さらに原稿の中身を識別して、適するファイルサイズになるよう、文字と画像それぞれに高圧縮処理を行うことができます。サイズだけでなく、再利用しやすいファイル形式に変えることも可能です。面倒な作業もこれ一台で済むかもしれません。
「MFX-C2860N」は、印刷や送信時に気になる情報漏えいにもしっかりと対応しており、セキュリティ機能は十分に備わっていると言えます。それ以上にセキュリティを強化したい企業は、非接触ICカード認証機能やNFC端末認証機能、バイオメトリクス認証機能などを追加するといいでしょう。"
印刷の質が良い
ムラテックの複合機への評判を比較分析してみたところ、最も評価が高かったのが印刷の質です。その秘密は読み取りと書き込みの解像度にあります。MFX-C2260Nの読み取り解像度は600dpi×600dpi、書き込み解像度は1,800dpi相当×600dpiという高いスペックの数値です。またプリンター機能においては1,200dpiの解像度を示し、細い線をくっきりと再現させる効果があります。グラフやフローチャートなどで使う斜線や曲線などの複雑な形のラインもきれいに映し出されるという特徴があります。大手7社と比較した場合でも平均4.0の中、ムラテックは4.3という好成績で他の業者を抜いて1位です。
印刷速度に課題あるもカウンター料金は安い
"ムラテックの複合機は、印刷速度の面では課題があります。実際使用しているユーザーからの口コミ評価を見てみても、他社と比較して1分当たりの印刷枚数の出力が少ない点に不満の声を上げています。ムラテックでは中速機が主流で、高速機の取り扱いはありません。しかしその一方で、カウンター料金については圧倒的に安いという意見もあります。複合機に求められる要素にスピードは欠かせないものの1つですが、速さを追求すると色んな機能やパーツを改善させる必要が生じるので、本体価格がどうしても高くなってしまう傾向があります。
ムラテック製品が向くのはペーパーレスが比較的進んでいる会社やインターネットの構築が発達している企業などで、逆に資料作成や会議の多い大企業には少し不向きです。"
メンテナンスの対応が早くてスムーズ
"ムラテック製品にもう1つ特徴的に見られたのが、メンテナンスの対応が早い点でした。ユーザーからの声の中には、印刷時に黒い線が入るので朝一番に電話をしたところ、午前中には駆けつけて治してくれたというものがありました。ムラテックというメーカーはキャノンや東芝といった大手メーカーと比べると知名度が低く、国内のシェアも少ないです。しかしそれゆえに、ユーザーの1人1人にきめ細かく迅速に対応できる小回りの良さという強みもあります。
さらに他社ではめったに見られない特徴としては、土曜日にも通常と同じ保守点検や消耗品発注を受け付けている点です。大手メーカーになると土日のサービスについては追加料金を取られるところがほとんどですが、ムラテックではそのような費用負担はありません。"
社員教育がしっかりしている
ムラテックの評判に特に多く見られたものが、アフターサービスの担当者や営業マンの態度が良いという内容でした。他のメーカーの営業マンと比べるとムラテックの担当者は気遣いが感じられ、また機器の故障も大変少ないという点です。複合機を導入するとメンテナンスはつきものなので、比較的長い付き合いになります。担当者の作業が雑であったり、また態度が悪いとどんなに優れた製品でもメーカーに対する不信感が出てきます。大手のような知名度には欠けますが実はムラテックは大変歴史が古く、ファックス開発では先駆者です。自分たちの位置づけをしっかり理解しそのうえで活かせる強みをしっかりと持っている、それが接客の良さと丁寧なメンテナンスにつながっているのでしょう。