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10社の長期インターンを経て感じた新卒ミスマッチを減らす糸口

こんにちは!吉川颯人(@HayatoY0shikawa)です!

今回は、赤司さん(@DjLeap0229)にお誘いいただき、「SaaSビジネス Advent Calendar 2019」に書かせていただきます。

と言っても、社会人も2年目、四苦八苦しましたが、他のみなさんが書くようなSaaSビジネスについての学びが深い経験談や成功・失敗事例も書けず。。
一応このアドベントカレンダーはビジネス全般OKとのことなので、せっかくこんな機会をもらえるなら誰かに何かを届けられるようなテーマで書きたい!と思い、色々考えたところ、今回はベンチャー企業の人事の方、現在インターンを検討している学生のみなさん、新卒採用を検討している企業さん向けに書かせていただきます!

目次
自己紹介
学生・企業にとってのインターンを行うメリットは?
長期インターンで気づいたこと
新卒の会社を決めた判断基準3つ
最大限旨味を得る方法
ミスマッチを減らすには

自己紹介
僕は大学2年生から5年生(1年休学)までのほぼ丸4年間、アルバイトはほぼせずに長期インターンでお金を稼いでいました。

ライター、地方創生コンサル、コンテンツマーケアシスタント、個人営業、法人営業3種、転職エージェントetc,,など計10社ほどの会社でだいたい少なくても週3〜多い時は週6ぐらいで働かせてもらっていました。
中には今考えると、このやり方はやばいんじゃないかな、ってこともあったりするわけですが、ご興味ある方はぜひ個別に聞いてください。笑
現在は、クラウド受付システム「RECEPTIONIST」(https://receptionist.jp/)を運営しているディライテッド株式会社でセールスチームの最初の一人として入社し、フィールドセールスを担当していますが、こちらもインターン経由で正社員ジョインになりました。この文章の結論を先にお伝えすると、複数社のインターンを経験すると、新卒ミスマッチの可能性はかなり下げられるのでは?というお話です。

それでは書いていきます!

学生・企業にとってのインターンを行うメリットは?
まずインターンについて学生側、企業側のインセンティブについて、僕が感じたことを書いていきます。

学生側
・仕事を体感できる
・自分の親、学校の先生以外の社会人を身近に見れる
・経営者と近い距離で仕事ができる
・アルバイトをしなくてもお金が稼げる
・達成経験や失敗経験をすることで自分のことを知れる

企業側
・自社のことを知ってもらうきっかけが作れる
・インターン経由で採用できる(かもしれない)
・戦力になる
・安いコストで働いてもらうことができる(最近は最低時給は保証されてるところが増えてきました)
・新卒採用を始める前のペルソナ分析ができる


まぁこんなものでしょうか。
僕が働いていて感じたことなので他にもあるかもしれないですが、基本的に企業メリット=ブランディング&認知度拡大&(もしかしたら)採用
学生メリット=経験&発見&気付き(ほぼ同じですがこれに尽きます)

企業側も長い期間働いていてもらうことはそこまで想定していないと思うので、正式に入社する前に自分がどんな業界、職種に合いそうかということを試してみる期間、と位置付けてもいいかもしれません。とにかく色んな経験が積める非常に貴重な期間だと思います!
4年間だけのプラチナチケットですね!

長期インターンで気づいたこと
それでは続いて、長期インターンをしてみて良かったことについて書きたいと思います。僕の個人的な感想ですが、こんな発見があるんだ!ぐらいに読んでいただけると!

