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浜松の「すぐれし学者」賀茂真淵!

賀茂真淵記念館さまへ。この国学の大家はなんと、我がふる里・浜松の出身なのだと先輩に教えていただきました!

学芸員さんに、とっっても丁寧に案内していただけます。国学は古事記や日本書紀などの古来日本への回帰ですが、意外や意外、当時蘭学と同じくとても新しい学問だったとか。

蘭学のような実利的な学問も当時新しいものでしたが、古きを尋ねる学びも当時忘れられてしまっていたのだそう。メインはこれまであった既存の学問をなぞるだけだったのだとか。その意味で国学はとても目新しかったと言います。

実利性ではなく何を求めたか。言葉の音・詩の美しさを追求して、古来の日本の道理を探求したのだと。実利に対する情感。さらに言えば「自己の原動」の追及でした。

現代でもそうであるように、「新しい文明」は論理や実利を追求しています。しかし真淵が古代に求めたのは、おそらく古きに潜んでいた「野生」。人を動かす原動。

C.ロジャーズは『問題児の治療』で、「どんなに正しいことだとしても、患者が抱いている『情感』に反しているのなら、絶対にその話が受け入れられることはない」としています。

論理や実利の基底となるべき「情感」や「原動」。賀茂真淵の学問は、まさに人の根幹を見据えていたのだと考えさせられました。そちらが整っていなければ、いくら頭で考えた素晴らしい論理も全くの無意味。空回りの絵に描いた餅に堕してしまいます。

より自然な道理を。そんな現代にストライクな学問は、古の野生に求められるようでした。

ps:ただし、古代日本の道理を明らかにしたと言われる賀茂真淵先生の『国意考』ですが、儒教や仏教に対する敵意が凄まじいです。なんで「和を以て貴しとなす」の日本の研究者がこうなるのかは謎です(;'∀') なんとかならんかったもんかなぁ。以下は国会図書館の『国意考』現代語訳へのリンクです。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1035337/8?viewMode=

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起業家研究所omiiko 代表 松井勇人

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