見出し画像

【2023 札幌記念(G2)】徹底的に攻略データ篇

*過去10年のデータになります。



<2022年のレース検証>

G1馬5頭にジャックドールが参戦。スーパーG2に相応しい豪華メンバーが揃った今年の一戦。連覇を狙うソダシが1人気だったが、好位から伸びず5着に敗れた。敗因はやはり距離か!? 確かに昨年は2000㍍の札幌記念を制したが、その次の秋華賞は2番手から伸びず10着に敗れた。芝1800㍍以下 [6-0-0-0] で、芝2000㍍以上 [1-0-0-3] と、距離の壁があるクロフネの血には逆らえなかった。レース後、管理する須貝調教師は「これではっきりしたかな」とコメント。ソダシはマイル路線に専念することに…。

<実力馬が集う真夏のスーパーG2 中心を担うのはG1組>

[人 気]

1人気 [0-4-3-3]。未勝利なのは意外だが、複勝率70%なら合格点!?
2人気 [5-1-0-4] 単の魅力はあり、3人気 [2-0-0-8] で2勝をマーク。18年以降はすべて2・3人気のどちらかが勝っている。

馬連平均配当 6,555円
万馬券が2回出ていることもあり、配当も高めだが万馬券の年を除けば、1,719円なので堅めに納まる傾向でもある。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一)
想定2人気 プログノーシス(牡5、栗東・中内田充正)
想定3人気 シャフリヤール(牡5、藤原英昭)
想定4人気 ダノンベルーガ(牡4、美浦・堀宜行)
想定5人気 ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久)

過去10年における札幌記念 人気別成績表

[ステップ]

出走頭数が他を大きく上回る
         函館記念組 [3-2-2-32] で3着以内の頭数でもトップ。

ただ、定量のスーパーG2だけあって国内G1組 [5-6-6-24] と強い。なかでも安田記念組 [2-2-1-4]、宝塚記念組 [0-3-2-5]、オークス組 [2-0-0-0] 等から出走ならマーク!?ただし、海外G1組 [0-1-1-9] と低調であり、格上でも過大評価は厳禁!!

函館記念組 [3-2-2-32]
11着 ヤマニンサルバム(牡4、栗東・中村直也)
12着 ユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人)
国内G1組 [5-6-6-24]
安田記念組 [2-2-1-4]
5着 ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一)

過去10年における札幌記念 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①函館記念組~前走の上がり3ハロンにヒントあり

前走1~3着馬 [1-1-2-10]。
前走6~9着馬が3連対しているので、それほど着順にこだわる必要はない。

また、3着以内7頭には前走上がり3ハロン35秒台という共通点がある。前走上がり3ハロン35秒台だった馬 [3-2-2-8] で複勝率47%なので該当馬は黙って買い!?

*前走・函館記念組で上がり3ハロン35秒台だった馬の出走予定無し

過去10年における札幌記念 枠番別成績表
過去10年における札幌記念 馬番別成績表

②牝馬~好走にはG1連対実績が必要

牝馬 [3-1-4-20] で複勝率29%と上々の成績。ただし、3着内8頭中7頭がG1馬で、G1未勝利 [0-0-1-12] となる。G1未勝利で唯一好走した22年3着ウインマリリンにしてもG12着の実績はあったので、牝馬はG1連対実績のある馬だけを狙いたい。

牝馬 [3-1-4-20]かつG1連対実績のある馬
ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久)
            =香港ヴァーズ1着、エ女王杯2着、オークス2着

過去10年における札幌記念 性別・東西厩舎別成績表

③リピーター~リピーター出現率は低く過信禁物

過去の札幌記念で3着以内に入っていた馬の成績 [0-1-1-12] で、リピーターがあまり現れないレース。22年には連覇を狙ったソダシが5着に敗れている。札幌記念の連覇は97・98年のエアグルーヴを最後に出ておらず、過去の勝ち馬を過信するのは避けたい。

今年出走予定馬
          昨年の覇者ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一)
              3着ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久)

④波乱の主役~6歳以上

6人気以下で3着以内に入った馬は延べ8頭いるが、8頭中7頭が6歳以上で、高齢馬が穴を開けていることがわかる。このうちホエールキャプチャ、ペルシアンナイトは高齢のG1馬が人気の盲点となっていたケース。逆に、17年6人気1着サクラアンプルール、12人気2着ナリタハリケーンは重賞未勝利の格下。この年は過去10年で唯一G1馬が出走しなかった年で低調なメンバー構成だった。こういうケースなら格下の高齢馬が激走することもあり得る。

6歳以上(今年出走予定馬にG1馬3頭)
アフリカンゴールド(セ8、栗東・西園正都)
イズジョーノキセキ(牝6、栗東・中村直也)
ウインマイティー(牝6、栗東・西園正都)
ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久)
ヒシイグアス(牡7、美浦・堀宜行)
ユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人)

過去10年における札幌記念 馬齢別成績

【戦術ポイント】

[軸馬・相手馬の狙い方]

3着以内30頭中26頭が重賞勝ち馬。15頭がG1馬なので、まずは実績重視で組み立てるのが正解。14・20・21年はG1馬が1~3着を占めているだけに、G1馬のボックス買いというのも一考。人気からアプローチすると2・3人気を1着、1人気を2・3着に置くフォーメーションが有効で、この買い方なら過去10年のうち5回は的中したことになる。

枠で注目は、1枠。22年は人気薄が入って大敗も、17年から4連勝したこともあり、ある程度人気になっている馬が入るようなら思い切って頭で狙う手もある。

G1馬3頭
ウインマリリン(牝6、美浦・手塚貴久)=香港ヴァーズ
ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一)=大阪杯
シャフリヤール(牡5、藤原英昭)=東京優駿、ドバイシーマクラシック

[注 意 点]

(前走が重賞以外)

JRAで2レースしかない定量G2戦のひとつだけに、G1馬が多く出走してきてレースのレベルが高くなる。前走が重賞以外だった馬 [0-0-0-19] で、格下の馬が通用するレースではない。

*今年出走予定馬に前走が重賞以外だった馬は無し!!

過去10年における札幌記念 騎手別成績表

(中3週以内)

3着以内30頭はすべて中4週以上の間隔で参戦していた。北海道に滞在している馬は間隔を詰めて出走するケースも多いが、中3週以内 [0-0-0-22]。クイーンS組などが該当するが見送りでOK!!

中3週以内の馬
イズジョーノキセキ(牝6、栗東・中村直也)=前走・クイーンS

過去10年における札幌記念 ローテーション別成績表

(社台ファーム生産馬)

社台ファーム生産馬 [0-0-1-25]。
               このレースは、完全に鬼門となっている。

社台ファーム生産馬
ソーヴァリアント(牡5、美浦・大竹正博)
プログノーシス(牡5、栗東・中内田充正)

過去10年における札幌記念 生産者別成績表


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?