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激烈バカ的!文章講座!!

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とてつもない力を持っている人に「うまく伝えられない」と、そんな相談をたくさん受けています。本を書きたい。面白い話をしたい。彼女を口説きたい。そんな悩みを持つ全ての人にむけて。
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2024年3月の記事一覧

文章を削ることは苦しいことだよ。『先生抜きで書こう』より

「文章を削ることは苦しいことだよ」 「でも削った言葉こそが、読者を惹きつける。捨てられなかった言葉の方が、読者をうんざりさせる」 「捨てることをネガティブに捉えないで欲しいんだ。原稿を丸めて捨てる。怒ったり無気力になって。そんな風にしないで欲しい」 「捨てることって、ポジティブで創造的なことなんだ」 「彫刻家が石柱を削って石像を作るみたいに、文章を削って作品を作る」 「削るって、本質と核とををしっかり見せるためにするものなんだ」 『先生抜きで書こう』より。 ・・

学校に行く意味が勉強だけしかないなら、僕はそんな場所には行きたくない

掛川市の教育長の話を聞いた。 掛川では6年で不登校児童数が3倍以上になっている。 全国的にも不登校児童数は激増。 なにが崩壊したのだろうか。 話は極めて興味深く、教育の荒廃はこれまでも幾たびかあったという。 昭和43年のスプートニク・ショック。ソ連に宇宙開発の先を越された猛烈な焦りが、西側諸国の教育を激化させる。 昭和55年ごろは学校が荒れており、補導の数も異常だった。落書きや器物破損で鉄筋の校舎が20年持たないと言われ、教育長自身もカッターナイフで「お前、なにしに

僕の方が言葉から高次の知識を借りている

「みんな、自分の文章を読み返すのが嫌いだよね」 「でも読み返してみると文章と相談できるんだ」 「一人で考えるよりずっと芳醇で興味深い結論が見えてくるから」 「言葉が一番良い場所を探してる」 「そんな気がする」 「いつもこの方法で上手くいくんだ」 「僕が言葉を操ってるわけじゃないかもしれない」 「僕の方が言葉から高次の知識を借りている。そんな気がする」 「比喩じゃなくってさ」 「言葉は生き物だし、育つものでもあるよ」 「そんな言葉との付き合い方を学んで欲しいんだ」 『

あなたは妄想や恨みを書けるか

『先生抜きで書こう』(“Writing without teachers”)を読んでいる。この2月に邦訳も出たようだ。 https://amzn.to/3IuErU6 「まずは自由に書くといい」 自己検閲や編集をせず、好きに書いて良い。主題からそれようが、(他人に見せないから)反社会的な話だろうが、己に渦巻く妄想だろうが、どんなことを書いてもいい。 これがとてつもなく怖い。 既存の作法と違いすぎるからだと思っていた。しかし違う。自己検閲を捨てて書くことが怖い。 あ