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【シティリーグベスト8】炎タイプと歩んだシティリーグまでの軌跡

こんにちは、ハヤシンです。
ポケモンカードを遊びはじめて4年半ほど経ち、初めてシティリーグに参加してきたので、備忘録として記事にしてみようと思います。
せっかくなので自分とポケモンカードとの出会いから書いてみようと思いますが、割と長めの自分語りになるので、特に興味ないという方はシティリーグの考察まで飛ばしていただいて構いません。

◇ポケモンカードを始めたきっかけ

当時の私は、カードゲームとしては遊戯王カードをメインに遊んでいました。遊戯王ではジャンドや魔導、ブンボーグを好んで使っていましたね。ポケモン自体はゲームシリーズを全世代遊ぶ程度には大好きなタイトルです。
友人とポケモン映画「みんなの物語」を観に行った帰り、たまたまGXスタートデッキが売っているところが目に入り、1個500円だし遊んでみよう!となったところが私の原点になります。当時はまさにその直後ポケモンカードの大ブームが巻き起こり、どこに行ってもポケモンカードが売り切れ、新弾の超爆インパクトが全く買えなくて悲しかったことを覚えています。今回のシティリーグではルギアがトップメタだったわけですが、奇しくもこちらもルギアが表紙のパックでしたね。

◇炎タイプと水タイプにこだわる理由

過去のnoteでも触れていますが、私は基本的に炎タイプと水タイプがメイン軸のデッキしか組んでいません。実はこれは、私がGXスタートデッキでリザードンGXとラプラスGXのデッキを選んだことが大きく影響しています。
このGXスタートデッキは全9種類のタイプごとに分かれて発売されており、ポケモンカードを始めるにあたり、友人たちと「1人2種類デッキを選んでそのタイプだけ極めよう!」という縛りを設けることにしたのです。ついでにパワーカードにお金をかけるだけで強くなるのも面白くないので、以下のようなローカルルールを設けることになりました。

①デッキに採用できるポケモンのタイプは選んだ2種類+ノーマルタイプのみ
②対戦する際は、弱点と抵抗力の計算はしない
③グズマ(今でいうボスの指令)の禁止

競技ポケカを楽しんでいる人にとってはツッコミどころもあるルールだとは思いますが、これはこれで楽しかったですね。当時は超タイプを選んだ友人もサポート確定サーチになるカプ・テテフGXが高すぎて買えなかったりしたので、ギリギリみんなでパックを剥けたフェアリーライズで強化されたフェアリータイプを選んだ先輩と草タイプを選んだ友人が恐ろしく強かったです。
ひたすら負け続ける日々を送り、サーナイトGXで無双し続ける先輩に初勝利したのはCレギュのブースターGXと猛る闘気リザードンが登場した時でした。炎タイプ最強のサポートカード、溶接工がまだ収録されていない状態で勝った勝負は今でも思い出に残っています。

時は流れてレギュレーション変更の時期が訪れ、レギュレーションAのカードが使えなくなるタイミングで私以外の友人達は徐々にポケモンカードから離れていくことになりました。友人とのローカルルールではなく、ジムバトル等に参加するようになったことでボスの指令やベンチバリアのミュウのような環境必須カードは使うようになりましたが、炎タイプと水タイプにこだわり続けているのはこの当時の名残になります。
まあ単純にアレもコレも色んなデッキタイプに手を出すのがめんどくせぇとも思ってたりしますが‥‥。笑

◇シティリーグの環境考察

そんなこんなでポケモンカードを続けてきた私ですが、今回初めてシティリーグに挑戦することになります。例の新型感染症のせいでキャンセルしたシーズンも何度かあり、剣盾レギュのシティリーグは最初で最後となりました。
せっかく参加するなら勝ちに行きたいと自分なりに環境考察からしっかりしてみることにしましたが、レギュ落ち前最後の日曜日に開催されるシティリーグということで、かなり混沌とした環境だったと思います。

tier①はルギアvstar。そのルギアをメタるアルセ空ピカコケコ等が活躍し、環境終盤にはその空ピカコケコ等に強く出られるアルセインテ等が優勝するところもチラホラ見え始めました。しかし、アルセインテはルギアvstarが順当に動いてきた時の返しが難しく、この時点でルギアを中心にした三竦みが完成しているのが厄介です。

