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「大人だろ、勇気を出せよ」

あれからもう・・・

こんな記事を春に書きました。

あれから、夏が来て、秋が来て、冬が来ました。もうまもなく彼女は歌手活動を休止します。

私は、この春に立てた決意をどれだけやりきれたでしょうか。あるいは、今から出来ることがまだあるでしょうか。


2020年から2021年にかけて、本当に特別な時間になりました。みのりんの音楽活動が止まってしまうのはやっぱり本当に寂しくて、

「アルバム出ました!」
「ライブがもうすぐです!」
「映像作品も販売されます!」
「ニコニコ生放送やります!」
「YouTubeに動画上げました!」
「過去の思い出をネットで配信します!」
「ファンのSNS投稿めっちゃ見てますよ!」

……なんて奇跡のような時間も、ずっと続けばいいのにと願わざるを得ません。師走はあっという間に過ぎ去ります。まず寒くて心も身体も縮こまる。吐く息で眼鏡は白く曇るし、日ごとに更新される最低気温におののくし、乾燥で肌も喉も枯れ枯れになるし、日照時間少なくてセロトニンが足りなくなるし。雨ニモマケズ、風ニモマケズ……なんて宮沢賢治でも唱えたくなる。どうやってもやはり、心はしんしんと寂しさを敏感に感じ取るものだ。今年の木枯らしは身に沁みる。

でも、ラストアルバム『Re:Contact』豪華版の同梱のドキュメント映像『message05』を見たら、圧倒的に「あ~これは……! 休まないといけないサイン……!!」って思うんですね。仕事を休みましょう。荷を下ろしましょう。休息を取るべきタイミングだったんですね、今が。

『Re:Contact』はこれまで茅原実里に携わってきたクリエイターからの凄まじい愛の応酬で「推しはなんて愛されているんだろう」と安堵しました。5曲5様の愛情の表現なんですが一番鮮烈なのが奥井雅美作詞の『a・b・y』だと思ってて、私この曲大好きなんですけど、レジェンド奥井雅美が茅原実里へこの詞を贈るという壮絶さですよ。

これは禊の曲。私はこの厳しさと深い愛は最後の5曲のうちに必要だったと思うし、この歌詞を彼女へプレゼントできる人はきっと多くないと思う。姐御ありがとう。奥井雅美が茅原実里にすごい歌詞を書いて歌わせてるのでぜひ聴いてください。

表題曲の『Re:Contact』は茅原実里幕の内弁当みたいな曲。たとえば、逆再生したら別の曲のメロディになったりとか、別の曲の裏メロディを主旋律にしていたりとか、そういうトリックがたくさん出てきそう。この曲はティザーPVがイントロ部数秒しか公開されていないですがフルは公開されるのか、もしくは何かの円盤に収録されるのかとても気になります。

『FEEL YOUR FLAG』は一番明るい曲調で、でも遠くで鳴ってる鐘の音が切なくなります。出航の時間を知らせているのか。『いつだって青空』は安定の路線。そしてシンプルな楽器編成で歌唱の美しさが光る『Sing』。この2曲は合唱曲になりそう。

「本当は静かに終わらせる予定だったけど、『みのりんの歌を聴きたい』とメッセージをくれたファン達のために最後に作品を作りたいと思った」「今までお世話になった方々にお願いして、私のために曲と詞を書いてもらった。それをファンに贈りたい」。そうやって生まれたのがこの濃厚な『Re:Contact』。奇跡すぎるでしょ。それなのにあと20日そこらでみのりんは音楽活動休止しちゃうんだよ。届けたい気持ちの奔流が年内にまとまらないよ。まだ2021年を終わらせられないよ!

まだ何も終わっちゃいない

つまり、2022年も変わらず「みのりん良いわ~!」って言ってればいいじゃない!

