ミノベテルオ(美延映夫)が起こした過去の不祥事とは?教育の政治的中立性を侵害した問題について。

ミノベテルオ(美延映夫)氏が起こした過去の不祥事とは?

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2013年に開催された国会議員、市議、府議らと支援者ら約600人が参加したミノベテルオ氏の議長就任を祝う政治資金パーティーに、
地元の市立高校の吹奏楽部を招き、演奏させていたほか、前年にも2回、パーティーで演奏させていたのである。

市教育委員会などによると、後援会関係者が同年6月頃、同部顧問の男性教諭に演奏を依頼。顧問が了承し、部員約100人がパーティー開会直前の約10分間、2曲演奏した。
顧問は市教育委員会に対し「地域の親睦会と説明され引き受けた。会場で初めて政治色の強い会合と分かったが断れなかった」と説明。校長には未報告であった。

教育の政治的中立性を侵害したとして問題に発展

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公明党、自民党、民主党系の3会派が「生徒を政治活動に関与させたのは不適切で、教育の政治的中立性を侵害した」と問題視をしていた。
パーティーに参加していた大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は「(当時は)部活動なのか任意の参加なのか分からなかった」とした上で「個人の(政治家の)行事に、公立学校のクラブ活動として演奏するのは問題なんでしょうね」と述べている。

市教育委員会は「政治的中立性が疑われる」との見解を出しており、ミノベテルオ氏は同日、市役所で記者会見し「政治的意図はないが配慮に欠けた。深く反省している」と謝罪をした。

ミノベテルオ(美延映夫)氏の不信任決議が可決された

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当時公明党は議会で維新と協力関係にあったが、維新幹事長(当時)の松井一郎大阪府知事が「嫌がらせの議会運営はやめた方がいい。(パーティーに)公明の議員も来てたわけでしょ」と名指しで公明党を牽制したため態度を硬化。
ミノベテルオ氏は議員報酬の3ヶ月減額を提示して議長職続投に理解を求めたが、公明はこれを拒否し、同年9月の市議会で公明、自民、民主系の3会派の賛成で議長の不信任決議が可決された。

ミノベテルオ氏は不信任決議可決後も辞任を否定し、維新も辞任は求めずに本人の意向を尊重する方針を決めたが、最終的にミノベテルオ氏は同年12月に辞任した。

【ミノベテルオ(美延映夫)氏のプロフィール】
美延 映夫(みのべ てるお)

1961年5月23日生まれの日本の政治家。
日本維新の会所属の衆議院議員(1期)。大阪市会議員(4期)、大阪市会議長(第109代)を務めた。
カタカナ表記の「ミノベテルオ」名義で活動することも多い。

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