スポーツにおける投資対効果(高校生卒業論文)

※高校生が書いた卒業論文です。

これから記述するものは高校生が書いた卒業論文になります。
暖かく見守ってください。
※尚、♡が多かった記事の方に焼肉を奢る予定となっています。


〈プレミアリーグの投資対効果〉

サッカー選手なら誰しもが知っている『欧州5大リーグ』。欧州の中でも特にレベルの高い、プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、フランスリーグ1を合わせて表現する際に用いられる言い方である。
これらのリーグは、『資金』『クラブのレベル』という二つの点において好循環をもたらしている。具体的に言えば、「資金があるから強い選手を獲得できる→クラブが強くなるとスポンサーや興行収入が増える→資金が入る」といった流れだ。そもそも投資するためには「資金」が必要不可欠だ。

ところで、皆さんご存じだと思うが、この欧州5大リーグの中でも明確に順位を付けることができる。この中でもイングランドのプレミアリーグは飛び抜けて経営面やスポーツ面で優れた数字を残している。

それはなぜなのか。プレミアリーグ創設の歴史や放映権などの経営面から紐解いていこう。

◦ ◦ ◦ ◦ サッカーの誕生
近代サッカーは、1863年にイングランドで誕生。当初は、モブ・フットボールと呼ばれていた。モブ・フットボールはとても暴力的で危険であったので、「悪魔の遊戯」と呼ばれていた。

1863年にイングランドでフットボール試合のルールを決めようと議論された。
しかし、ルールのスタンダード化の合意には至らず、2つの陣営に分かれた。
これが後のサッカーとラグビーだ。

現在のプレミアリーグが誕生したのは1992年。なんとフットボールリーグ創設から100年以上も後の出来事だった。ここから物語が始まっていく。
最初にも言った通り、クラブブレミアリーグの放映権事情のレベルをあげるには資金が必要。その資金はどこからきているのか。今、謎が解明されようとしている。

◦ ◦ ◦ ◦ プレミアリーグの放映権事情


18.19シーズンのプレミアリーグの放映権状況を見ていこう。プレミアリーグの最初の放映契約は民間テレビ局「スカイ」と交わしたものだった。1992年から1997年までの5年間で行われた全300試合(年間60試合)で、2億5760万ユーロが支払われた。日本円にすると、約3兆円にもなる。

◦ ◦ ◦ ◦ 放映権収入の分配
実はプレミアリーグは、これらの放映権収入を各クラブに一定の割合で分配することになっている。収入の内、50%は平等に、25%は各年度のリーグ最終順位に基づいて分配される。そして残りの25%は、テレビで放送される試合数に応じて支払われるため、ビッグクラブの方がより多くの資金を得ることになる。


18-19年シーズンの収入分配を見てみると、一番多く受け取っているのはマンチェスターシティで1億5000万ユーロ(約2兆円)、一番少なかったのはハダースフィールドで9700万ユーロ(約1兆円)弱だった。約5300万ユーロ(7000億円)の差があることが分かる。

これまでのことを簡単にまとめると

  1. 50%は、プレミアリーグが放映契約をして放映権収入を各々チームが平等に得ている。

  2. 25%は、プレミアリーグの順位によって決まる。

  3. 残りの25%は、テレビで放送する試合数に応じて支払われている。

他にも資金を調達する方法は沢山ある。会場のチケット代、ユニフォーム等のグッズ代、スポンサー代などがある。
さて、このようにして資金を集めたチームは何に投資しているのか。

〈他チームからの選手移籍〉

チームの資金を多く使うのは移籍金だ。他にも練習場やクラブハウスの設立、管理や、監督、コーチ、トレーナー、ホペイロを雇う給料、選手の給料などがあるが1番は移籍金に使っている。例えばこの選手。元から知っている人もいれば最近知った人の方が増えているかもしれない。

クリスティアーノ・ロナウド・ドス・サントス・アヴェイロ(Cristiano Ronaldo dos Santos Aveiro, OIH、ポルトガル語発音: [kɾɨʃtiˈɐnu ʁuˈnaɫdu]だ。
2018年7月、ユベントスはクリロナをレアル・マドリードから4年契約で獲得するのに、150億円の移籍金をレアル・マドリードへ支払うこととの給料(税抜)として年間40億円でサインしたのである。
ユベントスがクリロナ在籍3年間で投資した金額を合算すると、移籍金150億円、3年間の給料の合計360億円を投資したことになりますが、投資的効果は果たしてどうだったのでしょうか。