このトライアングルを外から壊そうとするのがtier②となるミュウvmaxやロストバレット達。どちらも森の封印石や空の封印石で強化され、サイドレースを有利に運ぶパワーと安定感のあるデッキです。

そこをさらに追いかけるのがtier③のレジギガスやキュレム、ドガスダイナなど。これらも上手くハマってしまえば環境上位デッキに引けを取らない強さがあります。

◇シティ候補デッキ(不採用の理由)

自分なりの環境考察を済ませた上で、いくつか候補デッキが上がりました。

①ルギアvstar
使おうと思ったのは白ルギアと呼ばれるタイプ。
イベルタルではなくレジギガスを採用した安定感重視の形にするつもりでした。
使用感は良かったものの、ルギアミラーの苦手意識が消えず、また、自分がルギアメタ環境を踏み越えていくイメージが湧きませんでした。

②ロストバレット
ロスバレも様々なタイプがありますが、ロストカイオーガは明らかに構築とプレイが難しかったため、主に使おうと思ったのは輝くリザードンとドッスングースカのカビゴンにキバナとツインエネルギーを突っ込んだタイプ。使っていて楽しいデッキでしたが、細かいサイド落ちの確認が煩わしかったことと、25分という制限時間で戦い切ることが難しかったため、こちらも断念。

③キュレムパルキア
環境終盤になって徐々に上位報告が増えてきたデッキ。裏工作パルキアはデッキ内60枚全ての言語化ができる気がしなかったのでそもそも候補から外しています。
割と使用感は良いものの、遭遇率の高そうなロストザマゼンタと雷デッキの2種類が苦しいことと、このデッキに目をつけたのが遅かったため練度に不安があり、使用に踏み切れず。

あれこれと理由をつけて環境デッキを使うことを躊躇いましたが、結局のところ自分が上記3つのデッキで勝つところが想像できず勝っても素直に喜べる気がしなく負けた時に後悔が残る予感がしたことが大きな要因でした。
もちろん実際に使ったデッキには現環境に持っていくだけの自信と理由があるわけですが、モヤモヤしたデッキでシティの練習をするよりずっと有意義な時間を過ごすことができ、自分の直感を信じて良かったと今でも思います。

◇実際に使ったデッキと理由

デッキコード:YDDcx8-GM1KfN-8G8YJc
成績:シティリーグ予選6位(30人中)、最終ベスト8

ルギア環境に合わせた炎軸アルセウスの決定版

過去にnoteも書いた炎軸アルセウスを、自分の知識と経験を全て詰め込んだ形に整えました。

このデッキを選んだ最大の決め手は、ルギア以外の全ての環境デッキに互角以上の勝負ができると感じたからです。シティの練習をする時、ほとんどの対面を後攻を取った不利な状態でしかしませんでしたが、割と頻繁に捲るだけのパワーがありました。基本はアルセウスデッキなので、先行を取った時の強さは言わずもがなです。
唯一の懸念点ルギアを踏んだ時の勝率が2割程度しかないことでしたが、先行を取った時限定で一つの勝ち筋を見出せたことと、そもそも後攻からルギアに安定して勝てるデッキが少ないと思っているため、ジャンケンに負けたら負けでいいと割り切ることにしました。環境終盤はルギアの使用者が減っていたのも追い風になりましたね。

シティに合わせて新たに改良した点は下のとおりです。

・頂への雪道2枚の採用
滝壺4枚構築から変更しました。最大の理由はルギアに対して先行2ターン目に雪道マリィでバグらせるしか勝ち筋が存在しないからです。
運ゲー感はありますが実際に使ってみるとかなりの確率で動きを止めることができ、このデッキは先行2ターン目に220点出すこともできる構築なため、手札が良ければかなり有利に勝ちまで持っていく場面もありました。
他にも雪道マリィはロストデッキの輝くゲッコウガにも刺さる場面が多く、後攻を捲る手段として使うことも多かったため、今回のルギア環境において、この戦術を採れることがアルセウスデッキの最大の強みだと認識していました。

・リザードンvstar
過去のnoteではリザードンvmaxを採用していた枠です。環境が全体的に非V寄りになり、サイド3枚取られるデメリットが大きかったため変更。火力を出すのに滝壺必須なので実質HP260となりますが、ギリギリ輝くリザードンにベルトを要求することができるラインに止まり、230打点をコスパ良く出せる点が意外と雪道と相性が良かったです。
相手に雪道を先貼りされてスターバースが使えない状態でもスターブレイズで無理やり勝ち筋を見出せる点に助けられたこともあります。

