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【デスクトップ向け】最強の加筆修正用ペイントソフトは?【復刻記事】


はじめに


 最近、AIイラスト界隈でも様々な高品質モデルが出回り、構図やポーズ、指の修正なんかもかなり自由度が増してきましたね。

 じゃあ、ペンタブ使って絵を描いたり、修正する事ってもう必要ないんじゃない??という気持ちはでてくるものですが、さてどうでしょう?


 私はもともと商業イラストレーターとしてソーシャルゲームなんかでキャラクターイラストを主に担当してきました。

 今も携わっていたゲームアプリが2つほど、Twitterの広告でも出てきます。
 とりあえず、元々お仕事にできる程度には絵が描けるわけですね。


 AI界隈の将来的な予測もありますが、主には健康上の理由などもあって、今は極力作業の負担を減らしていきたいという考えもあり、AIによる作画を取り入れた作業環境でのお仕事の場を構築するために、今も日々精進を重ねている次第です。


 さて、今はもうイラストレーターさんもさすがに今後のAIイラスト事情が無視できないものと認識が広がっており、危機感は一旦置いておいて、一度は触っておかなければならないという感覚が強くなってきたようです。

 イラストレーターの友人たちから裏でよく導入方法を質問されたりすることが増えました。


 最近では、お絵描き方法や作業動画をYoutubeで公開されている『絵葉ましろのちゃんねる』さんも、AI作画を取り入れてイラストを描く方法を模索した動画も公開されていましたね。


また、私がお仕事頂いている中間会社からの指示書にも、AIイラストで作成されたイラストを指示の一つとして入れてくるケースも見られるようになりました。


 ゲーム会社とかですと、社内でのイメージ共有のために積極的に導入されている話はよく聞きますが、製品の中に出すのは世情を見ていかないとまだ怖いといった状態のようです。

 社内コンセプトアートとしてはかなり有用だとの事ですね。
 絵が描けない社員でも、なんとなくイメージした世界を言葉で指示してAIにイラスト化させられるわけですから、それはそうでしょう。


 少し話が逸れました。
 では、実際に絵を描く現場の人間の感覚として、ペンで絵を描くことの意味はどれほど薄れたのか?

 多くの意味で確かにAIによって緩和はされてきたものの、


ペンで絵を描くことは依然、
目的のイメージへの最短距離を突き進む手段としては最強だ


 と私個人は思っています。
 これに関しては、加筆修正でも変わりません。

 「なんとなくこうなって欲しいな~」とプロンプトを変えながらガチャするよりも、さっさと筆で直してしまった方が早いという状況はよくあります。
 i2iの前にザッと修正しておくだけでも、修正内容の正確性は格段に変わってきますしね。


 というわけで、ペンでのお絵描技術は依然として強みを失ってはいません。

 特に、名前を売るタイプのアーティスト性を出す為であれば、今後も最重要な技能であろうと思います。

 絵の価値って、絵そのものよりも描いた本人のスター性とかが大事だったりもしますし、下手ウマという言葉もあります。
 正確な絵が全ての世界ではないんですよね。

 今後、作家として尖った魅力を持ちたいなら結局のところ、やはり手描きは必須だろうと考えます。



 さて。
 ガラっと話は変わりますが、アメリカの著作権の判例なども話題になっていますが、3月17日付のアメリカ著作権局発表したガイダンスでは、

 AIでただ出力しただけの画像に著作権は認められないものの、『AIで生成した画像に「著作権保護の基準を満たすような修正」が加えられている場合、その修正を加えた者の著作権が適用される』という内容が入っているようでした。



アメリカ著作権局は「著作権保護の基準を満たすような修正」の具体例として、「PhotoshopでAI画像を修正すること」「AIが生成した音声をギターのエフェクターを使ってひずませること」などをあげています、とのことですので、

 今後AIイラストを発表していく中で、

著作権の問題を考慮した場合、加筆修正という作業は
権利の主張と自営の手段として大きなアドバンテージを得る

 とも言えるでしょう。


 私はPIXIVなどに投稿しているイラストのほとんどが加筆修正を行っており、その作業データを保持しています。

 また、オリジナルのモデルのマージを開始した2023年1月17日投稿イラストからはイラスト内に自分のIDなどをロゴとして挿入する方法をとっています。


 個人的にはもっとこういった意識が高まっていく方が、誰にとっても良いんだろうにな~と思っているのですが、まだまだ皆さん、作成したデータをそのまま投稿されている場合は多いように思いますね。




紹介ソフト一覧


 前置きが長くなりました。

 じゃあ、実際に加筆修正するためのツールってどういうのがあるんですか?と。

 ここからいくつか、有料無料含めて有用性の高いものをいくつかご紹介したいと思います。

 先にソフト名と会社名、を羅列しておきます。
 お目当てがあるのでしたら、そこまで読み飛ばして頂くのでも構いません。


・Photoshop

【Adobe】 有料・1,078 円 / 月~(Creative Cloudフォトプラン)

・CLIP STUDIO PAINT

【CELSYS】 有料
・480 円 / 月~
・2,800円 / 年~
・CLIP STUDIO PAINT PRO Ver.2.0 DL版買い切り 5,000円
・CLIP STUDIO PAINT EX Ver.2.0 DL版買い切り 23,000円

・Krita

【KDE】 オープンソース・無料

・GIMP

【GNU GPL】 オープンソース・無料

※今回はデスクトップPC向けのソフトの紹介になります。
 iPadなんかではまた別のアプリもあるのですが、私は畑違いなので今はまだご紹介できるほどの知識を持ち合わせていません。


・FireAlpaca

【PGN Inc.】 無料 or ¥ 3,980 (steam版)


・MediBang Paint

【株式会社MediBang】 無料~クラウド容量に応じて課金

2,480円/年 クラウド容量:20GB
3,980円/年 クラウド容量:100GB
7,980円/年 クラウド容量:300GB


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