給料は所得税を除いた後の金額ですので、イタリアの所得税を加味すると、975万円以上の所得には43%の税率が適用されるので、所得税額を30億円と計算すれば、ユベントスはクリちゃんに対して年間70億円の給料を負担することになったのである。

  • クリロナ獲得による効果

その1  グッズ販売の効果
クリロナ加入前の2017/2018シーズンのグッズ売上は36億円を計上しており利益は21億円でした!
一方で、クリロナ加入後の2018/2019シーズンになるとグッズ売上は過去最高の57億円、そして利益は34億円にまで跳ね上がったと考えられる!

2019からはコロナなど色々な影響で売り上げは落ちていますがさすがクリちゃんすごいすね

  • その2新規スポンサーによる効果

クリロナ加入前の2017/2018シーズンのスポンサー収入は、112億円で主なスポンサーはアリアンツ(保険会社)からのスタジアム命名権(ネーミングライツ)、アディダス、Jeep、Cygames、更には中国企業など合計42社からの収入がありました。
そして、クリちゃん加入初年度の2018/2019シーズンでは141億円となり、5社との契約を更新しなかったことにも関わらず、加入前シーズンに対して+29億円の収入増加となりました。
クリロナ加入2年目の2019/20シーズンでは168億円に到達し、ユベントスの公式ユニホームの胸スポンサーであるJeepが追加で年間、33億円を出したことが増収に貢献と考えられる。

ユベントスの最大株主であるEXOR N.V.はフィアットグループの株を所有している、創業家アニェッリ一家の投資会社である。そして、Jeepはフィアットグループの傘下にあるブランドである。つまり、ユベントスは、自身の親会社フィアットから広告宣伝費として追加支援を受けたと言い換えることができるといえる。

公表された2020/21シーズンのスポンサー収入は過去最高の190億円に到達しました。この様な実績から、クリロナ加入効果が顕著に表れた経済効果が、スポンサー収入といえる。クリロナの在籍期間での年間スポンサー収入を平均すると166億円となり、加入前の113億円から年間で+53億円の押し上げ効果があり、在籍3年間累計だと159億円である。

  • その3マンUへの売却額

最後に、売却額28億円をリターンとして考慮します。クリロナの市場価値として28億円あるから、マンUが購入したと言い換えられます。
手数料が3億円かかったそうなんですが、これはユベントス側が負担すると考えられます。
つまり、25億円がユベントスが手にするリターンになるのである。

  • クリロナへの投資対効果の結果

全てのリターンを合計してみると、14億円(グッズ)+ 159億円(スポンサー)+ 14億円(チケット)+25億円(売却)=212億円と求められました。投資額合計360億円の約60%までしか回収できなかったことになるのである。言い換えれば、148億円の投資回収未達として損失だったと言える。
田﨑「いやクリロナ効果えぐいと思ってたけどこれでも損してるんかーい。コロナの影響とかもあったみたいやわ」
このような見方の投資対効果もある。

〜最後に〜

色々調べてみて選手1人ただ活躍してくれるかどうか。で考えて、クラブはそこにお金をかけるだけかと思っていましたが、それだけでは無くこの選手を獲得する事によってチケットやグッズなどの収益など、他の所での利益とかも考えて選手を獲得するんだな知った。
どれだけ時間とかお金をかけて、その分どれだけ回収して+何を得られるのかという計算をして行動する事が大切だと思った。
僕も11年間サッカーを続けてきて、時間とかお金ももちろんかかっている。サッカーをしてなかったら、もっと朝は遅くまで寝れたし、もっと休日は旅行とか遊びに行けたと思う。
サッカーしてなかったら可愛い彼女がいて毎日遊んでたかもしれないな〜
でもサッカーから仲間の大切さとか感謝の気持ちとか何かに情熱をかける事とか色々な事を学べたと思う。そしてこれからもサッカーが教えてくれると思う。

https://www.all-stars.jp/news/premier-league-broadcasting/

※上記より引用

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