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巨人の高梨投手にブーイングした阪神ファンは近本選手の気持ちが分かっていない

近本選手が死球を受けてから復帰するまでの概略

・7月2日(日)東京ドームの阪神巨人戦、7回表の阪神の攻撃中、巨人の高梨投手の投じたボールが、近本選手の脇腹を直撃。
・7月3日(月)近本選手の右肋骨骨折が判明、戦列から離脱。
高梨投手のツイート『みんなないぴすぎ ツイート取得できないってなるんだけどどゆこと』内容がお気楽すぎ?との批判で炎上。
・7月19日(水)近本選手が1軍練習に合流
・7月22日(土)1軍復帰、神宮球場ヤクルト戦出場

死球を受けてから20日後のスピード復帰となった。

高梨選手に大ブーイング

幸にして、球宴後に戦列復帰できたのは阪神ファンとしては御の字であるが、いただけないのは、7月26日(水)の甲子園での阪神巨人戦での高梨投手に対する大ブーングである。
7回裏に高梨投手が登板すると球場内は騒然となり、ブーイングの嵐。

阪神フアンとしては、近本の離脱が痛かったのはわかる。
ただ、長いシーズン、一人の主力の離脱もなしに、最終試合まで戦えるなど保証はない。
コロナ感染で出れない時もあったし、週刊誌報道で試合に出れなくなってしまった選手もいる。
ペナントレースは予期しないトラブル、思い通りにいかない時の方が多いもの。
ましてや、高梨選手と近本選手との間では、「当ててごめん」「ええよ」のやり取りがあり、後味の悪い思いは当事者間にはない。
このような状況で、ブーイングを見る近本選手の気持ちを、阪神フアンは考えたことがあるのか?
近本選手の気持ちを思い計るのなら、ブーイングはしないことだと筆者は思うのだが。

古い話だが、中日戦で岩瀬投手が金本選手に死球を当てて骨折したことがあった。
その後、金本選手が復帰し、再度対戦した時に、岩瀬投手が内角に投げにくそうにしていたので、谷繁捕手がタイムを取り岩瀬投手に歩み寄り「お前、何逃げとるんじゃぁ!!」と怒鳴ったエピソードは有名である。
プロの世界では、当てた当てられたよりも、相手打者を抑える、相手ピッチャーを打つことが何よりも優先する。
金本選手も相手に気を遣って投げられるより、ドーンと内角に来てくれた方がスッキリしただろう。

近本選手も次回高梨選手と対戦する時には、以前と同じく内角にズバッとくる球を待っているのではないだろうか。

(おわり)

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