トキシラズのお話

初めまして、ツイッタランドで日々透明ツイートを投稿しているしえという者です。

日々oniyomeの切れ味鋭い発言にライフを削られながらも楽しく過ごしています。
たまに切れ味が鋭すぎて精神の肉離れになったりします。つらい・・・

ツイッタでは不動産関係のことをつぶやいたりしておりますが、前職が北国でお魚関係の仕事をしてたこともあり、お魚のことや一時期働いていた築地・豊洲関係のことは少しだけ詳しかったりします。同じような経歴の人がいたらぜひ仲良くしましょう。

たまに承認欲求が抑えきれないときにこちらにお魚情報などを書き殴っていきますので、通勤途中に、物件案内までの待ち時間に、決済の着金待ち時のネタなどにお楽しみください。



春。関東・関西にお住まいの方は桜が満開になったり、つくしが芽を出したり、新しい季節にワクワクドキドキかと思いますが、北国にお住まいの感じる春はぐしゃぐしゃのきったねぇ道路にため息をつく感じですかね。車がすぐ泥と土埃で汚くなるからまじで勘弁してほしい。

僕にとって春は「トキシラズ(時鮭)」の時期が始まる期待に胸を膨らませる季節でもあります。
少し魚に詳しい人は知ってると思いますが、トキシラズとは秋鮭と同じ「白鮭」です。
最近では回転寿司の季節メニューなんかにも顔を出すようになりましたね。気軽に味わえるのでウレシイ・・・ウレシイ・・・。

本来秋に水揚げされるのに春に捕れるから「時を知らない」ということで
トキシラズと呼ばれるらしいです。水揚げされる時期で呼び名が変わるのが面白いですよね。
ブリとかの出世魚の呼び名が変わるのとはちょっと違うんですよ。
どちらかというと初ガツオと戻りガツオみたいなもんでしょうか。

そんなトキシラズですが、4月下旬ごろから7月上旬ごろまで北海道沿岸(主に東部・南部)で定置網で水揚げされます。
漁法についてよく知らない方向けに言うと、定置網はーぷん戦士たちが駅の前などで「家買いませんか!!」と若い方たちにアタックする感じですかね。通り道に網を張って獲物(人)が来るのを待つあのパターンです。
あ、でも全員が買うわけじゃないから違うか・・・すいません今のなし

昔はロシア海域での流し網漁がメインだったんですが、数年前にロシアが「はい禁止ね(威圧)」ってなってから操業できなくなり、水揚げが激減しました。(この辺りの細かい経緯は忘れました。昔の話はやめろぉ!!)


スーパーや回転寿司に並ぶトキシラズはほぼ定置網がメインですが、魚にタグやラベルを付けてブランド化して付加価値をつける組合が増えています。少しでも単価を上げないとやってけないんですね。
地域によっては船上で活〆して出荷する組合もあります。生産者の涙ぐましい努力の賜物ですね。活〆も意外と奥が深いんですよ。神経〆などもありますし・・・

ちょっと脱線しました。トキシラズの話に戻しましょう。
トキシラズと秋鮭は同じ種類ですが、味が全然、ぜーんぜん違います。だから、ぜひ食べてみてほしいんですよね。


トキシラズの特徴はとにかく「脂の旨さ」。この一言につきます。


栄養が卵や白子に移っていないのと、餌をしっかりと食べているため、身に脂がしっかり残ってるんです。しかも癖がない。最高かよ。
お勧めは塩焼き。シンプルゆえに繊細な脂の味がダイレクトに味覚に襲い掛かってきます。秒で米が消えます。
塩焼きに飽きたら、焼いた後にめんつゆにつける「焼き浸し」もおすすめです。うめぇんだこれが。


もう一つの特徴として秋鮭に比べ「皮が薄い」んです。これもでかい。


鮭の皮が薄いと焼いた時にパリっとした仕上がりになります。
通は「時鮭は皮が一番うまい」というほどおいしい部位ですので、普段鮭の皮は食べない人も、ぜひ皮は捨てずに食べてみてくださいね。

僕みたいに1匹まるごと買う人は、ぜひメスを選んで買ってみてください。稀にボールペン2本分くらいの小さい筋子が入っていることがあるからです。
入ってましたか? はい、超ラッキーです。ご当選おめでとうござます。
時鮭の筋子、「時子」です。形は小さいですが、ぜひそのまま塩漬けにしてみてください。
ご飯でも酒でもバッチリはまります。食ってみな、飛ぶぞ。

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僕は毎年買ってますが、今年も1~2本買おうかと思っています。本州に出回るのはゴールデンウィーク明けくらいから7月くらいまでですかね。

東京の方であればとりあえず上野の吉〇に行けば間違いなくありますが、意外とラ〇フだったりいな〇やだったりも置いてくれてると思います。
みなさんもスーパーやお寿司屋さんで見かけたら、ぜひ食べてみてくださいね。
次回は気が向いたら書きます。ばいばい。

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