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【考察】一年で1000倍成長するNFTゲーム「Sorare」 〜NFTがデジタルエンターテイメントを盛り上げていく〜

Headlineのヨーロッパ拠点であるHeadline Europeは、2020年にリード投資家としてSorareに出資しました。Sorareはいわゆるファンタジー・フットボール(fantasy football)ゲームです。ユーザーはゲーム内にてサッカー選手のカード購入や取引を行い、カードを使ってシミュレーションゲームに参加することが可能です。カードは世界中100個以上のサッカーチームやサッカーリーグに公認されており、ゲームアイテムであり、デジタル上のコレクション品でもあります。これらのカードは全部ブロックチェーン上で記録される「NFT(Non Fungible Token)」になっています。

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上図の通り、Sorareの月間売上高は2020年からの一年間で、約2万米ドルから2000万米ドルに増加し、1000倍の急成長を果たしています!

ファンタジー・フットボールは何年も前からあるゲームですが、なぜここにきてSorareはこの歴史のあるデジタルエンターテイメントに活気をつけられたのでしょうか。それを一言で回答するなら、答えは「NFT」です。噛み砕いた回答は以下3つのポイントになります:

【希少性】ユーザーは数に限りのない「Common」ランクのカードを使ってもゲームに参加できますが、ゲームで勝てる勝率をあげるには、数に限りのある「Rare」「Super Rare」「Unique」ランクのカードを入手する必要があります。そういったランクのカードは全部NFTとなっており、そしてNFTが持つ「一つ一つのNFTがすべて唯一無二の存在である」属性がカードの希少性を担保しています。
【Play to Earn(遊んで稼ぐ)】NFTであるサッカー選手カードは他のユーザーとの間で取引することが可能です。Sorareゲーム内でもできますし、Openseaなどのようなマーケットプレイスでもできます。ユーザーはカードを購入し、カードを使ってゲームを遊ぶことによってカードの価値を増加させ、それをまた売却することによって実際に収入を得ることができます。NFTがその換金性と流動性を実現しています。
【一つのプラットフォームであること】NFTや仮想通貨は最初からグローバルで流通できるように設計されているように、Sorareもグローバルでオープンなゲームになっています。例えば2020年4月にSorareをプレイし始めた東京にいるユーザーと、2021年7月にこのゲームをやり始めたドイツにいるプレイヤーは、同じゲーム内で戦うことになります。実は今までのファンタジー・フットボール・ゲームは、身内の人だけを誘ってクローズドのリーグを作ってプレイする設計になっていました。SorareはNFTのグローバル性をうまく活用して、オープンなファンタジー・フットボールを作り出すことに成功しています。

Sorare以外にも、弊社はNFTやデジタルエンターテイメント領域において積極的に投資しています。直近では弊社が運営しているシード特化ファンド「 Launchpad Fund」からスマートアプリ社に出資しました。スマートアプリは日本初の審査登録制NFTマーケットプレイス「nanakusa」を運営しています。

海外ではOpenseaやRaribleなど誰でも簡単NFTを発行・販売できるマーケットプレイスがある一方、SuperRareやFoundationのようにNFT発行者に対して審査を行うマーケットプレイスも存在し、最近急成長しています。nanakusaは後者のように審査制を採用しており、クオリティの高いNFT作品だけをプラットフォーム上に流通させています。また、手数料を抑えるために一部取引をオフチェーンで処理するマーケットプレイスもありますが、nanakusaはPolygonなど最新なLayer 2技術を取り入れており、すべての取引をブロックチェーン上で処理する「完全オンチェーン型」NFTマーケットプレイスとしても日本初です。

スマートアプリは日本におけるNFTエコシステムで非常に多くのプレイヤーといい関係性を築いており、MyCryptoHeroesを開発するdoublejump、gumi、CryptoGames、JPYCなどとの提携を発表しています。弊社Headlineは今後引き続きスマートアプリ社を支援し、nanakusaが日本一のNFTマーケットプレイスになる日が来ることを楽しみにしております!

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