見出し画像

【2023 スプリンターズS(G1)】徹底的に攻略データ篇

*過去10年のデータになります。

<2022年のレース検証>

レースは、ジャンダルム(8人気)が見事なロケットスタートを決めて、内枠有利を最大限に活かして先団2・3番手追走。直線で一気に突き抜け、中団から追い上げたウインマーベル(7人気)をクビ差凌いで優勝。勝ったジャンダルムは、前走・北九州記念を使っての参戦(中21週)。対して、2着ウインマーベルは、前走・キーンランドカップを使っての参戦(中12週)。ちなみに、3着ナランフレグも同様にキーンランドカップからの参戦(中12週)でした。

夏場に一回走らせ、休養(中12~21週)で疲れを癒しての参戦馬には要注意!?


<秋のG1シリーズ開幕戦!! 一にも二にも枠順がポイント??>

[人 気]

1人気 [5-0-1-4]。
5勝は優秀だが、着外の4回中3回が2桁着順と負ける時は派手に負けている。特にG1未勝利馬が1人気に推された場合、13・3・14着なので疑ってかかりたい。いずれにせよ、勝つか負けるかのどちらかなので、買うなら頭固定で!?
2人気 [1-4-0-5] も悪くなく、1・2人気どちらも連対を外したのは昨年(22年)だけ。3人気 [2-2-0-6] も加えると連対馬20頭中14頭を1~3人気で占めていることになる。4人気、6人気 [0-0-0-10] とまったく好走していない点は覚えておきたい。

馬連平均配当 4,172円 
22年の万馬券決着で多少上昇したものの、それほど高くなく、どちらかと言えば堅いG1の部類に入る。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大)
想定2人気 アグリ(牡4、栗東・安田隆行)
想定3人気 ママコチャ(牝4、栗東・池江泰寿)
想定4人気 ジャスパークローネ(牡4、栗東・森秀行)
想定5人気 モズメイメイ(牝3、栗東・音無秀孝)

過去10年におけるスプリンターズS 人気別成績表

[ステップ]

出走数の約8割がサマースプリントシリーズ構成レースからの参戦となっている。特に結びつきが強いのは前哨戦・セントウルS組 [5-4-2-42]。

あと、キーンランドカップ組 [1-1-4-37]、北九州記念組 [1-1-1-18]、CBC賞組 [1-0-0-2]、函館スプリントS組 [0-1-0-5] も連対馬を出している。アイビスサマーダッシュ組 [0-0-0-3] と唯一好走例がない。他では春のG1から直行してくる馬に注意が必要で、安田記念組 [2-1-1-6] と特に高く評価したいステップ。また、サンプルは少ないものの、ヴィクトリアマイル組と高松宮記念組と共に [0-1-0-1] なので、出走してくれば狙ってみる価値はありか!?

セントウルS組 [5-4-2-42]
2着 アグリ(牡4、栗東・安田隆行)
1着 テイエムスパーダ(牝4、栗東・木原一良)
13着 ドルチェモア(牡3、栗東・須貝尚介)
8着 ピクシーナイト(牡5、栗東・音無秀孝)
7着 エイシンスポッター(牡4、栗東・吉村圭司)
6着 ジャングロ(牡4、栗東・森秀行)除外対象
4着 ボンボヤージ(牝6、栗東・梅田智之)除外対象
キーンランドカップ組 [1-1-4-37]
16着 ウインマーベル(牡4、深山雅史)
7着 キミワクイーン(牝4、美浦・奥村武)
6着 ジュベリーヘッド(牡6、栗東・安田隆行)
1着 ナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大)
10着 ナランフレグ(牡7、美浦・宗像義忠)
北九州記念組 [1-1-1-18]
1着 ジャスパークローネ(牡4、栗東・森秀行)
2着 ママコチャ(牝4、栗東・池江泰寿)
10着 モズメイメイ(牝3、栗東・音無秀孝)
CBC賞組 [1-0-0-2]
9着 マッドクール(牡4、栗東・池添学)
安田記念組 [2-1-1-6]
15着 メイケイエール(牝5、栗東・武英智)

過去10年におけるスプリンターズS 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①セントウルS組~前走連対馬は好走確率高い!! 着外からの巻き返しは困難!?

前走1着馬が2・9・12・12・1・1・2・2・14着。
前走2着馬が1・13・5・6・13・2・16・7・1・10着。

大敗もあるが、やはり前走で連対していると好走確率は高くなる。前走3着以下 [1-0-2-31] なので前走連対馬との落差は大きい。このうち15年に前走4着から1着となったストレイトガールはG1勝ちの実績があり、当日1人気に支持されていた馬で、前走が明らかに叩き台だったケース。前走7着だった13年マヤノリュウジン、前走5着だった18年ラインスプリットはどちらも内枠を引いた馬。枠や展開の恩恵があった3着激走といえる。
G1馬を除くと前走3着以下からの巻き返しは基本的には難しい!?

