デザインの共有は現実をバージョンアップさせる
書籍にページを振る。単純なデザインが「検索」を可能にし、人の振る舞いすら変える。
Googleとて、ページ番号がなければ生まれていない。簡潔だが強烈な変化をもたらす。これがデザインの本質だ。
『イノベーションのジレンマ』のクリステンセンは、改善と破壊的イノベーションとを分け考察した。意外な話だが、最先端のテクノロジーと巨大資本を投入して生まれるものは、イノベーションではなく改善だという。
枯れた技術の組み合わせこそが、破壊的イノベーションをもたらす。奥出直人先生は「技術は枯れていた方がいい。それを理解しているのは任天堂だけだ」と喝破する。
デザインのラテン語の語源は"de signare"、英語で"to mark"「印を刻むこと」。
有元典文は『デザインド・リアリティ』で、デザインとは形作ることでも作られた構造でもないと語った。
「人が手を加えること」
「モノの形ではなく、人の振る舞いと世界のあらわれ」
デザインとはそうしたものだという。
農業もまた人工物だ。現実に人が手を加えたもので、現実そのものではない。農業というデザインを共有し、歴史は農業社会へ移り変わった。
デザインによりアフォーダンス(モノの意味)が変わる。変化したアフォーダンスは、逆説的に人そのものをも変える。
工業化社会も情報化社会も、デザインの共有からもたらされた。デザインの共有は現実をバージョンアップさせる。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』にあるように、資本主義をもたらせたものはプロテスタンティズムの共有だった。
「因果律を用いれば、人は神となる(科学)」
「わずかな選民だけが神の祝福を得る(超格差社会)」
この曲解されたプロテスタンティズムが資本主義を起こした。ならばポスト資本主義は、どんなデザインが共有され起こるだろうか。
・・・続く。
プロテスタンティズムについては、ドラッカー学会年報の291ページ、拙論をお読みください。
http://drucker-ws.org/wp/wp-content/themes/drucker_workshop2012/projects/pdf/annualreport_vol19.pdf
お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃
起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)
下のリンクで拙著『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』の前書きを全文公開させていただきました。
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