国語・現代文の成績が上がる方法 「主張サイン」と「対比サイン」にチェック
国語の現代文の点数は上がりづらいと言われています。しかし、半年で偏差値を40から80まで上げて京都大学に合格した「いま-みらい塾」の歌崎雅弘塾長が、国語の勉強法を解説します。
一言ことで言えば、
「要点を理解するには「主張」と「対比」にチェックを入れる」という内容です。
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読める文章と読めない文章
説明文は本来論理的に読むことができるものなんですけど、みんな「感覚」で読んでしまうんですよね。
「感覚」で読んでしまうから、自分の興味のある文章だったり、詳しい知ってる文章だったりすると、問題が解けるんだけれども、興味がない話、例えば、哲学の話とかだったら全く読めなくなるとかいうようなことがあると思っています。
なので、この「なんとなく」を完全にゼロにしてしまって、確実に読める方法をお伝えしたいと思っています。
うまく読むための「気づき」
そもそもどういうふうに読んだら、うまく読めるのかっていうところを意識しながら取り組むことがすごく大事ですね。目の前の答えを見つけることだけに集中するのではなくて、「そもそもどうやったらうまくいくのか」と考える。これがものすごく大事だと。これができていないケースがすごく多いと思っています。
これは、勉強全般に言える事なんですけど、すごく大事です。
これから「読み方」についてお話をしていきますけど、最も大事なことは改善する意識ですので、今回は「気づき」になっていただけたらと思いますね。今までの自分の読み方はベストではなく、より良い方法を探す意識が大切だということを。
「今までなんとなく読んでいた国語の文章が論理的に読めるんだ。なるほどな。」
と、今まで気づかず意識を向けてなかった。だから、気づかなかった。けれども、「そういうふうなものってあるんだな」ということに気づいていただいて、今後は、ご自身でそういう意識で何事も取り組んでいただくと勉強。どんどん自分でやり方が構築していけるというふうに思っております。
自分でやっぱり、見つけないと、あまり意味がないと思っていますので、あくまでもきっかけにしていただくというようなイメージで捉えて頂けたらと思います。
まぁ、実際読めるようになるんですけどね。
シンプルな方法
「文章の読み方」ってね、ものすごくシンプルなんですよね。ものすごくシンプルで、正直、当たり前のことを当たり前にやれば、読めるようにはなります。ものすごく簡単なことなんですよ。でもその当たり前のことを皆さんが、ほとんどの方がやっていないだけというイメージです。
なので、今からお話しする内容っていうのは、正直言うと当たり前の話かなというふうに思います。
「そんな当たり前やわかってるわ」
というふうに言われるかもしれないですけど、大事なことは、できてるか?できてないか?なんですね。
分かってるか?分かってないか?ではなくて、実際にやっているかどうか、それがすごく大事だという意識で聴いていただけたらと思います。
説明文を読む意義「理解力」「説得力」
最初は、説明文を読むいい読めるようになったらこういういいことがありますよというお話を最初にちょっとさせてもらいます。
簡単に言うと2つです。説明文、国語の文章を読めるようになる意義。メリットっていうのは、この2つ「理解力」と「説得力」。この2つだと思っています。本当に当たり前のことばかりです。
1つ目の「理解力」っていうのは、素早く的確に相手の考えの要点を理解するということ。これが理解力の大事なところですね。これをできるようになるとですね、人と話をしていても、この人が言いたいのはこれだなと。それ以外のところはあまり大事ではないな、というふうに読み取ることができるんですね。そうなると的確に理解できていますので、会話中でも、相手の考えていることをくみ取ってこっちも発言することができますので、やっぱり仕事にもつながりますし、信頼関係の構築もしやすくなるかなぁと思っております。
2つ目が「説得力」なんですけど、これはまあものすごく大事ですよね。
これができると自由に生きることができると書いてますが、要は、自分の自分の考えですね。自分の考えを相手に納得させて受け入れてもらえるということがすごく大事ですね。これができていると、「私、こうしたい」「ああしたいねん」っていう時に説得できるわけですから、思い通りになるわけですよね。
要は親御さんにゲームの時間を増やしてほしい、お父さんお母さんに言う時に説得力があれば、思い通りになるわけですよ。なので、子どもたちにいつも僕も言ってますけど、どういうふうに説得したら思いどおりになるのかやってほしい状態。望みを叶えてくれるのかと、いうところをよく考えようということをいつも言っています。
