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「-公式レポート- TVアニメ『Sacks&Guns!!』ヒロイン役声優オーディション」

プロの声優になる為には。
その答えを僕はこの眼で見届けることになりました。

こんにちは、やすひこです!

今回はプロジェクトアニマさんから招待を受けての公式レポートとなります!

プロジェクトアニマTVアニメ化企画第一弾『Sacks&Guns!!(サクガン!!)』のヒロインキャラクター、メメンプー役を選ぶ公開オーディションへと取材をさせて頂いたその様子を掲載していきたいと思います。

そもそもヒロイン役声優オーディションとは
DeNA、創通、文化放送、毎日放送の四社が共同でオリジナルアニメ作品を創出する『Project ANIMA』でTVアニメ化の決定した『サクガン!!』のヒロインを公募で選んでしまおうという夢とロマンに溢れる企画となります。

1400人のプロ・アマチュア声優がたった一つの席を巡って、自分の全力を出すなんてものすごいことです。倍率は1/1400と表現すればより分かりやすいでしょうか。

0.07%の確率です。

その中から一体どうやってヒロイン声優が選ばれるのでしょうか?

僕には疑問がありました。そしておそらく多くの方が疑心を持っているのではないでしょうか?
最初からある程度選ばれる人って決まっているんじゃないだろうか、なんて。
僕が高校時代から10年以上も小説賞に投稿している人間なので、とても分かります。どうして私が選ばれないのか?自分じゃなくてどうしてあの人が?何か仕組みがあるんじゃないのか?
どうやったらプロとしてオーディションで選ばれるのだろうか?

その答えはこの記事を読んで頂ければ伝わると思います!

前置きが長くなりましたが、僕の感じたことを素直に書いたこの文章が、その答えを皆さんへ伝えてくれるはずです!

まずはこちらのURLから動画をご視聴ください!
https://www.youtube.com/watch?v=n756FwXvkiU

実際の放送の流れと一緒に、現場でしか見られない部分をレポーターの視点からお伝えしていきます。

まずは放送前の段取りがすごかったです。
とても多くのスタッフさんが動いて、指揮を取られている井手響太さんや皆様の動きが素晴らしかった。番組というのはこれほど多くのスタッフで大量の機材を動かして快適な放送を提供しているのだと感動しました。

そして始まる放送。

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松澤千晶アナウンサーの声が始まると、一瞬で『場』がスタジオのそれになりました。
すごい……これがアナウンサーの力なんだと、度肝を抜かれます。
オーディションの概要の説明があり、
審査員の紹介や審査員からの激励がありつつオーディションの準備は進んでいきます。

ヒロイン「メメンプー(可愛い)」の紹介があり、

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なんと!リンダ役の津田美波さんの御登場です。ものすごいオーラ!オーラだけでやすひこは吹っ飛びそうです。リンダはすでにアニメオリジナルのキャラクターとして挿入されており、着々とアニメ化の準備が整っているのだと分かりました。楽しみですね~

そして始まるオーディション!7人のメメンプーたちの登場です!
オーディションの順番は本人たちによる抽選ということで、これはもう恨みっこ無しの神のみぞ知るですね。

そして審査開始です。

1番 渡辺 明佳(ワタナベ サヤカ)さん

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トップバッターという緊張感の中で素晴らしい演技でした。
審査員の方々も真剣な顔で、正直かな~~~~~りの圧力があったはずですが、そんな中でも堂々とした演技をされていました。
メメンプーのセリフはどれも『地下世界』でのセリフばかりです。
間違っても浜松町の文化放送メディアプラスビルの12階で実績溢れる大御所審査員やスタッフたちに囲まれて、あまつさえネットで中継されている世界にメメンプーはいる訳ではありません。
そんな中で確かに『メメンプー』を演じて表現する。
これはもう誰にでもできる芸当ではありません。

