グッドパッチ土屋尚史さん

デザインの力でビジネス課題を解決するグローバルカンパニー

このノートは、武蔵野美術大学大学院で行われた講義の内容と自分自身が感じた感想についてのレポートです。

土屋尚史さんについて

「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」           UXやUIの企業として2011年に企業。創業5年でデザインファームとしては異例の100人規模の企業に成長。

スタートアップ企業への積極的支援を行っている。一番最初にUIを手掛けた企業はまだ起業して間もなかった頃の「グノシー」。          縁がありタダでUIを作り、その後グノシーがハネたため、会社の知名度を大きく上げることに。

講義では「デザインの力でビジネス課題を解決するグローバルカンパニー」という題で自身が起業に至った経緯とその後の会社の運営を中心にご自身の経営論についてのお話をお聞きした。

グッドパッチを立ち上げるまで

22歳で大学を中退し、ウェブディレクターに。その後縁がありデジタルハリウッドから声がかかり、大学院に進学。

27歳の時に自分の祖母の遺産が見つかり、その遺産を使って海外に行くことを決意。土屋さんが言うには「留学に行っちゃいけない条件がそろっていた」が、「ここで行かなかったら自分の人生次はない」そう思い、家族を連れて留学。そこで得た経験が起業の際に大きく役立った。

日本のベンチャーとシリコンバレーのベンチャーの違い

日本 ⋯ まず国内で立ち上げ、上手くいったら世界を視野に入れる。

シリコンバレー ⋯ 様々な人種が存在するので、最初から世界で成功することが視野に入っている。

ある社長の紹介でサンフランシスコにあるデザイン会社の社長を紹介された。当時のサンフランシスコではまだ10人くらいの規模だったウーバーなど大きなスタートアップ企業が多数控えていた。毎日のように立ち上がる様々なスタートアップを見ているうちに気づいたことがあった。

「なぜこっちのスタートアップはこんなにUIがキレイなんだろう」

今後日本でもUX/UIが重視される時代が来る。そう感じた土屋さんは2011年にグッドパッチを立ち上げた。

アントレプレナーシップ

今も昔も世界を動かすのはスタートアップ企業。大企業にいても起業家=アントレプレナーのような思考を持つ人は活躍できると土屋さんは言う。

1.Whyからはじめる

2.領域を超える

3.逆張り思考

4.不撓不屈の精神

起業家マインドを持つ人間のいる企業は強いという。土屋さんは起業家≒デザイナーだという。スタートアップの中に初めからデザイナーがいたのがTwitter、pinterest、Youtube。デザイナーはデザイナーであることに固執しすぎだと土屋さんは言う。「デザイン」とはただの手法でしかない。そこにこだわらず目的に固執できる人間がこれから生き残っていけるという。

講義を受けて

土屋さんの講義の中で最も印象に残った部分は「デザインという手法にこだわらず、目的に固執する」という部分である。

従来のスケッチやモックアップなどのデザインを学んできた身として「従来のデザインに固執していないか」と改めて問うことが出来た。デザインシンキングや企画力など従来のデザインではカバーできない部分を学びたく、この大学院に入学したので全く固執しているというわけではないが、それでも今までとは全く違う、自分にとっての新しい学びを拒んでいた部分もあったように思う。

これから、今までとは違った学びも受け入れていきたいし、今までの学びの中にもあった自分自身の中のブレない目的を大切にしていきたい。

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