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#18性教育の話~小学校の思い出から~

このnoteはスタンドエフエムの収録を文字に起こしてまとめたものになります。

みなさんこんにちは。MIHOと申します。
日本でママ脳外科医、現在ロサンゼルスで二人の子育て中です。
脳外科や色々なことに挑戦するスーパーママになりたいMIHOの話です。

さて、今回は性教育がうまくいっていなかったから、こんなことになったのかと気づいたという話です。

この話をする理由は以下の2つ。
0歳3歳の息子と娘がいて、大きくなった時に性教育をしなければならないと思ったこと。
ロサンゼルスの保育園を探し始めて、日本と違って保育園・小学校が外から全く見えない構造になっていることに気づき、変な大人から身を守る、性教育も兼ねた構造だと感じたこと。

では具体的な話です。
私が小学校のころの話で、先生に怒られた話です。
小学校高学年の時の話です。

体育の着替えの前、男女がバラバラになるという事になりました。
女子が教室で、男子が外で着替えることになっていました。2次性徴が始まるころで、男女ともに体が変化し、そして興味を持ちだす頃です。

ある男の子が何かと理由をつけて教室に最後まで残るんです。
その子はムードメーカーで、明るい子でした。
女の子もあまり気にしないで着替えだしてしまう。私自身も2次性徴がはじまっていたにもかかわらず精神的に成長しておらず、着替え始めるタイプでした。
興味がある事、特に気にならない事、どちらも悪くありません。成長の個人差だと思います。

毎回のように男の子が教室に残ると、女の子が「あれ?」と気づきだすんです。言葉にしていなくても、なんとなく思っていた女の子もいて、徐々にやっぱり見てるよね、やっぱりいるよね、気持ち悪いよね、という認識になってしまったんです。その男の子が仲間外れになったり、という事はなかったのですがクラスの女の子の中で共通認識ができてしまったのです。

ある日、ある女の子とその男の子がちょっとした口論になり、女の子が「いつもあなたのことを気持ち悪いと思っているし、みんなそう思ってる」と言ってしまったんです。その男の子はとても傷ついて、先生に相談して学級会になりました。

当時の先生は正義感が強くて、立派な先生でした。大勢でその子の悪口を言っているということになり、いじめに近いことだという認識になり、絶対に悪いことだすぐに謝りなさいという説教がありました。
その当時、悪いことをしたら自分で早く白状して謝るということが大切だという風潮があり、女の子ほぼすべての子が「私も言ってました」「私も」と謝っていきました。中には「実際に着替えようとしたときにその子が見ていた。」と言った子もいましたが、先生からは「見てたってわかるってことは君も見ていたんだろう。」というお話になりました。

私は全体を通して小学生ながら違和感があって、でも何がおかしいかわからなくて、でも謝りたくないと思って最終的にほかの子から「あの子も言ってた」と言われる形で謝ることになりました。たくさん怒られる羽目になりました。今考えると何も考えず謝ればよかったのですが。頑固でした。

今、これを振り返ると3つ性教育について思うことがあります。
(悪い・良いを断じるつもりはありません。)

①男女が同じ空間にいる中で着替えがスタートできてしまう構造

②見せてはいけない、見てはいけないという大事なパーソナルスペースだと教えてもらっていなかった。

③先生も性教育という認識がなかった。今回の問題をいじめのような問題と取り扱ってしまった。

もし、教育がいきわたっていたら、男の子の前で女の子が着替えだすこともなかったし、先生(保険の先生や信頼できる先生)に相談できたでしょう。そうすれば(小学生にとって)大きい問題には発展しなかっただろうと思います。

現在の小学生がどのような教育になっていて、どのような着替えをするのかはわからないのですが、性教育が難しいけれど大切だなと思った思い出でした。

調べたところによると、小さいときから性教育をしましょう、と言われていて『水着ゾーン』と教えるようです。
水着で隠れるところ+口というのは自分にとってとても大切な部分で、見せてはいけない、触らせてはいけない、もしそういうことがれば大人に相談しなさいということを教えるそうです。

自分の子供にいつから、どんな風にというのは決められていませんが、小学生の時の違和感を大切に子供にも教えていければいいなと思います。

今回は小学生の思い出と性教育が結びついたよ、という話でした。


普段は『とらいまま』というブログをやっています。

ロサンゼルス生活、ワーママ、ブログ運営について書いていますので是非遊びに来てください。

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