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無水のトイレ

 南海電鉄のとある駅中トイレを使わせていただきました。そこで初めて知ったのが、タイトルにある無水トイレ。
 洗浄しないタイプの小便器が取り付けられていました。

無水トイレ
「このトイレは無水トイレです。ご使用後の水は流れませんが、
清潔さを保つことができます。安心してご利用ください」と書かれています。

 気になったので、帰ってきてから調べたところ、下記の記事を見つけたので載せておきます。

 記事は2014年に書かれたものなので、無水トイレが登場してから少なくても10年近くは経っていたんですね。全く知りませんでした。
(いつ、どこのメーカーが無水トイレを開発したのかは把握できませんでした。分かりしだい追記します)

 水を流さなくて、匂いは大丈夫なのか?汚れがつきやすくなるのではないか?と疑いたくなります。
 調べてみると、むしろ水を流すことで異臭を発生させているみたいです。
 というのも、人間の尿は尿素として排出されます。その尿素が微生物などによって分解されてアンモニアとなり異臭を放つそうですが、微生物は水があるところのほうが繁殖力が増すため、むしろ洗浄することによって異臭を放つ原因を作っていることになります。すべてきれいに流れればいいのですが、どうしても尿素や微生物などは落ちきれません。
 つまり、洗浄することで、水が流れる→微生物が増す→尿素を分解してアンモニアがつくられる→匂いが増す、という過程となってしまいます。
 さらに、アンモニアに分解されることで、便器内の液性がアルカリ性に偏り、尿石を発生させます。この尿石がより微生物を蓄積させてしまうため、臭いを生む原因をつくる悪循環に陥ってしまうそうです。

 排水管からの臭いも気になります。その対策はURIMATの無水トイレでいえば、小便器から排水管に流れ込むところに専用のカートリッジを取り付けて、排水管からの臭いが漏れるのをカートリッジで塞いでいるのだそうです。

 実際に南海電鉄の無水トイレを使用してみて、特に臭いとは思いませんでした。丁寧に掃除されていることもあると思いますが、汚れや黄ばみが付いておらず、比較的きれいで清潔感のある小便器トイレです。

 無水トイレはURIMAT 、LIXIL、INAXなど、複数のメーカーから発売されています。

URIMAT

LIXIL

INAX

 以上、簡単な無水トイレの紹介でした。
 調べてみて、無水トイレだけでなく、トイレの歴史やトイレの技術・デザインについて調べてみたら面白そうだと思いました。まとめられたらアップしたいなと考えてます。


参考資料


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