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書籍紹介【いま君に伝えたいお金の話】村上世彰

お金の勉強をするために読もうと思った本。

学生までを対象にしたと思える内容で、

すでに知っていることや、今はそうは思わないということが多かったが、

いくつか収穫もあった。



僕は投資家という仕事をしています。 

何かをやりたいのにお金がない、 

というような人や会社にお金を提供するというのが仕事です。



自分が大好きな投資も社会貢献(寄付)も、 

『何かの目的を達成するためにお金を託す』 

という意味では同じだと考えるようになりました。 

違いは、リターンがお金であるかどうかという点だけです。


忙しくて現場に行くことはできない、 

必要とされるスキルがない、 

でも何かしたいと思うときに、 

人はお金という道具を団体に託します。 

最善の方法でお金を使い、 

寄付した人の想いをカタチにしてくれるのです。


これは先日お話した社長さんが言っていたことと全く同じで、

なるほど、そんな想いで寄付をしているのかと、

激しく感動したのを覚えている。

「100円や1000円募金したところで何が変わるのだろう」と、

常々思っていた僕には辿り着けない結論だった。



この10年はいろいろなボランティアに参加してきました。 

グリーンバードという団体のゴミ拾いをはじめ、 

東日本大震災のときには現地へ炊き出しに行って、ハンバーグを1000個焼いたり、 

トラック何十台分の物資をかき集めて送ったりもしました。 

昔の僕だったら、

お金を生み出さないことに時間を使うなんてことはしなかった。 

でも実際に活動すると、 

誰かに直接『ありがとう』といってもらったり、 

ゴミを拾ってきれいになった街を見たり、 

みんなで汗をかく時間は、

自分にとって決して無駄なものではないとわかったのです。



豊漁のときはおいしいサンマが安くなる。 

不漁のときはおいしくないサンマが高くなる。 

モノの値段は必ずしも質の高さだけで決まるわけではないのです。




君に幸せをもたらさないお金の使い方は、 

無駄遣いなのです。




この本で伝えたいことは、 

『いかに自分の稼いだお金を上手に使って幸せな人生を生きるか』ということです。 

だから、好きなことを仕事にせず、 

好きなことのために仕事をするということも、 

立派な選択肢なのです。



これも先日社長さんとお話した時に、

一緒にいた聡明な女性に教えてもらったことと同じだった。

【好きなことをして稼がねばならない】

いつのまにかみんなそうやって自分を縛ってしまっている。

全くそうだ。

それで悩み苦しんでいた。


僕は自分がわからないことには投資しないと決めているので、 

僕が投資しなかったアイデアに、 

他の人が投資して成功したケースもあります。



世の中にはファンドマネージャーと呼ばれる人たちが僕以外にもたくさんいて、

その全員が、

人から預かったお金を増やそうと必死に勉強し、

毎日株を売ったり買ったりしています。

僕が『お金を預ける先』として選ばれるためには、 

他のファンドマネージャーよりも、 

『もっとお金を増やしてあげられる』と証明しなくてはいけません。


これは単に文章表現がわかりやすくて素晴らしいと思ったから抜粋した。

僕は、小中学生にもわかる言葉で物事を伝えられる人を尊敬しています。


社会人になって仕事をして、 

自分でお金を貯めてから、 

もう一度学校に入って学問をして、 

改めてより条件のいい企業に就職するという、 

外国ではごく当たり前のことが、 

日本でもやりやすくなったということでもあります。

何を勉強したらいいかもよくわからないまま、 

なんとなくみんなと同じように教育ローンを借りて進学するよりも、 

自分でお金を貯めて、 

必要に応じて入り直す方が、 

ずっと合理的だと僕は思います。


何をしたいのか、

何を勉強したいのかわからない学生にとって、

『働いてお金貯めて、必要だと思ったら学校に入ればいいじゃない』という意見は、

いい救いになると思う。

まだ何も体験してないのに、

『自分が何をして生きていくのか決めて受験しなさい』

は正論に見えて暴論だと思う。


※本の抜粋箇所は、

今日この時点の僕が何かしら感じたところであり、

昔の僕なら反応したであろう箇所をスルーしていたり、

他の人なら重要だと感じるところを拾っていないこともあるでしょう。

全体のポイントを要約したものではありません。

あくまで一部紹介としてお読み下さい。

いつもありがとうございます。 あなた様のあらゆる苦厄が取り除かれますように。 薬師如来真言唱えさせていただきます。 おんころころせんだりまとうぎそわか