阪神に戻ったセントウルS組の扱いとして中京開催分を除く資料
阪神開催のセントウルS組 [4-2-2-25]  →  スプリンターズSでの結果 1着[2-1-1-0]、 2着[1-1-0-0]、 3着[0-0-1-1]、 4着以下[3-4-6-12]
4着以下連対馬の7頭の共通項として、セントウルS組5人気以内。
           つまり、6人気以下だった馬の巻き返しはほぼ無理

セントウルS組 [5-4-2-42]
1着 テイエムスパーダ(牝4、栗東・木原一良)=14人気
2着 アグリ(牡4、栗東・安田隆行)=2人気

過去10年におけるスプリンターズS 前走クラス別成績表

②枠番~圧倒的に内枠有利の傾向だが、人気馬は仇になるケースも

新潟で行われた14年を除くと、3着以内27頭中23頭が1~5枠となっており、6枠 [0-1-0-17]、7枠 [1-0-0-17]、8枠 [0-1-1-16] と苦戦傾向。

複勝回収率順に並べると1位が1枠、2位が3枠、3位が2枠、4位が4枠なのでとにかく内枠天国。2桁人気で3着以内に入った7頭中4頭が1~3枠なので、穴は内枠から出ることが多い。その一方、16年ビッグアーサー、19年ダノンスマッシュのように内枠を引いた1人気がスムーズに捌けずに負けるケースもあり、上位人気馬の場合リスクがあるのも確かである。

過去10年におけるスプリンターズS 枠番別成績表
過去10年におけるスプリンターズS 馬番別成績表

③波乱の主役~半年前の同条件に金脈あり!! オーシャンS好走馬に注目!?

中山芝1200㍍で行われる3月の重賞オーシャンS。このレースの1~3着馬は、同年のスプリンターズSで [2-3-1-6] と好成績を挙げている。15年は11人気サクラゴスペルが2着に好走し、22年8人気ジャンダルムが1着、5人気ナランフレグが3着に入っている。前記の3頭はいずれもオーシャンSより人気を落としていたが、同条件の重賞での好走実績を軽視してはいけない。

3月の重賞オーシャンSの1~3着馬
3着 エイシンスポッター(牡4、栗東・吉村圭司)

過去10年におけるスプリンターズS ローテーション別成績

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

1人気がG1未勝利、または7・8枠に入った年はすべて3着以下に敗れている。裏を返せば、G1馬で極端に外を引かなければ信頼できる。

まずは、1人気を信じるかどうか(実績・枠次第)が出発点!! 1人気が怪しいそうなら、2・3人気、安田記念組、セントウルS連対馬、オーシャンSの好走馬が軸候補になる。

[相手馬の狙い方]

過去10年で好走がない4・6人気は手を出しづらく、10番枠よりも外に入ってしまった馬も狙いづらい。また、3着以内30頭中26頭は4角で10番手以内だったことから極端な追い込みタイプも軽視したい。22年に3人気で9着に敗れたシュネルマイスターのような芝1200㍍初挑戦という馬も軽視でOK!?

[注 意 点]

(同年の春雷S勝ち馬)

中山芝1200㍍のリステッド競争で、4月に行われる春雷S。このレースは勝ちタイムが速くなる傾向があり、持ちタイム上位として注目されるが6・9・11・11着と該当馬4頭はすべて着外に終わっている。21年には翌年の優勝馬ジャンダルムが4人気に推されたものの11着に敗れている。

4月に行われる春雷S
1着 マッドクール(牡4、栗東・池添学)

過去10年におけるスプリンターズS 騎手別成績表

(浜中俊騎手騎乗馬)

浜中騎手は高松宮記念では実績があるものの、
              このレースは [0-0-0-8] と苦戦している。
14年3人気コパノリチャードで12着、16年4人気ダンスディレクターで15着、21年4人気ジャンダルムで11着。22年単勝2倍台で2人気に支持されたナムラクレアで挑んだが5着に終わっている。

浜中俊騎手騎乗馬
ナムラクレア(牝4、栗東・長谷川浩大)

過去10年におけるスプリンターズS 馬体重別成績表

(馬体重)

*2013、15~22年のデータ
460㌔未満 [0-1-2-18]
       短距離戦らしく小柄な馬は苦戦傾向があり、勝ちきれない。
520㌔以上 [1-0-1-12]
           ただし、大きすぎてもそれほどよいわけではない。

過去10年におけるスプリンターズS 馬齢別成績

(サマースプリントシリーズ)

サマースプリント王者のスプリンターズSでの成績と人気
13年ハクサンムーン 2着(2人気)
15年ベルカント 13着(2人気)
16年ベルカント 10着(11人気)
17年ラインミーティア 13着(10人気)
18年アレスバローズ 14着(6人気)
19年タワーオブロンドン 1着(2人気)
20年レッドアンシェル 6着(4人気)
21年ファストフォース 15着(8人気)
22年ナムラクレア 5着(2人気)

夏場とのつながりという意味で、毎年注目されるサマースプリント王者の出走!?意外と、上位人気に推されたケースは少ない。2人気の3頭のうち、連対したハクサンムーンとタワーオブロンドンは共にセントウルSの勝ち馬で、人気を大きく裏切ったベルカントは北九州記念勝ち馬だった。で、23年サマースプリント王者のジャスパークローネ(牡4、栗東・森秀行)は北九州記念勝ち馬?? ちなみに、今年のセントウルSの勝ち馬は、テイエムスパーダ(牝4、栗東・木原一良)。

過去10年におけるスプリンターズS 性別・東西厩舎別成績表


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?