2番 堀場 美希(ホリバ ミキ)さん

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放送では伝わらないかもしれませんが、現場はやはり少しピリッとした空気というか、大勢のスタッフが自分一人のみに注目するあの場の圧力は特殊です。
堀場さんはその中でも、可愛らしく魅力的でワクワクするメメンプーを表現されていました。
審査員の腕が動き、ペンが走る、紙と堀場さんを行き交う視線。
自分のひと声、ひと表現をすべてチェックされている中で、堀場さんの楽しさが僕にも伝わってきました。声を聞いているだけで僕も思わず笑顔になりそうになってしまうほどに。

3番 羊宮 妃那(ヨウミヤ ヒナ)さん

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羊宮さんの声は、空気を変えていたと特に感じました。
電子に変換された音ではない、空気を振動させる生の声。
その破壊力はすごいです。羊宮さんのメメンプーはその感情で空気自体にも感情を乗せて、場の雰囲気すら変えていたように感じます。実際は文化放送の12階です、何一つ場で変化するものなんてありません。声によって空気が変化するというのはもう魔法の一種ですね。

4番 小畑 かのん(オバタ カノン)さん

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お気づきの方もいるかもしれませんが。
小畑さんの演技に対する審査員からのリクエストが多かったように思います。
リクエストとはつまり、アドリブを要求されるということです。自分の表現の幅を試される訳ですが、その変化を聞きたくなる演技を小畑さんはしてみせたということでしょうか。色んな切り口を聞いてみたいと思わせる魅力のある声でした!
もっと見てみたい、もっと聞いてみたいと思わせる力は、とてつもない『武器』となります。それを改めて実感しました。

5番 阿部 菜摘子(アベ ナツコ)さん

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掛け合いによる凄さを感じました。
今回のオーディションではリンダ役の津田美波さんとのセリフの掛け合い審査があった訳ですが、津田さんとの掛け合いによって、阿部さんだけで演技された声とは違う魅力を阿部さんの声から聞きました。テンポや声のトーンでしょうか。何とも楽しい気分にさせてくれる二人の掛け合い。きっと映像化されたら更に素晴らしいものになるだろうなという予感がある素敵なものでした。

6番 神木 祐希(カミキ ユウキ)さん

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僕はライターなので嘘は言えません。
かなりの緊張。もしくは喉のコンディションなのでしょうか。それを感じました。
僕程度がそれを感じ取るということは、多くの方が神木さんの緊張を感じたのかもしれません。
あの日は彼女のベストではなかったのかもしれません。それでもあの瞬間のベストを神木さんは出し尽していました。
何を隠そう、僕はweb投票では神木祐希さんに1票を入れておりました。それだけ彼女の声や演技が好きでした。それはきっと僕だけではなかったことでしょう。
本人も負のスパイラルに入りそうな自分を自覚していたように思います。
でも、審査員の上町さんや掛け合いの津田さんが演技を優しくナビゲートしてくれました。
それに応えるように神木さんも演技されていたことに僕は静かに感動しました。本当に素晴らしかったです。

7番 はちみちゅえりー(ハチミチュエリー)さん

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作り込んできているとすぐに思いました。とてもクオリティの高い演技だなと。
僕程度が演技の何を知っているんだ、馬鹿者めと言われたら、まあ、その通りなのですが。でも、何でもそうだと思うんですけど、めっちゃ手間のかかっているクオリティの高い料理とかってひと目見たり、ひと口食べたりすれば分かるじゃないですか。あの感覚がはちみちゅえりーさんの演技を聞いていてありました。ものすごい努力と研鑽の果てに「メメンプー」を表現されているんだろうなと思ったら、もう何かすげぇしか出て来ないですね。放送中は喋れないので心の中ですごいなぁってずっと思っていました。


演技終了、審査タイムへ

この審査タイムの間に撮り下ろしのラジオ文芸部の特番が配信されていましたね。
現場のやすひこは受賞式用の会場準備を拝見したり、他のレポーターさんとどの方が受賞されるのか、どういう記事を書こうかなどと話し合いをしたりしていたので、ゆっくりと聞くことができませんでした。
(帰宅後じっくりと聞き返しました。やっぱりラジ文面白いなぁ~~~)

