ke.n.ta

【大阪府在住】 グルテン不耐症、乳糖不耐症のため小麦と乳製品が食べられない人です。 …

ke.n.ta

【大阪府在住】 グルテン不耐症、乳糖不耐症のため小麦と乳製品が食べられない人です。 読んだ本の書評と、撮影した写真。 また、日常の出来事や農業に関する所感を主に綴っています。

マガジン

  • 私がカメラによって繋がる世界

    カメラを手に持っていると、あるいは写真を撮ることを意識していると、写真写りの良さそうな姿=良い、みたいな姿勢で世界を見てしまう私がいる。 カメラを持っていると、ついカメラを軸にした(基準にした)、ものの見方になっていて、多くの視点を見逃していそうな気もする。 しかし、逆に考えればカメラを手に持っているからこそ、写真を撮ろうとしているからこそ、見える切り口もあるのではないか。 私とカメラが世界を切り取るのではなく、私とカメラによって繋がる世界をアップします。

  • 日々折々

    日々を過ごすなかで思うこと、考えたこと。気づき。

  • ブックレビュー

    本を読んで、感じたこと、考えたこと、思ったこと。とにかくいろいろ書きます。

  • 読書メモ

    読んだ本の感想やメモ、書き残したい文章をまとめています。

  • 農メモ

    農業や環境問題、食について気になったことをメモとしてまとめています。

記事一覧

+4

基山の翁

ke.n.ta
1年前

家族の一員

ke.n.ta
1年前
1

テーマパーク・延暦寺へ

比叡山に登ったときはソメイヨシノが三輪ほど花をつけ始めたころでした。それからだいぶ日が経ち、今では淡いピンクから若葉色に衣替えをしようとしています。 比叡山の中…

ke.n.ta
1年前
1
+6

1年を振り返りたくなる季節

ke.n.ta
1年前
2

比叡山を登る

延暦寺を中腹に抱える比叡山に登ってきました。 比叡山は別名「都富士」と呼ばれるように三角錐の山容をしてます。ただし、富士型でありながら、四明岳と大比叡の二峰から…

ke.n.ta
1年前
5

勇姿のぶつかり合い

はじめて大相撲を観てきました。 大阪場所の4日目。 念願と言えばやや大げさだけど、大相撲は本場所が始まれば結果をチェックするほど好きだったので、かねてから観戦でき…

ke.n.ta
1年前
2

わたしの常備薬~支えとなる小説~

物事は一面だけで成り立っているのではない。距離を取り、角度を変えて見れば、そこにはユーモアな世界が広がっていることを気づかせてくれた小説がある。 がっぷり四つで…

ke.n.ta
1年前
3

文通を味わう

僕の趣味のひとつに文通がある。 「趣味はこれこれと、あと文通です」と言うと、たいてい驚かれる。文通という趣味が珍しいからなのか、見た目に不似合いだからか分からな…

ke.n.ta
1年前
13

物々交換 小麦料理と花粉症(後篇)

小麦が食べられなくなった経緯について前篇で書いたので、今日は小麦と引き換えに得たのかもしれないことついて書こうと思う。 小麦やグルテンを含む食品を食べなくなって…

ke.n.ta
1年前
5

物々交換 小麦料理と花粉症(前篇)

失ったものも大きいが、得たものは非常に多いと、この季節になると実感する。 僕は小麦を含む食品を食べられなくなったが、引きかえになぜか花粉症が発症しなくなった。因…

ke.n.ta
1年前
4

生駒山を登る

かねてから登ってみたかった生駒山へ行ってきました。石切駅から登り、生駒山上遊園地を突っ切って、寶山寺を経由し、生駒駅へ下るルートです。肌寒さがありましたが、青空…

ke.n.ta
1年前

舞洲ゴミ処理場

3月4日はちょうどオープンデーだったので、社会見学に行ってきました。 フンデルトヴァッサーがデザインした外観は「自然との調和」をテーマに、木が植えられ、蔦が這い、…

ke.n.ta
1年前

香りを失った場所

ke.n.ta
1年前
1

ブックレビュー:『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ

インド系アメリカ人であるジュンパラヒリは2012年にアメリカからイタリアへ移住した。40歳を超えてからの決断だ。 本エッセイはイタリア移住後に初めてイタリア語で書いた…

ke.n.ta
1年前
3
+2

初詣

ke.n.ta
1年前
1

元日のとある駅にて

ke.n.ta
1年前
テーマパーク・延暦寺へ

テーマパーク・延暦寺へ

比叡山に登ったときはソメイヨシノが三輪ほど花をつけ始めたころでした。それからだいぶ日が経ち、今では淡いピンクから若葉色に衣替えをしようとしています。
比叡山の中腹に広がる延暦寺もここ二週間ほどで、色合いが変わっているかもしれません。ソメイヨシノや花桃が植わっていたか覚えていませんが、木々や草花はすっかり目を覚まして、血の通った生命力に満ち満ちていそうです。