「まあ、そんなん、どーせ、無理やあ」
じゃなくて考えるんです。これを考えて挑戦したら、失敗することは当然あります。でも、まずはやってみる事がすごく大事で、失敗したら課題が明確になるので、改善しやすくなるんです。この説得力っていうのは、説明文を読んで、その説明文に書かれているような説得の仕方を実践してみるということです。説明文っていうのは説得しているわけですから、それと同じようなやり方で自分が文章を書く時、喋る時にやってほしいんですね。
なので、第一段階は、まず「理解力」ですよ。説明文を正しく読む。それで、説明文がどうやって説得しているのかを理解して、それを実際に自分も行っている。これが「説得力」です。ということで今回のお話は説明文を読むほうなので理解力をつけるというところの話になってきます。
要点を理解するには「主張」と「対比」にチェックを入れる
要点を理解する方法ですね。どうやったら話の要点っていうのは掴めるのかというお話をしていきます。要点を理解する方法は「主張」と「対比」にチェックを入れると書いています。
これ、要は、主張っていうのは、筆者が言いたいことですね。まあ、筆者の主張とそのまま書いてますけど、筆者が読者に伝えたいこと。本を題材にしてますから、筆者が何を伝えたくて、本を書いたのかというところの部分ですね。
要点なのですけれども、要点を理解するときに大事なのが、もう一つが「対比」と私が呼んでいます。
要は、一般論ですね。一般的に、みんなこういう風に考えていますよね、っていう話です。常識とも言いますよね。常識的な話で、これを常識の話を、常識なまま伝えたら、本にする意味はありません。
筆者は基本的に「常識=一般論」は否定したいんですね。みんな勉強ってした方がいいと思ってますよねみたいな。
例えば、一般的に勉強はした方がいいっていうふうに言われています。でも、果たして本当にそうでしょうか?私は遊びこそが大切だと考えているんです・・・・
みたいな感じで、一般的な話の逆を行くことによって本が売れるわけですね。なので、一般論は否定するんです、基本的に。一般的にこうこうだと言われていますって言ったら、それは、ほぼ否定されますよ。
多くの人がこういう風に考えています。それ否定しまよ。多くの人が考えていることその通りですって言ったら本にする必要がありません。なので、この主張と対比。これを、理解しておくと、
「あ、これの逆いくんやろうな」
っていうふうに予想ができますので、そこの部分にチェックを入れておく。
僕がいつもやっているのは主張には丸をつける。丸で囲んでいくんですね。一般論常識、筆者が否定したいことは四角をつけていくというイメージになります。
で、この「主張」と「対比」を見つけられたら、苦労せいへんとなるわけですね。
主張と対比で、その主張の部分をどうやって見つけるかっていうと、「しかしの後」とか言われるんですよ。でも、しかしの後は、大事とは限らないんです。当たる可能性もありますけど当たらない可能性もまぁまぁ高いですね。だから、よく逆説。「しかし」の後は、大事とか言うんですけどねまぁ。しかしのあと大事な可能性は高いんですが、そうとは限らないという事です。
サインを手がかりにする
私が言いたいのは、もっと別の事なんですね。下にも書いてありますが、サインを手掛かりにするっていうのがあるんですよ。それは「しかし」とかではなく、もっと言い回しのところですね。
「文末表現」とかのところなんですよ。文末表現のところに注目をすると、「ここの内容は大事」っていうのは明確に見つけることができます。で、サインから「主張」と「対比」を見つける。
「サイン」って何なのかという話はこれからしますが、サインに波線を引くっていうのは、私が子供たちに伝えるときに波線を弾いているだけなので、波線は引かなくても別に構わないですね。
まず、内容的にお伝えします。それで、この後に実際の具体的な文章で説明していきます。
「主張サイン」っていうのがありますね。例ですけど、一例を挙げています。ここは「大事なのは」とか「大切なのは」とか「重要なのはなんたらかんたら」って言うと、この大事なのはの「後」の部分に丸が来るわけですよ。筆者の主張が来るわけですよ。
「重要なのは」が、次は何何と私は考えているとか、私が考えていることなんで、絶対大事なんです。
絶対に言いたいことなんですよ。言いたくないことを「○○と私は考えている」と言うはずがありませんから。
遊びこそが大切だと私は考えていますとか、遊びこそが必要なのであるとかいう感じです。
