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IVS LAUNCHPAD 2013 優勝 「freee」がプレゼンに使用した資料を公開します。

〜はじめに〜

弊社(Headline Asia *旧インフィニティベンチャーズ)はアジアのスタートアップエコシステムの底上げを目的とし、2007年に招待制カンファレンス 「Infinity Ventures Summit(IVS)」を発足。過去13年間での開催は通算20回超(年2回開催)、歴史・規模ともに国内最大規模のインターネット業界トップレベルの経営者・経営幹部が集まるカンファレンスとして発展を続けています。
IVS内で行われるピッチイベント「LAUNCHPAD」の登壇は通算400社ほど、登壇したスタートアップには我々の投資先でもあるfreeeやWealthNavi、そしてマネーフォワード、クラウドワークス、Wantedly、弁護士ドットコムなど、時代を象徴する企業が名を連ねています。
2020年には「LAUNCHPAD」に応募するスタートアップを中心に投資を行う「LAUNCHPAD FUND」を組成、さらに投資先・登壇者・審査通過者で構成されるLAUNCHPAD COMMUNITYでは採用・営業・データ分析の3つの接点を定期的にスタートアップへと提供してまいります。
また、2020年からはIVS併設型LAUNCHPADに加え、LAUNCHPADのみのピッチイベント「LAUNCHPAD X」を開始。「LAUNCHPAD」に加え、年2回開催していきます。昨年12月に「LAUNCHPAD SaaS」を開催し、今年6月25日には「LAUNCHPAD Entertainment」を開催しました。

今回は投資先でもあるfreee株式会社のご協力のもと、freeeがIVS LAUNCHPAD 2013の優勝時に使用したプレゼン資料を公開いたします。次世代起業家が参考にしやすいよう、重要なポイントをスライドと並行して解説します。

解説者は、Headline Asia InvestorのJonathan M. Hayashiです。反響いただけましたら、この解説をシリーズ化していきたいと思っています!

〜プレゼン資料解説〜

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【↑解説】1ページ目は極力少ない文字数でサービス概要を説明し、興味を持ってもらうことが重要です。ワードチョイスが非常に重要になってきます。もちろん「クラウド型会計」はマストですが、ここの「創造的」と「全自動」が非常にいいワードチョイスで、簡潔にサービスの「WHY」と「HOW」を伝えています。

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【↑解説】市場規模や問題提起、チーム構成に入る前に、まずは何を提供しているのかを説明した方が、聞き手にとってフレンドリー(話が入ってきやすい)です。また、上記のように、「WHAT」について説明する時は、「何を提供しているのか」と合わせて「何がすごいのか」を説明する方が、聞き手はワクワクさせられます!

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【↑解説】解決したい問題について説明する時、市場規模を示したり、メディアで取り上げられた事例を紹介するのもいいですが、上記のように、「そもそも何が問題なのか」という核心的な部分をグラフや写真などインパクトのある形で示すのがベストです!

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【↑解説】次のスライドからプロダクトのデモに入りますが、その前にもう一度プロダクトのキーポイントを強調すると、デモの内容がより伝わりやすくなります!

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【↑解説】デモ(1/5) ※本番では実際にその場でウェブサイトを操作するデモでしたが、今回はスクリーンショットで公開します

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【↑解説】デモ(2/5)

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【↑解説】デモ(3/5)

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【↑解説】デモ(4/5)

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【↑解説】デモ(5/5)

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【↑解説】可能であれば、料金体系と具体的な金額を明示することを勧めます。そうすることで、上記のようにプロダクトの「価値」と「価格」を比較でき、プロダクトを導入する費用対効果をはっきりと示すことができます。

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【↑解説】スタートアップにとって、売上などわかりやすい実績が少ないことは多々ありますが、それでも何とか見せ方を変え、強調することが大事です。freeeも、実際にこの時点(2013年)では、売上があまり立っていませんでしたが、上記のように無料登録している事業所の数や、ユーザーの声など、財務諸表だけでは分からない実績を見つけ出して見せています。このような工夫が重要です!

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【↑解説】最後は、理性よりも感性に訴える内容でプレゼンを締めくくると、聞き手にとって後味のいいプレゼンになります!ミッションや思い、ビジョンなどを紹介するのがベターです。

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