糊が谷

手に持ちながら揺れると零れる。好きな三人称で自称する。生きた道具を一本痛める。欲しいものを書きだす。お茶を送ったら麦酒が返ってくる。家を出る時間に手紙を認めはじめる。言葉がないように思える。身体が冬にあう。絵を懐かしむ。標語を褒められる。遺書を笑ってもらえる。遺書を気持ち悪がられる。自慢したくて自慢する。崩れた家が光る。

暖まりながら冷やしている。古くて嵩張っていると暑くなる。山で途絶えていたので心配する。鯛をいつも眺めている。筑紫丸体を指さす。ほとんどが厄年なのを笑う。二弦ないのを上手に弾いてもらうのを聴いている。糊を混ぜるといつも良くなる。拒んだり認めたりしている。日に二度会う。空気を抜く。古い刃を折って新しくする。肩を組んで確認する。

活きていてうれしく思う。途絶えて諦める。仕入れてもらい良い年を祈る。いつもの服を着る。牛肉を久しぶりに食べる。人を沢山招く。釦を間違えたまま間違えていないと思う。筆を洗って汚して洗う。紙を伸ばして縮めて伸ばす。真っ直ぐにしようとして粉々になる。初めから数をかぞえだして途中でやめる。雪をみて草を思い白くて丸いお餅に連絡する。

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