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【根岸S(G3)回顧】どうしたルメール…クソッ!!


レモンポップが正攻法の立ち回りで押し切りV フェブラリーSへ名乗り


29日、東京競馬場で行われた根岸S(4歳上・GIII・ダ1400m)は、
好位集団でレースを進めた戸崎圭太騎手騎乗の1番人気レモンポップ(牡5、美浦・田中博康厩舎)が、直線で馬なりのまま先頭に立つと、追い込む2番人気ギルデッドミラー(牝6、栗東・松永幹夫厩舎)を振り切って、これに1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分22秒5(良)。
さらに3/4馬身差の3着に4番人気バトルクライ(牡4、美浦・高木登厩舎)が入った。
なお、3番人気テイエムサウスダン(牡6、美浦・蛯名正義厩舎)は14着に終わった。
勝ったレモンポップは、父Lemon Drop Kid、母Unreachable、その父Giant's Causewayという血統の米国産馬。重賞初制覇を飾り、2月19日に行われるフェブラリーSの優先出走権を獲得した。管理する田中博康調教師にとってもこれが重賞初勝利。

【根岸ステークス】~騎手コメント~


1着7-13 レモンポップ(牡5、戸崎圭太・田中博康)
「ホッとしています。この馬は凄く乗りやすいですし、どんなレースでも対応できるだろうと思っていました。スタートはいつもより少し遅れましたが、二の脚も、センスもあってポジションも良い所が取れました。リズムよく走ってくれましたし、直線の手応えも十分にありましたね。どこから追い出して行くかという所でしたが、ちょっと早めに来られたので早めに脚を使う形になりました。それでもよくしのいでくれたと思います。パワーもスピードもあって、レースのセンスもありますし、申し分ないという所ですね。(フェブラリーステークスへ向けて)前走も1600mを走れているので、ギリギリの所はあるのかも知れませんが、この馬なら走ってくれると思います。重賞初制覇できたことで勢いもつきますし、またさらに大きい所を獲ってもらいたいなと思います」
(田中博康調教師)「ゲートがいつもみたいにスッと出なかったですね。前半のポジションを取るまではいつもと気持ち違いましたね。ただ(戸崎)ジョッキーも全レース乗っているので、あわてずにこの馬のリズムで走らせていたし、ギリギリまで(追い出しを)待てるので、マイルと1200メートルでは馬の感じ方も若干違いますね。いつも通りのレモンポップだったと思います。オープン特別とかと違って、いっぱいいっぱいでしたけど、時計も詰めています。2着の馬も強いと思うので、よくしのいでくれました。(今後は)状態をまず確認したい。そんなに強い馬ではないので、見極めてから(フェブラリーSに)行く、行かないは慎重に判断したいですね。パフォーマンスの違いもありますからね、マイルと1400メートルで。その辺をしっかり見極めて、オーナーサイドと話し合って決めたい。この条件(1400メートル)に関しては(不安は)ない。まだ成長待ちの部分もあります。前がかりの重心で走っていますし、スタートの一歩目が安定しなかったりする時もときどきあります。それが改善されればもっと良くなる。5歳明けだけどもっとよくなる気配はありますよ。(自身の初重賞タイトルは)ホッとしました。すごく管理馬の質も上がってきていますし、スタッフも一生懸命頑張ってくれている中で、ビジョンも共有できて、いい馬作りができてきているところでしたから。周りの開業した同期がすごく優秀でG1を勝ったりしていたので、早く勝ちたいと思っていましたし、いつかは勝てると思っていました。レモンポップは開業当初くらいからやらせてもらっているので、その馬で勝てたのはうれしいですね」
2着3-6 ギルデッドミラー(牝6、三浦皇成・松永幹夫)
「初めてのダートスタートで少し脚を滑らせた。リカバリーして、追いだしてからは素晴らしい反応でした。差しきれると思いましたが、1400メートルだと勝ち馬にもうひと脚を使われてしまう。マイルに行けばもっとよくなるし、勝てなかったのは悔しいけど次に向けてはいい内容でした」
3着7-14 バトルクライ(牡4、川田将雅・高木登)
「とてもいい走りで、全力で頑張ってくれて3着まできてくれました」
(高木登調教師)「これから力を付けてくれれば。今後はひと息入れます」と、
フェブラリーSには向かわない見通しを立てた。

4着5-10 タガノビューティー(牡6、石橋脩・西園正都)
「ブリンカーを着けたことで道中は無理せずじっと回ってこられた。直線はいい感じで向いて後ろも離したが前3頭が強かった」

5着8-15 エアアルマス(牡8、横山武史・池添学)
「思っていた以上に頑張ってくれた。砂をかぶると良くないと聞いていたのでそういう位置を取りにいきました。速い流れでしたが最後まで頑張ってくれました」

6着8-16 ケンシンコウ(牡6、田辺裕信・小西一男)
「初の1400メートルで前半は流れに戸惑ったけど、リズムが良くて直線も伸びてくれました。このくらいの距離がいいのかも」

7着5-9 ベルダーイメル(牡6、柴田善臣・本田優)
「スタートを少しあわてて出たけど、それなりについていけた。ただ、コーナーで逆に張っていく馬なので本当はもう少しインに入れて外に壁をつくりたかった」

8着6-12 デンコウリジエール(牡6、秋山真一郎・荒川義之)
「間隔が空いていたぶん、ゲートも含め反応が鈍かった。でも重賞でもやれる力はあります」

9着6-11 ジャスパープリンス(牡8、田中勝春・森秀行)
「馬の感じが良すぎて勝ちにいく競馬をしたけど最後はガス欠で止まってしまった」

10着4-7 レディバグ(牝5、酒井学・北出成人)
「ポンと出てリズムよく運べた。速い流れの中でも自分の走りはできたが、前も止まらなかった」

11着3-5 アドマイヤルプス(セ6、内田博幸・加藤征弘)
「流れが速くて最後はついていけなかった。今日は仕方ない」

12着2-3 ホウオウアマゾン(牡5、坂井瑠星・矢作芳人)
「イメージ通りやりたい競馬はできました。初ダートですし、条件的に厳しかった」

13着2-4 セキフウ(牡4、M.デムーロ・武幸四郎)
「気持ちが全然入っていなかった。押しても行かなかった」

14着4-8 テイエムサウスダン(牡6、C.ルメール・蛯名正義)
「いいポジションが取れたけど早めにバテてしまった。集中できていなかった」
15着1-2 ヘリオス(セ7、武豊・西園正都)
「先手を取りたくてゲートから出して行ったが、内の馬と競る形になってしまった。
今日はうまくいかなかった」

16着1-1 オーロラテソーロ(牡6、原優介・畠山吉宏)

推奨馬テイエムサウスダン(3人気)は、スタート良く3,4番手追走のまま直線で一気に突き抜けて優勝…のはずが、追い出されても反応鈍く馬群へと沈み込み14着惨敗…残念。

レースは、好位集団でレースを進めたレモンポップ(1人気)が、直線で馬なりのまま先頭に立つと、追い込むギルデッドミラー(2人気)を振り切って1/2馬身差で優勝。さらに3/4馬身差の3着にバトルクライ(4人気)が入り、本命決着!!

当然ながら馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。

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