「言いかえる」となんたらかんたらです。「言いかえる」・・・わざわざ言い換えること言い換えるというのは2回言ってるっていうこと。これですからね。言いかえるということは、2回言ってわざわざわかりやすくしてあげようっていうことなので、どうしても言いたいことなんですね。
「このように」っていうのも大事です。今、このようにっていうのは、今までの話をまとめるとこうですっていう話なので、今までの話をわざわざまとめてるんですよ今まで話ししてきたの全部このように後のことを言うためなんですねっていうことは、大事なんですね。というイメージです。
「○○だけではなく○○です」と言うのは、「だけではなく」ということは、この「だけではなく」の前の部分っていうのはまあ大事だけど、みんな知ってる奴なんですよとか、すぐに思いつきそうな内容ですね。でもだけではなくなんとかですって言ってるってことはみんなわかってないと思うけどなんとかだけだと思う。
〇だけだと、あとAだけだと思っていうかもしれないけどBも大事なんですっていうことで、Bを強調したいんですね。こういった観点を持っていただきたいなというふうに思います。「何何だけではなく」が出てきたら、この後は大事なんですね。それを分かっておいていただけたらと思います。
対比サイン
次が、「対比サイン」ですね。対比の方もサインがあります。対比の方を見つけておいたら主張が見つかりやすいっていうのもありますので、この「主張」と「対比」っていうのを意識してほしいんですよ。
これとこれをこう対比させているんだなあみたいな感じでですね。人間っていうのは何かを否定して主張をしますので、それを押さえておいていただくイメージです。
対比サインが、何何と思うかもしれない。しかし、何何と思うかもしれない。っていう風に、みんなが思ってることを言ってるんですよね。だからここは四角になるんですよ。
で思うかもしれないの後の逆説の「しかし」は大事なことを聞きますよ。でも、「しかし」だけで大事と思うのはそれは違う。ということです。
あと単純に何がに「ではない」。「ではない」って言ってるんで否定してますよね。そのままです。否定しているからです。
だから、否定しているところの言葉にちゃんとチェックをつけておくと大事な言葉がキーワードがもう浮き上がってくる状態になるんですね。そうすると、ものすごく速く読めます。
あとは「四角ではなく丸なのです」とかではなくで「対比」させているんですね。
「何々ということが多い」ってさっき言ってるやつですね。
みんなが思っていることは否定されるんです。あと一般的に何々であるっていう一般的な話っていうのも否定されるんですね。みんなが思っていることですから。それをわざわざ言うために本は書かないかっていうことです。
理由サイン
もう一個、補足説明すると、これは「理由サイン」っていうのがあるんです。けど、これはもう本当に当たり前ですね。なぜなら、なんとかだからです。「なんとかだからである」とか「なんとかのためです」とかいうのは、全部「理由サイン」なので。
理由は、問題になりやすいですし、理由っていうことに本質が隠れている。
なんとかだから、遊びが大事ですって言ったら、遊びが大事です。勉強よりも遊びが大事です。
それは、まあ、わかるんですけど、なぜ、遊びが大事なのかっていうことこそが大事なんですね。
なので、理由サインというのも大事だという風に考えています。
「こそ」も大事
私、あの「こそ」って何回も言ってますけど、「こそ」っていう言葉ができたとき、主張サインですよ
これも追加しておきましょう。ここに書いてますね。「こそ」っていう言葉があると、大体、大事ですね
。「こそ」という言葉だけで大事っていうことがニュアンスとして含まれるからです。
国語の勉強法
国語の勉強法っていうのは、こういう風なサインを、できるだけ見つけることです。
このサインを見つけて、このサインは「主張サイン」が、このサインは「対比サイン」だっていうのを、
私が言っている「さとりノート」に書いていってほしいですね。言い換えるとっていうのを見たら、この後は大事なことくるよーっていうのをノートに書いてほしいですね。
そんなイメージです。
「したがって」が書いてあったらその後はまとめてる話だから大事みたいな、そんなイメージです。
そのトレーニングをしてほしいんですよ。これを見た瞬間に、このあと大事なことが来る!
すぐ反射的に思い出せる状態にする。
これが国語の説明文を速く読む的確に、読むための最善の方法だと私は考えています。
実践編
後半は、実際の文章を、題材にしながらの説明なので動画でご覧ください。
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