上記の『比叡山を登る』の後篇として、延

もっとみる
比叡山を登る

比叡山を登る

延暦寺を中腹に抱える比叡山に登ってきました。
比叡山は別名「都富士」と呼ばれるように三角錐の山容をしてます。ただし、富士型でありながら、四明岳と大比叡の二峰から成っているため、「比叡山」というのは総称なんだそうです。僕も登る行程を調べるときに初めて知りました。
なので、今回は正確にいうと「大比叡」を目指すルートです。叡山電鉄の修学院駅から延暦寺東塔地区を観光し、山頂に向かいました。

登山口に続く

もっとみる
勇姿のぶつかり合い

勇姿のぶつかり合い

はじめて大相撲を観てきました。
大阪場所の4日目。

念願と言えばやや大げさだけど、大相撲は本場所が始まれば結果をチェックするほど好きだったので、かねてから観戦できるこの日を待ち望んでいました。

入幕以来ファンである横綱・照ノ富士は怪我と持病で本場所も休場。
場所前のニュースでは昨年手術をした膝の調子が一進一退と報じられていました。横綱としての自覚が強そうなので、土俵に上がりたい気持ちと芳しくな

もっとみる
わたしの常備薬~支えとなる小説~

わたしの常備薬~支えとなる小説~

物事は一面だけで成り立っているのではない。距離を取り、角度を変えて見れば、そこにはユーモアな世界が広がっていることを気づかせてくれた小説がある。

がっぷり四つで何事にも当たってしまいがちの僕は、うまく事が進まないと焦燥感に駆られ、不満や不安が募りがちだった。そこから抜け出そうと必死にもがくと、空回りをしてさらに自らを精神的に追い詰めてしまう。
昔、このような境地に陥ったときに、たまたま手に取った

もっとみる
文通を味わう

文通を味わう

僕の趣味のひとつに文通がある。

「趣味はこれこれと、あと文通です」と言うと、たいてい驚かれる。文通という趣味が珍しいからなのか、見た目に不似合いだからか分からないが、そこで反応がある場合が多い。

文通のきっかけは大学卒業時。仲が良かった友人と離ればなれになるときに、手紙を書くからと約束したことがはじまりである。僕もその友人もド文系なので、文章を書くことにやぶさかではなかった。
実際に手紙を書く

もっとみる
物々交換 小麦料理と花粉症(後篇)

物々交換 小麦料理と花粉症(後篇)

小麦が食べられなくなった経緯について前篇で書いたので、今日は小麦と引き換えに得たのかもしれないことついて書こうと思う。

小麦やグルテンを含む食品を食べなくなってから初めて迎える3月。ふと気づいた。花粉症が全く出ていない。飛散量のピークに達しても、ヒノキ花粉の時期になっても、鼻が詰まることも、目がかゆくなることも全くなかった。例年よりも飛散量が多いと言われている今年も無傷である。

それまでは2月

もっとみる
物々交換 小麦料理と花粉症(前篇)

物々交換 小麦料理と花粉症(前篇)

失ったものも大きいが、得たものは非常に多いと、この季節になると実感する。

僕は小麦を含む食品を食べられなくなったが、引きかえになぜか花粉症が発症しなくなった。因果関係が解明されていないので“引きかえ”と表現するのは正しくはないのだろう。けど、あくまで僕自身の体感からすると“引きかえ”と言っても間違えではないように思える。

小麦が食べられなくなったのは4年半前からである。正確にいうと、小麦等に含

もっとみる
生駒山を登る

生駒山を登る

かねてから登ってみたかった生駒山へ行ってきました。石切駅から登り、生駒山上遊園地を突っ切って、寶山寺を経由し、生駒駅へ下るルートです。肌寒さがありましたが、青空が広がり、山頂付近では大阪市はもとより六甲山や神戸まで見晴らすことができました。
 
登山というより、山肌の舗装路の上り下りというほうが適切かもしれません。石切駅から山腹まで舗装路をひたすら歩いていきます。自転車ではまず漕いで上がれないよう

もっとみる
舞洲ゴミ処理場

舞洲ゴミ処理場

3月4日はちょうどオープンデーだったので、社会見学に行ってきました。

フンデルトヴァッサーがデザインした外観は「自然との調和」をテーマに、木が植えられ、蔦が這い、曲線が多用されています。
館内に彼が描いた絵画も展示されていました。本物なのかレプリカなのかは確認できませんでした。

幼少期にもどこかのごみ処理場に行ったような気がするけれど、大人になってから見学すると、能動的な気づきが多い。修学旅行

もっとみる
ブックレビュー:『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ

ブックレビュー:『べつの言葉で』ジュンパ・ラヒリ

インド系アメリカ人であるジュンパラヒリは2012年にアメリカからイタリアへ移住した。40歳を超えてからの決断だ。

本エッセイはイタリア移住後に初めてイタリア語で書いた作品である。
僕はイタリア語を読むことができないから、日本語訳されたものを読んだ。ジュンパラヒリの深遠な洞察と謙虚なたたずまいは、デビュー作の短編集『停電の夜に』から変わっていない。文章やテーマから普段から考えを巡らせ、現象を一つひ

もっとみる