今も仕事で生きている、大切なこと教えてくれた営業会社の話
ある会社でのインターンでの話です。その会社では比較的高単価商品を扱っていた、いわゆる営業会社でした。
徹底的なKPI管理から、週6日毎日行われる朝礼、そして何故か毎週火曜日に行われるオフィスでの合宿などある意味青春時代(笑)を経験しましたが、そこで教えてもらった「データを正しく取って根拠のある目標を立てること」「売って終わりではなくユーザーにちゃんと寄り添うこと」「大切なのはユーザーがきちんと成功すること」など今の営業にもつながる大切なことを教えてもらいました。また、「言っていることとやっていることを一致させる」など人として大切なこともその会社で教えてもらったことです。もう戻りたくないですが、、、
スーツを着て、データ分析をしながらアドバイスをすると思っていたコンサルタントが実は地道なことをしていることに気づいた話
地方創生系のコンサルティング会社でインターンをした時の話です。その会社ではある地方都市からの依頼で街の活性化についてコンサルをするというプロジェクトを請け負っており、そこに同行させてもらっていました。
そこでは僕はコンサルタントのアシスタント業務をしていたのですが、
街の中心にあるコンサル対象の店舗に行った時の話です。
タイルの色、レンガの色、椅子の配置、店員さんの服装、本当に細かいところまで見ていて、その後、一緒にタイルやレンガを買いに行ったのですが、微妙な色の違いまでこだわっていたり、その後みんなで店舗の営業終了後にタイルを貼ったり、椅子の位置を調整したりと他のメンバーと同じような視点でずっと手を動かし動き続けていたのです。
これは、もしかしたらこの会社のコンサルタントがそういう方だった可能性もありますが、僕がイメージしてたコンサルタントよりもはるかに泥臭く、こだわり、輝かしいイメージの裏の本当の姿を知ることができました。
とても怖かった20歳以上年上の上司のおかげで自分の性格に気づけた話
また別のある会社の話です。その会社では法人営業をしていたのですが、20歳以上年上の方がインターン生を率いる上司でした。
電話の掛け方、メールの書き方、小さな言葉遣い、チャットでのやり取り、
非常に細かく注意をいただきました。アドバイスは非常にありがたかったです。ただそれを普通の声で言ってくれたらいいんですが、大きな声で怒るのです。
僕は大きな声を出されるのが非常に苦手なので、本気で気が滅入りました。
今でも、たくさんアドバイスをくれる素敵な上司ですが、お陰様で就職活動をする時の最重要項目として、「怒声が響かないオフィス」を掲げることになりました。こういった自分の性格やどうしても苦手なものに気づけたのも実際に働いてみたインターンならではです。


中に入ってみること、そして一緒の方向を向いてみることで感じること、わかることはたくさんありました。
結果的に今の仕事に生きている、ということや、学校では触れない人と関わることで自分の性格を新たに発見できるはずです。きっと損はしないはず。
また、もしも明確にやりたい領域が決まっていたら、似たような業界、働き方の会社で働いてみるっていうのもおすすめです。
仕事内容を体感したり、間近で見れたりするだけでなく、会社の考え方、業務の進め方、人の雰囲気などを肌で感じれるので、情報を持った上でファーストキャリアの判断をすることができると思います。

新卒の会社を決めた判断基準3つ
ここまでインターンでのメリットや実際に感じたことについて書いていきましたが、今の会社に本格的に入ろうと思った僕の判断基準も残しておきたいと思います。2年前のちょうどこの時期はめちゃくちゃ悩んでいました。。
これはさくっと読み飛ばしてください。キャリアに迷っている方だけ見ていただけると幸いです!

・一緒に働く人が明確だったこと
・プロダクトが好きになれそうだったこと
・プロダクトが伸びるイメージが持てたこと


一緒に働く人が明確だったこと
多くの場合、就職活動をすると、その会社で仕事をすることは確定すると思いますが、その会社のどの事業部で、誰が上司で、どこのチームで、これから働くのかと言うことは明確に決まっていないケースがほとんどなのではないかと思います。
僕の場合、当時のディライテッド株式会社は社員数一桁かつ、セールスチームは誰もいなかったので、役員直下でセールスができることは確定していました。
実際入社を考えたときに、日々直接関わるのは、面接をしてくれた人事の方でもなく、内定を伝えてくれた役員の方でもなく、業務上の上司です。チラッと聞いた話だと、新卒に大して具体的な配属先を明示するのはリスクと言う話も多そうですが、もし可能であれば、面接や面談の段階で直属の上司とコミュニケーションを取る時間をセッティングすると、学生目線としては非常に安心できると思います。