・ドラピオンV
ご存じミュウメタカード。下手に使うとロストシティで消される点に注意が必要ですが、このデッキでは後手1からドラピオンで殴りにいく2-2-2プランが容易に取れ、技を使った時のダメカンを輝くヒードランに置くことで、ドラピオンが倒されたとしてもヒードランが480点出せるようになります。ここから更にゲノセクトに弱点をついてサイド3枚取りを狙えるマフォクシーを絡めることで対ミュウ性能を大幅に上げることができました。

◇当日のマッチアップ

自分なりに満足のいくデッキを完成させ、いよいよ望んだシティリーグ本番。会場は地元のよく行くカードショップだったので、思ったほど緊張はしませんでした。
そのままプレイも心も平常でいけると思ったのですが、予選は勝ちも負けもかなり運に左右されることに‥‥。正直コレでトナメを上がったのは申し訳ないとも思っています‥‥。

①ロストヌメルゴン 後攻○3-0投了
自分が初手クロバットスタートで、ボール系がなく博士の研究を使うとvstar2枚とボスの指令2枚を失うという最悪の初手でした。展開の早いデッキだったら負け確でしたが、お相手がまさかのアクロマ3枚サイド落ちだったようでうまく展開が広がらず、こちらがアルセウスのパワーでゴリ押して勝ちました。

②アルセインテ 先行×4-6
先行で有利対面だったはずが、まさかの先行2ターン目までにドロサポとクロバットを使ってもエネを1枚も引かないという不運に合います。
仕方なく雪道マリィを絡めながらなんとか喰らい付きましたが、お相手の崩れたスタジアムが自分に刺さったことと、攻撃の手が遅れたことが響き敗北。しかもこの勝負はスイスドローの階段卓になっていたこともあり、かなり凹みます。

③輝くダイナジュラ 先行○1-0 種切れ
そうして迎えた3戦目、ここにきての身内対決。ちょくちょくジムバ等でも遊んでいる仲だったのでルギアを使ってくるイメージが強かったのですが、自分の予想に反してクライマックスゲート型のジュラルドンで驚きました。
そしてまさかの輝くムゲンダイナスタートになってしまい、お相手がベンチを何も並べなかったため、バトル場を倒して種切れで勝利
先ほど私が負けたアルセ使いの方も勝ち上がったと知り、オポネントも良くなったので前向きな気持ちで予選最終戦に臨みます。

④幻影変幻ゾロアーク 先行○6-4
最後は幻影変幻ゾロアーク。個人的に今の環境で強そうなデッキだなーと思ってはいましたが、練習するのを忘れていたマッチアップでした。
デッキからノコッチを捨てていたのでヤバい空気をひしひしと感じていましたが、ここでもなんとお相手のヒスイウインディがサイドに2枚落ちするという幸運に助けられます。
ひたすらマナフィを狙いながらマフォクシーを育て、最後はマジカルファイヤーでサイド2枚取りして勝利。

最終結果は3勝-1敗予選6位
無事決勝トーナメントに進出することができ、この時は一つの目標を達成できたことが素直に嬉しかったです。

●決勝トナメ①キュレムパルキア 後攻×1-6
そして迎えた決勝トーナメント。結果はサイド1枚しか取れずに負けた形になりましたが、この勝負は常に勝ち筋を手繰りながら全力の勝負ができ、我ながら良い幕引きだったと思います。

まず、ジャンケンに負けて後攻のところを後手1雪道マリィで先行後攻をひっくり返します。

再現画像。多少盤面が違うところもあると思います。
このターンにエネを手張りできなかったのが残念でした。

続いて後攻2ターン目に不思議な尻尾ミュウを倒してサイド1枚先行できました。しかし、後攻2ターン目にアルセウスで殴るために自分で雪道を滝壺に張り替えたため、返しのキュレムにアルセウスvstarを倒されてしまいます。

このターンにプレミ①。スターバースで「ポケモンいれかえ+エネルギーつけかえ」を持ってきましたが、正解は「穴抜けの紐+エネルギーつけかえ」でした。自分目線ではトリニティノヴァ一択でしたが、相手目線ではファイヤーでサイドを取られる可能性も考慮に入ります。相手のプレイング次第では、ファイヤーを耐えるために出てきたゲッコウガ等を倒せたかもしれません。

