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vs富山レビュー ~2-3ゾーン~

こんばんは。OKEYです。

富山との東西首位決戦は1勝1敗の痛み分けとなりました。

今回のレビューは富山が繰り出してきた2-3のゾーンディフェンスについてです。

まず、そもそも2-3ゾーンって何やねん!って話です。バスケを観始めたばかりの私もそうでしたが、解説の方が「おっ!ゾーンですね〜」って言ったところで、それがどういうものかははっきり分かりませんでした。(実際分からなくてもバスケを楽しく観ることはできます)

初心者に産毛が生えかかった程度の僕ですが、あまり戦術的なところを気にせず観てきた方が、少しでも興味を持ってくれればなと思って書いています。

前置きが長くなりましたが、以降本題に入ります。

そもそもゾーンディフェンスとは

ゾーンディフェンスはつまり、"自分の区域を守る守備"です。その対義語は"人を守る守備"であるマンツーマンディフェンスになります。

詳しく説明すると果てしなくなりそうなのでザックリ言うと、マンツーマンは基本的にマークしてる相手に着いて行って守ります。一方でゾーンは、自分のエリアに入ってきた相手を守ります。

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富山のゾーンディフェンスは2-3のゾーン。前が2枚、後ろが3枚なので2-3です。ゾーンディフェンスの配置は他にも幾つかありますが、2-3が基本的な形になります。

上の図の様な形、試合で何度か見ましたよね?

ゾーンディフェンスのメリットは幾つかありますが、富山戦で目立ったのは以下2点だと思います。

①相手オフェンスのリズムを狂わせられる

②1対複数の状況を作りやすい


三河が富山戦で主に苦しんだ要因は①でしょう。マンツーマン→ゾーンと急にディフェンスの形を変えられると、攻撃側が即座に対応するのは難しいでしょう。ディフェンス側は相手のリズム乱し、流れを手繰り寄せる糸口を作ることが出来ます。

②については、特にインサイドに入ってくる相手を待ち構えて複数で守ることが出来るので、インサイドの守備における一人一人の負担を分散出来ます。中で網を張ってる感じです。

富山はスミスや橋本を欠く状況でマブンガとソロモンに負担がかかるので、そこへの対策という意味合いもあったと思います。

ゾーンをどう崩すか

ここで三河がゾーンに対して繰り出したオフェンスを見て行きたいと思います。

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ウィティングトンが富山のゾーンディフェンスの内側でボールを受けます。ボールを持つウィティングトンに一瞬引きつけられてゾーンが小さくなったところで、1番と5番の間に居る長野にパスアウト。スリーポイントを放ちます。

1番と2番の間でボールを持ったウィティングトンが挟まれたところで外の長野にパスアウトしてスリーポイントというシチュエーションもありました。

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ガードナーと金丸の間かつ大外に居る高橋がリング向かってカットイン、柏木からの合わせのパスを受けてそのままレイアップに持ち込んだシーン。ソロモンはボールを持った柏木とシェーファーに気を取られて高橋のカットへの対応が遅れました。

ゾーンは自分のエリアを守るのでカットしてくる高橋に着いて行く守備は居ません(着いていけばテイorマルが空きます)。シェーファーも微妙な位置に居るので、ソロモンの注意を引くことが出来ました。(GAME2 2Q残り43秒頃)

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ガードナーがハイポストでボールを受けて宇都に当たります。マブンガは自分のエリアに近付いてきたところでヘルプに来ますが、マブンガと前田の間かつ後ろに居るシェーファーにパスが通りました。(GAME1 3Q残り4分43秒頃)

​まとめ

①相手守備担当エリアの間が狙い目

②ミスマッチや数的有利が生じやすい


① ディフェンス側はそれぞれの担当エリアの間に立たれるとどうしても注意を引き付けられるので、相手のパスやカットへの対応が遅れやすくなります。

② 担当エリアが決まっているので、ガードナーvs宇都の様にオフェンス側はミスマッチを作りやすくなります。また今回は紹介してませんが、2-3の前2枚に対して攻撃側が3枚を並べれば、それだけで数的優位を作ることも出来ます。

最後に

名古屋戦では特にゾーンで停滞しがちな三河でしたが、富山戦ではシュートこそ落ちたものの崩す形が出来ているシーンは多かったです。

相手のマンツーマンからゾーンへの切り替わりのところでは、何とか術中にハマらない様に落ち着いて切り抜けてほしいですね。

さて、今回は富山戦の2-3ゾーンに対するOFでしたが、少しでも「なるほどね〜」とか「こんなシーンあったわ〜」とか思ってもらえるだけでもありがたいです。

拙い解説ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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