プロダクトが好きになれそうだったこと
セールスを仕事をしようと思ったときに、自分が扱うプロダクトを好きになれないということは、とんでもない苦行になると思っていました。
なので、好きになれそうなプロダクト、という視点でも考えていました。
僕は、たくさん売ってインセンティブでめちゃめちゃ稼ぎたい!というタイプではなく、どちらかというと「いいものを正しく提供したい」と思っていました。これも複数の商材に触れてきたので、これは好きになれそう、これはあまり好きになれなそう、という形で思えたのかなと思います。

プロダクトが伸びるイメージが持てたこと
いくらサービスが好きでも、伸びない商品、ニーズがない商品を売る仕事は大変だし、組織としても個人のモチベーションとしても、持続可能性が低いと思っていました。時代の流れに逆らうよりも、時代の波に乗った方が同じ努力でも大きい成果が生まれると思うので、時代の波が来ているサービスがいいと思っていました。僕がディライテッド株式会社に初めて来た日は2017年7月。ちょうどビジネスチャットが広がりだした頃です。
RECEPTIONISTはビジネスチャットに連携して、通知を受け取るサービスですので、ビジネスチャットを導入する企業が増えれば、RECEPTIONIST自体も伸びる可能性があるわけです。結果的にチャットは伸びたかというと、、
以下の画像をご覧ください。

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ビジネスチャットの伸びについては、当社COOがブログにまとめておりますので、気になる方はこちらもどうぞ。
参照:https://news.d-lighted.jp/blog/bizchat-number-of-companies-introduced-dau

最大限旨味を得る方法
インターンができる期間は大学生という肩書きを持つ期間だけです。
この期間は有限なのでフル活用することがおすすめです!
このプラチナチケットを使って、インターン制度をフル活用する方法を2つお伝えします!

・行きたい、興味がある企業での募集が仮に終わっていたり、募集枠がなくても直接連絡してみる
これ意外と刺さります。なぜなら今ほとんどの企業がいい人がいるなら採用したい、と思っているからです。(特にベンチャー企業の方からは聞きます)
そして普通の人は、募集が出ている企業を分母として考えるので、求職者としてのライバルが少ないです。また、企業側には募集がないにも関わらず、応募をしてくるなんて、きっとやる気に満ち溢れているに違いない!と思ってもらえます。
少し違う話ですが、僕自身、過去に本を読んでこの人すごい!かっこいい!と思ってその企業の人事に連絡したら会ってもらえて講演会にも無料招待してもらえ、本にサインをしてもらえるという奇跡が起きました。オススメ!

・稼働時間を確保する
これも大事です。やはりインターンだと最初は軽作業ばかりが振られます。信頼されていないので当たり前です。面白いことをやりたいと思ったら、信頼されることが前提です。信頼を勝ち得る一番シンプルな方法は、稼働時間をなるべく確保して、「よくいる人」になることです。ある程度まで認めてもらえると、スタートアップの場合はいい意味で学生扱いしないでくれるので、あんなことやってみたいこんなことやってみたいが、形になったりもするのでより面白味が増しますよ!

ミスマッチを減らすには
僕の同期(2-3年目)を見ても、ミスマッチで苦しむ人は何人もいます。インターンをしていれば、ミスマッチをしないとは限らないのですが、まとめると以下のメリットがあるかと思います。

・自分の中に選択肢や実体験としての具体的な経験や、実際の現場を見た上で選んだ、選ばなかったというある種の根拠を持てるので納得感がある
・会社で働いてみることを通じて、あの時は頑張れたけど、あの時は頑張れなかった、この違いはなんだろう?といったような比較対象を持てる

僕はインターン経由でそのまま入社しましたが、インターン経験後に就職活動をするのももちろん大賛成です。要は実体験を通じて、行きたい理由、行きたくない理由が明確かつ実態に則している形で判断できている状態が良いのではないかと思っています。その判断をする一つの大きなパーツが実際に中に入ることができるインターンという気がしているのです。
ミスマッチは企業側にも学生側にも悲劇を生んでしまいます。
インターンという制度に恩返しをしたい気持ちもあるので、もしインターンのことで悩んでいる学生、長期インターン設計でお悩みの人事の方、ベンチャー企業の方、その他興味を持っていただいた方がいたら是非お話ししましょう!!

拙い文章を読んでいただきありがとうございました!
まだまだアドベントカレンダーは、続いていくので引き続きよろしくお願いいたします!

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