この時、僕はひそかに3番羊宮妃那さんか7番はちみちゅえりーさんが選ばれると思っておりました。これはあくまで個人的な感想ですが、そのくらいお二人の演技に感動したからです。そして申し訳ないお話ですが、僕はweb投票の時にはお二人に票を入れておりませんでした。それでも最終審査の演技を聞いて、メメンプー役はこのお二人のどちらかじゃないかななんて思ってしまう程の迫力を感じたのです。

授賞式会場の準備と審査協議の時間が終わりました。

いよいよ審査結果発表です。

今回のオーディションにノミネートされた栄えあるファイナリスト7人が姿を現します。

そして審査員たちの感想や審査の基準を、上町総合プロデューサーが代表して話していきます。
まったく異なる役職・経歴をお持ちになり、各業界で実績を積み重ねてきた方々が、統一して出した答え。

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その答えに選ばれたのが4番 小畑かのんさんでした

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驚き。称賛。悔しさ。喜び。様々な感情がその場にあったと思います。

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和田純一アニメ監督から『サクガン!!』第一話の台本が小畑さんに贈呈されます。

そして小畑さんからの選ばれた感想が話されます。

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「頭がいっぱいです。とても嬉しいです。自分とも重なる部分がたくさんある子なので一緒に成長していけたらいいなと思っています。ありがとうございます!」
自分の頬を叩いたり、地団駄を踏んで、目を回している様子でした。

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審査員から改めての審査のポイントが言われましたね。
木村音響監督
「7名の皆様、お疲れ様でした。票は割れました。そのくらいみなさん素晴らしい演技だったと思います。小畑さんは地声でナチュラルに演技をした部分がストレートで良かったと思っています。一緒に頑張っていきましょう」
和田アニメ監督
「木村さんと一緒なのですが、小畑さんは素の感じが非常に可愛かったので、キャラクターをこれから一緒に作っていけたらいいなと。最終的にはみんなで笑いながら『いいね!』と決定することができました。これから頑張りましょう!」
上町総合P
「一番ナチュラルな演技をしている人を選ぼうというのが審査のポイントとしてありました。堂々とのびのびとしているし、まだまだ伸びしろも感じます。審査員(一同)納得の結果だと思っています。ありがとうございます」

そして共演者であり先輩となる緑川光さん豊永利行さん津田美波さんからのアドバイスです。

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緑川光
「一緒に戦いましょう!(先輩後輩という関係は)とてもいい刺激になると思っています。先輩から学ぶことも当然ありますけど、若い人から学ぶこともいっぱいあるので、一緒により成長していけたらいいですね。頑張りましょう」

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豊永利行
「今回は特別審査員という立場で審査をさせて頂きましたけど、これからは現場で共演させて頂くキャストの一人になるので、『あの時めっちゃ審査してた奴やん!』みたいな感じで僕を見ないでください(笑)。同じ共演者として仲良くして頂けたら嬉しいと思います。今回は本当に拮抗した審査だったので、他の6名の皆様とも共演できると嬉しいなと思っています。」

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津田美波
「7人の方と掛け合いをやらせて頂いて、私自身とても楽しく芝居ができました。『芝居は正解がない』と良く言われるのですが、それを実際に視聴者の皆様にも見て頂けたオーディションだったのではと思っています」


審査員の皆さんの言葉からにじみ出るのは、7人全員の演技が素晴らしかったということ。
そして演技や芝居、表現にはそれぞれが出す答えがあるということだったと思います。
僕には7人のメメンプー、その誰もが素晴らしいキャラクターの声に聞こえました。

しかし、なるほど。それでもこれはたった1人を選ぶオーディションです。
今回のオーディションは上記のような要素を重視されたのかと僕は理解しました。
当然のことながらオーディションや演じる役、作品のジャンルなどによって、求められるものは自然と変化していきます。
変化するのは審査する側だけでなく、審査される側もです。
「もし一日審査の日程が違ったら?」「この切り口で攻めていれば」「順番が違っていたら」「掛け合いの時にああしていれば」

