富山訪問記(2014/6/20公開)
LRTができてから7年前に伺って以来、山下裕子さんのお誘いで富山を訪問する機会を得た。
大阪や神戸、愛知や下関など、おもしろい人たちと一緒に山下さんの案内で富山を一周。
駅出発でLRTで港まで、そこから船に乗って駅前の環水公園まで、まちなかを見てゴールという一周コース。
早速、駅前からLRTに乗車。静かだ。平日の午前中にもかかわらず結構お客さんがいます。途中の駅では、駅の目の前にショッピングセンターがあり、便利なので乗り降りが目立つ。
終点の岩瀬浜で降車。フィーダーバスの結節点でもある駅。
駅から運河の方に歩いていく。
お昼をいただいた蕎麦屋さん、なんと色んな満寿泉がグラス200円で楽しめる!大将が帰りがけに「酒と泪と男と女」をギターで熱唱してくれた笑。
岩瀬カナル会館に到着、ちょっと出ると富山湾。かわいい人魚に日本酒プレゼントする若狭さん~
船着場にはバッテリーボートが待機。港町である岩瀬から出発して、富岩運河をとおり、中島閘門を抜け、富山駅すぐの環水公園までつなぐ。工場街の風景が続く。
市中心市街地活性化担当の吉田さんが案内してくださる。バッテリーボートは県と市が一隻ずつ所有し、共同で運航。
55名乗りと11名乗りの2隻で、乗合と貸切がある。バッテリーボートなのでとても静か。話もよく聞こえる。
運航は造船会社に外注し、キャプテン兼案内人のおじさまが案内して下さる。
まちなか観光の一環ということで、舟運事業は市中心市街地活性化推進課が担当。こりゃびっくり!
中島閘門を抜ける。2.5m位の水位差があった。
公園の芝生のランドスケープ。日本じゃないみたいな風景。スタバは人で溢れる。気持ちよさそう~
全世界のスターバックス店舗の中からすぐれたデザインの店舗に贈られる最優秀賞を受賞したそう。また、公園内にはフレンチの鉄人坂井宏行シェフの監修のフレンチレストラン「ラ・シャンス」も誘致。
よ~く見たらわかりますが、川の両岸にある塔には線がつながっている。これなんでしょう?そうです、それです。
環水公園でバッテリーボートが充電できる。バッテリーは2年で交換とのこと。インフラが整っている。
市街地に流れる川を埋めるため堀川開削が行われ、工場誘致がなされた次の利用として、20年前からコツコツと遊歩道整備。
出発地点のマリーナも整備して、新幹線開通も見越して関東圏へ営業している。ランドスケープの整備とレストランやスタバの誘致、観光船の運行など、チャレンジが伺えます!
富山市の方々に、LRTネットワークと駅周辺整備についてのお話を伺う。
新幹線開通にあわせ、念願の南北のポートラムとセントラムがつながる。まちに出向く、住む、投資する施策もパッケージ。
夕方になってから、グランドプラザに到着。ええかんじ。スタッフの方が何かしていると思ったら、地面が浮き上がってきた~これは一種のアトラクション!
一番上がった状態はこんな感じ。中には女性でもすぐ取り出せるよう、たくさんの器具や備品が収納されている。
もちろん電源や水道なども完備。屋根はあるけれど、つうつうなオープンな雰囲気というのがいいところ。警察協議がいらないのは強み!
その後、京田さんを交えてみんなで色々お話し。
健康のまちづくりのため、都市整備部局が呼びかけて、保健、福祉、医療、都市計画、交通、教育、農政、環境など他分野が協働する事業を展開中とのこと。
街に出て文化に触れる、歩いて楽しむ、その結果生活習慣病が軽減、医療費が削減される、そんな論理構築。高齢者の外出機会の創出をねらった、じじばばと孫が一緒に来館したら入園料無料プランは好評らしい。65歳以上を対象に、市内各地から中心市街地に出かける際の公共交通料金が1回100円に割り引くお出かけ定期券も定番施策となっている。
中心市街地に投資し市財源の柱の固定資産税で回収する、超高齢化による介護・医療費の高騰を抑制し楽しく暮らせるアイディアを展開、市民が支持していることもすごい。
大企業の工場が多く立地し就職率が極めて高い珍しい環境のせいか、中小企業の顔があまり見えない面もあるが、行政主導でここまでできることに驚き。
山下さん、富山市のみなさま、ありがとうございました!
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