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激烈バカ的!文章講座!!

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とてつもない力を持っている人に「うまく伝えられない」と、そんな相談をたくさん受けています。本を書きたい。面白い話をしたい。彼女を口説きたい。そんな悩みを持つ全ての人にむけて。
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#文章論

あなたは妄想や恨みを書けるか

『先生抜きで書こう』(“Writing without teachers”)を読んでいる。この2月に邦訳も出たようだ。 https://amzn.to/3IuErU6 「まずは自由に書くといい」 自己検閲や編集をせず、好きに書いて良い。主題からそれようが、(他人に見せないから)反社会的な話だろうが、己に渦巻く妄想だろうが、どんなことを書いてもいい。 これがとてつもなく怖い。 既存の作法と違いすぎるからだと思っていた。しかし違う。自己検閲を捨てて書くことが怖い。 あ

『先生抜きで書こう』 試訳その3

二つ目のメッセージは書名になったもの。「先生抜きで書く」ことだ。 これも独立宣言だよ。 生徒は先生抜きでも学べるけど、先生は生徒がいないと教えられない。先生に頼りすぎるなって言われるけど、本当は先生の方が生徒に頼ってる。 僕はこれからもずっと先生でいるつもりだし、先生からたくさんのことを学んだよ。でも、むかし書けなくなってしまったのは先生のせいだった。 フロリダで仲間や生徒たちに書くようになったり、痛みや混乱に対処しようと自分自身に書くようになって、やっとまた書けるよ