「たられば」は、たくさんあると思います。
僕自身も自分の作品が落選した時に「こう書いていれば」「ああやって表現していれば」と、心をかきむしられて眠れぬ夜をやり過ごす日々を10年以上経験しているので、この「たられば」は怖いです、そして紙一重のものです。

少しでも何かが違えば、審査の結果は変わっていたかもしれない。
そう思う程にファイナリスト7人の演技はとても素晴らしかったです。

同時に。僕も含めて人の心や感情というのは揺らぎ、移ろうものなんだと感じました。自分の感情をコントロールすることは難しいです。

ましてや他人の感情や心の思うことを操作するなんて誰にもできません。
それを「声」で動かし揺さぶり震わせる行為の、なんて難しいことか。
今回、この夜、あの瞬間に限って言えば審査員の心や感情に誰よりも音を響かせたのは、4番小畑かのんさんだったのでは、というのが僕の言える最大限の言葉です。

そして、このプロジェクトアニマという企画は素晴らしいものだと改めて感じました。

ここからはちょっと話をやわらか~~~く致します。


巷ではTwitterでのPR漫画問題が話題になりましたね。


なので、はっきりと言っておきます。
公式レポーターに選ばれた林保彦ですが、僕はこの記事を書くことにお金は一切貰っておりません!(笑)
今後も貰うつもりはありません!いや、どうだろう!?くれるというのなら貰うかもしれません!くれるというのなら貰うかもしれませんね!!(大事なので2回言っておきます)
そのくらいお金は大好きです。取材機材とか遊び道具とか買いたいものもたくさんありますからね。
(※ここのくだりは、記事を監修して頂くプロジェクトアニマ宣伝プロデューサーである有田真代さんのチェック次第で削除や添削されます! お金の話って本来はこんな風にあっぴろげにしてはいけない繊細な問題なので、もしこの部分が皆さんの目に届くようなことがあれば、有田Pの豪胆な裁量となります!有田P様ありがとうございます!)

話は戻ります。
だけど人間はお金だけで動く生き物でもありません。

少なからず今日の、今の僕は、日曜日の深夜1時半まで浜松町のデニーズさんに居残ってこの記事を書いています。気付いたら終電は逃していました。やばいです。でもこれは誰に言われた訳でもありません。僕がそうしたいからそうしています。

あのオーディションにはお金大好き人間である林保彦をそんな情動に掻き立てるほどの熱量と感動がありました。
お金をもらわなくても、他人をこんな風に感動させて動かさせる力を持つ人たち。しかも「声」の力だけでそれを達成する人たち。
それこそがプロの声優さんというものなのではないでしょうか。

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だからこそ、僕はこのプロジェクトアニマに参加したすべての声優さん。
そして見事メメンプー役に選ばれて青二プロダクション所属を果たした小畑かのんさんを筆頭に、ファイナリスト7人に選ばれた皆様のことをこれからも全力で応援していきたいと思います!

そして知っていますか?

プロジェクトアニマのアニメ化企画は……。

あと。

2本も残っていると!!

全部で3本のアニメ化プロジェクトなんですよ!!まだまだこれからなんですよ!『サクガン!!』だってまだ実際に映像化はしていない!早くアニメになっている所を見たいんですよ!何にしても!このURLだけは見逃せない!

第二弾ファンタジー部門 大賞
『魔法使いになれなかった女の子の話」
https://estar.jp/novels/24987791

第三弾キッズ・ゲームアニメ部門 大賞
『メビウス・ダスト』
https://project-anima.jp/projects/3/

どういう形になるかは分かりませんが、プロジェクトアニマ!
これからも僕たちを楽しませてくれることは間違いありません!!
刮目して追いかけていきますよ!

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それでは!また次の記事で!!


サポートの程、よろしくお願い致します!