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Ordinals の魅力! ビットコインに刻むNFT

昨今、世界的にOrdinals というビットコイン上のNFTが盛り上がっており、今後、日本でもこの波が来ると思います。NFTという文脈において、Ordinals はかなり革命的なものだと思っており、私もOrdinals に現在どっぷりつかっています。

ですが、そもそもOrdinals って何? Ethereumの普通のNFTとは何が違うのかわからないことも多いのではないでしょうか。ここでは、今までEthereumのNFTに触れてきたけどOrdinals 知らない人に向けて、イーサリアムNFTの違いやOrdinals の魅力について語っていきたいと思います。

Ordinalsとは何か、 イーサリアムNFTと何が違うのか

Ordinals とは何かをもっとも嚙み砕いて言うと、「ビットコイン上で展開するNFT」です。ビットコインとは、誰もが知っているあのビットコインであり、そのネットワーク上に画像データなどを刻む技術が最近出てきたため、大きく盛り上がっています。

そもそも、NFTとは代替不可能トークンの総称であり、別に「Ethereum」のNFTのみがNFTではありません。Polygon Chain や LINE ブロックチェーンに刻んだものもNFTと呼ばれていますね。今まで日本ではEthereumにて多くのNFTが展開されてきました。ですが、Polygon などガス代が安いチェーンが多数あったのにも関わらず、なぜミントだけで数百円以上のお金がかかるEthereum の NFTが人気だったのでしょうか。それは、Ethreum が初めてスマートコントラクトが普及したチェーンであり、初めてNFTが広まったチェーンであり、多数の歴史があるため、「チェーンに刻み、保存する」ことに大きな価値があったからです。Ethereum に刻んだNFTは誰も消すことができません。永続するアートとしてのNFTの価値が、Ethereum NFT の価値を押し上げてきました。

ですが、Bitcoin Network はEthereum よりはるかに歴史があり、しかも巨大であり、時価総額も高いです。ビットコインは国家が購入するまでに至っており、世界通貨としての道を歩んでいます。

こういった物語(ナラティブ)の強さが、ビットコインの強さに至っております。そのビットコインネットワークに刻むというのは、ある意味Ethereum に刻むことより価値があるとも言えますでしょう。

Ordinals 界隈では、「Ethereum was Testnet」 というスローガンがあります。これは、「今までEthereum で保存したNFTは全てテストであり、Bitcoin に刻むことが本家」という挑戦的なスローガンです。私は今までNFTの歴史として歩んできたEthereum は非常に価値があると思いますが、Bitcoin ネットワークの物語性(ナラティブ)の強さはとても大きな価値があると思っています。

BitcoinのNFTを刻む「Sats」は有限

また、ビットコインおよびOrdinals を語るうえで、ビットコインネットワークの最小単位「Sats」は有限であり、世界中誰にも上限を増やすことができないというのがあります。

ビットコインの最大供給量の上限は2100万BTCです。これはビットコインの設計によりプログラムされており、これ以上のビットコインは発行されません。ビットコインはマイニングという採掘行為によって徐々に増えていきますが、ビットコインの最大供給量には2140年頃に達すると予想されており、それ以上は増えません。また、半減期という期間設定があり、詳細は省きますが、初期段階でたくさん採掘されており、現在ほとんど採掘されています。

Ordinals を刻むSats は、BTCそのものの最小単位です。Satsはサトシの略でビットコインの最小単位で、1ビットコインは1億サトシに等しいです。

実は、Ethereum は上限設定がなく、理論上は無限にETHが増えることが可能です。最近はMerge の影響でデフレ気味ですが、それでもNFTは理論上無限にEthereum 上で作ることができます。有限であり誰にも動かせないSats にアートを刻むことができるのもOrdinals の魅力です。

フルオンチェーンで画像データ自体がBitcoinNetworkに

Ordinalsは、画像データ自体がビットコインのネットワーク上に刻みます。つまり、あなたが保存したデータ自体の唯一性がビットコインのネットワークによって担保されます。

NFTを批判する文脈において良く出てきましたが、実は今までNFTの画像データ自体はブロックチェーン上に刻まないことがほとんどでした。画像データをブロックチェーン上に刻む代わりに、画像データのリンクを示すIPFS のリンクをブロックチェーン上に刻み、画像データは他の場所においてきました。(もちろんフルオンチェーンNFTもEthereumにありますが、技術難易度とコストからあまり普及していません)

そのため、その画像自体の唯一性、真贋性は常に批判の対象にさらされてきました。同じIPFSのリンクを示すNFTトークンは、同じNFTではないのでしょうか。同じ画像を使うのにこっちのトークンが1ETHでこっちのトークンが0.00001 ETHな事の違いは???

画像データは他のサーバーに置くEthereum NFT

Ordinals は、ビットコインネットワーク自体に画像データを含めて保存します。 そのため、とある画像データが本当に一つしかないのか、ビットコインネットワークが証明するのです。(そのためクリエイターさんは画像サイズに注意してください。とても画像サイズが大きいとガス代が大きくなります)

技術革新が速く動きが早いOrdinals

先ほど歴史の話をしました。たしかにBitcoin 自体は昔出たネットワークであり歴史がありますが、それをNFT化するOrdinals の歴史はとても速いため、現在日進月歩で進んでおります。

例えば、2023年6月段階で、「Recursive Inscription」という技術が出て目下ホットな話題となっております。これは、Ordinals に刻むデータ自体を分割することで、今まで実現できなかったゲームなど大きな容量を使うものを実現する技術です。

他にも、2009年に採掘されたSatsを使う「Vintage Sats」も大きな人気です。Sats自体のレア度の概念は機会があればまた説明します。

新技術が出たときに盛り上がることがよくあります。ある意味でカオスなのですが、それもOrdinals の魅力の一つです。

Ordinals を試すためには、まずビットコイン用のwallet を作り、そこに取引所からBTCを送ります。Ordinals に対応しているウォレットが必要であり、現在「Unisat」ウォレットが人気です。

また、Ordinals を取り扱うマーケットプレイスは多くありますが、一番個人クリエイターにとって人気なのは現在「Magic Eden」です。

Unisat wallet を作り、そこにBTCを入れ、Magic Edenにつなぎ、Ordinals を購入してみてください!

最後に

最後に、私が今回Devとして、新しく Ordinals のジェネレーティブNFTコレクションである、「Shinogi」プロジェクトを開始しました!執筆時点ではまだミントされていませんが、日本で初めてのジェネレーティブNFTコレクションを目指して鋭意制作中です。Giveaway なども行う予定ですので、ぜひTwitterをフォローしてください


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