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来るべき風の時代に向けて、老舗帽子屋が考えたこと

香川県観音寺市に拠点を構える株式会社島田の宝田です。
先日ニュースであった、地の時代から風の時代を迎えるにあたり、私たちも変革のときを感じております。
そんな中で現在構想していることなどを、帽子やの目線でツラツラ記していけたらと思います。

株式会社島田の歩みについて

株式会社島田のある観音寺は四国の丁度へこんだ所の中心に近い位置で、瀬戸内海の燧灘を遠浅の砂浜から見渡すには最高の位置です。近くには瀬戸内芸術国際に参加している伊吹島があります。
人工6万人ほどの小さい地方都市ですが豊かな自然の海山に囲まれたとても良い地域です。
私が生まれた観音寺市豊浜町はお祭りが盛んで就職を関東にしようか地元にしようかで悩んだ末、お祭りの誘惑に負けて地元の企業に就職しました。

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私の祖父が1935年に島田製帽所を創業し、創業当時は主に麦稈真田を材料に農作業等の労働帽子を作っていました。只時代の流れと共にだんだん廃れていく業態に生産コストがあわず生産を中国で行い輸入して販売をしておりましたが、大手が独自に中国と取引しその分野さえも無くなって行き詰まっている時に大阪の帽子屋さんの社長がお遍路参りの途中に道に迷っていた所たまたまナビに帽子屋さんがあるので寄ったとこから話が大阪へ布帛の帽子を縫う修行が始まりました。ここから今の事業形態が始まりました。

主にBtoBを主体に企業向けに帽子を作成し販売をしておりましたが徐々に販売先の百貨店が力を落としていき納入価格も厳しくなるのと、最低賃金が高騰してきて従来の帽子の販売ルートでは利益を出すのが厳しくなってきました。そこでBtoCを徐々に始めて行きました。これが現在の株式会社島田の状況です。

ある声から生まれた発想

BtoCの事業を始めて行くにつれて「既製品の帽子ではピッタリのサイズが無いと」言う声をたくさん耳にするようになりました。
皆さんご存知ではないかもしれませんが、靴は0.5cm刻みでサイズがあるのに、帽子は57cmと59cmが大人の主流サイズです。2サイズしかないのです。
ブランドからオーダーをいただく際に、細かいサイズの要望が特になかったことから、私たちもあまり気にしていないところでしたが、あまりにも多くの声をいただいたので、色々と調べてみた所、「自分の頭にぴったりのサイズの帽子がないので帽子を被らない人」「サイズが合わず似合わないので、被りたいけど被れない人」がとても多い事に気づきました。既製品だとほぼ57cmと59cmの帽子ですのでそれにあてはまらない人は帽子を被りたいけど被れないのです。
そして、どうやら結構な割合でいらっしゃることがわかりました。

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そこで私たちが私たちにしかきっとできないだろうという思いでスタートさせるのが、サイズのカスタムができる帽子のオーダーサイトです。
風の時代に合わせて、共感いただけるものになるといいなと思っております。

構想が色々とあるのですが、本日はここまでで、また詳細を紹介していきたいと思います。


株式会社島田については、下記もご確認下さい。
https://www.shimada-oem.com/

セレクトショップも運営しております。
https://www.selectshop-roots135.com/

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