後攻3ターン目はマフォクシーにエネルギーを用意することができたため、マジカルファイヤーを使ってキュレムにダメージを稼ぎます。その後アルセウスとヒードランで残りのサイドを取り切る1-3-2プランを選択しましたが、このターンで大きなプレミが生じました。

手札には炎エネがあるので、マフォクシーで攻撃できる盤面。しかし、2ターン目にポケモンいれかえを消化してしまったことで、仕方なく穴抜けの紐を打つことになってしまい、相手の潤滑油であるヤレユータンを取れませんでした。一つのプレミは連鎖していきますね。

きっかけはアルセウスvstarがデッキに残っていなかったことです。1枚は序盤にトラッシュに送り、1枚は倒され、最後の1枚はサイド落ちしていました。勝つにはどうしても普通の釣竿でアルセウスを戻して引き込まなければいけなくなります。
ですが博士の研究とクロバットVでなんとか釣竿はドローできアルセウスvstarを2枚戻してケア完了!と思ったのが失敗でした。
マフォクシー120点+アルセウス200点だけでは、キュレムのHP330に届きません。この釣竿はアルセウスvstarだけでなく、やむなくトラッシュに送っていたガラルジグザグマも戻す必要があることに気づかなかったのです。

技を撃ったマフォクシーを倒された返しの後攻4ターン目、アルセウスで攻撃するために展開しながらこの足りない10点に気づきます。

穴抜けの紐でバトル場に出てきたゲッコウガに乗せたダメカンは回収ネットで消えていきました。このターンにキュレムを倒しつつヒードランに滝壺を使えば、次のターンにヒードランの280点でパルキアをワンパンすることができます。プレミ込みでもまだワンチャン‥‥!

デッキにはまだこだわりベルトが2枚残っており、圧縮はそれなりにできている状況‥‥。キュレムさえ倒すことができればまだチャンスがあります。



全てを賭けたマリィで引いた5枚の中に‥‥‥‥、






こだわりベルトはありませんでした‥‥。


それでもまだ相手のサイドは残り2枚、まだ諦める時ではないとファイヤーの烈火の翼でキュレムのHPを削るプランに変更して最後の望みを繋げました。
しかしお相手の返しのターンに飛んできたのは穴抜けの紐。棒立ちのヒードランが倒されることを嫌ってベンチにポケモンVしか残していなかった私は、そのままサイドを取り切られ敗北となりました。
マリィで引いた5枚の中にクイックボールも残っていたため、ジグザグマを山に戻していたら、もしかしたら違う未来になっていたかもしれません。

自分のプレミで負けたことが悔しかった反面、デッキとしては完成されていたという事実が嬉しくもある、感慨深い1戦になりました。

ちなみにこのキュレムパルキアを使っていたお相手は、その後シティリーグの頂点に立ちました。自分では辿り着けなかったキュレムの構築に辿り着いていた方だったので、本当に尊敬です。

◇終わりに

こうして私の初めてのシティリーグへの挑戦は終わりました。今までも非公認の大型大会等に参加したことはありましたが、大会に向けてSNSで練習相手を募集したり、友人に環境デッキを組んでもらって練習するところまでやったのは初めてで、とても良い刺激になりました。
私のポケカに対する基本スタンスは「勝って嬉しい!」より「遊んで楽しい!」という側面が強かったため、今回のシティを通して、勝利のために並々ならぬ努力をしている方々は本当に凄いと実感しています。

Twitterでも軽く触れましたが、振り返ってみると、今回も使った炎軸アルセウスはロストアビス環境に入ってからずっと使い続けてきた相棒のようなデッキでした。練習してもらう中でもたくさん褒めてもらったり、シティで結果出してみんなを驚かせてこい!と期待もされていたことがとても嬉しかったです。

残念ながらDレギュ落ちでこのデッキともお別れになってしまいますが、きっとこれからも自分だけの相棒を求めてポケカを続けていくと思います。そのうちまたnoteも書くと思うので、気が向いたら目を通してもらえたら幸いです。

それでは、こんな超長文の記事を読んでいただき、ありがとうございました。
スカーレットバイオレット環境でまたお会いしましょう!

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