春の記事で「推しは推せるときに推せ」と言いましたが、いやまあその時は、推しが活動している間にその動きに参加していないと後悔するよ、という意味で言ってたんですが、今は「推したい気持ちが続く限り声を上げていけばいいじゃない」という気持ちです。みのりんの音楽活動は2021年をもって休止するけど私の「好き」の気持ちは休止しない。2022年以降もきっと好きだし、曲を聴くし、当たり前に「前に行った河口湖のライブめっちゃ楽しかってん~!」って言ってると思います。

『Re:Contact』を聴いて、そしてこれまでの歌も聴いて、これまで私が茅原実里の歌が好きだった理由が分かった気がします。彼女はいつも歌という表現で『挑戦すること』『挑戦する人』にエールを送っていました。みのりん自身が苦労と挑戦でチャンスを勝ち取ってきた人だからでしょうか、そして歌手活動の中で常に新しい挑戦を続けていたからでしょうか。どのアルバムも、どの楽曲にも、挑戦者を励まして讃える気持ちが溢れてる。

そう、私ね、みのりんの歌を生で聴いてその時の仕事辞めたんですよ。当時私はセクハラパワハラ両制覇な職場で働いてて心身疲弊しつつも辞める踏ん切りがつかないままダラダラと仕事を続けてたんです。「それ労基に行った方がいいよ!」とか「弁護士に相談した方がいいよ!」とか周りに言われるレベル。それでも現場から離れる決断ができなくて。で、ちょうど偶然仕事が休みの日にみのりちゃんがライブしに地元に来て偶然機材開放席のチケ取れて、そこで彼女の歌を初めて聴いて「あ、職場辞めよう、新しい世界に行こう」ってすっっっっごく背中押してもらえたの。みのりんの歌から一歩前に踏み出す勇気をすごくもらったのよ。そしてその勇気を元に一歩踏み出せたのよ。あそこでライブに行ってなかったら私あのまま働いて潰れてたなって思います。何が作用してこんなに勇気づけられたのか上手く言葉で説明できないですが「音楽とはおそらく”まだ言葉になってない心”なんだろうと思うよ」ってブギーポップが昔言ってたからそういうことなんだと思う。

『Re:Contact』も、新天地へ向かう人を応援する作品でした。そこには茅原実里本人も含まれています。新しい世界へ挑戦する勇気が溢れていました。来年から何も変わらない。まだ何もなくしちゃいない。まだ何も終わっちゃいない。

私も勇気を出して人生を生きる。

自分の好きなものにきちんと向き合ってみようと思って、絵を描いています。美しいと思うもの、噴出せざるを得ない衝動をすべてさらけ出せるツールが自分にとって絵を描くことなんです。情熱とは比例せずに腕は上がらず、自分の未熟さに絵を描きたくなくなる時もあるけど、結局未だに絵を描くことに戻ってきてしまう。新しいツールを手に入れて世界の美しさに触れて魂を燃やしたい。

みのりんの絵を描いています。まだどんどん描いていきます。多分2022年になっても描いていきます。来年になってまた一歳年を取って、それでもまだきっと絵を描いていて。みのりんの歌もきっと好きで。私は大人と呼んで差し支えない年齢になってきたけど新しいことに挑戦していきたいし、挑戦の先にそのうち絵ではないものに辿り着くかもしれないけど、人生ってそういうものですよね、みのりん。

さあ一花咲かせるぜ

来年になっても変わらず推すことは確定したけど、年末のラストライブが区切りになるのは間違いない。満員御礼となるのが確定のようです。機材席解放のアナウンスが出ましたね!

ひとりでも多く会場でみのりんの歌を聴けたらいいなあ!

そして、会場に行けなくても、有料配信が。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2133435

https://ticket.pia.jp/piasp/inbound/minorichihara21-engpls.jsp

私は現地に行きたい気持ちを押し込めてやっぱり配信参加。配信は配信で楽しいんです!
ていうかみのりん、配信、めっちゃ上手くなったよね……! 元々ステージに立つと華がある人ですが、その華を配信でもバリバリに見せつけられるようになったと思います。サマチャン2021の『赤い棘のギルティ』なんかほんと「こんなカメラアピールができるようになったんだ!」ってビックリした。最高すぎたでしょあれ!

そして今から、2022年からはどんなファン活動が出来るかを考えるのです。みのりんが休んでる間に出来ることがあるかもしれない。大人だからな、勇気を出して声上げるんだよ、私は!


さて、このブログ記事のタイトルや章タイトルの元ネタにもうお気づきでしょうか。

名曲です。


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