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【函館2歳S(G3)回顧】推奨馬ロータスワンド15着…何処へ!!

【函館2歳S結果】
10番人気のゼルトザームが差し切りV

15日、函館競馬場で行われた第55回函館2歳S(2歳・GIII・芝1200m)は、中団から脚を伸ばした浜中俊騎手騎乗の10番人気ゼルトザーム(牡2、栗東・加用正厩舎)が、好位から脚を伸ばした6番人気ナナオ(牝2、栗東・小栗実厩舎)を差し切って、1馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分11秒7(重)。

さらに3/4馬身差の3着に逃げた4番人気スカイキャンバス(牝2、美浦・武井亮厩舎)が入った。なお、1番人気ベルパッション(牝2、栗東・西園正都厩舎)は8着に、2番人気バスターコール(牡2、美浦・田村康仁厩舎)は6着に、3番人気ロータスワンド(牝2、栗東・中竹和也厩舎)は15着に終わった。

勝ったゼルトザームは、父ヘニーヒューズ、母ロザリウム、その父キングカメハメハという血統。6月17日のダートの新馬戦を快勝し、2連勝での重賞初制覇となった。

【函館2歳S】~騎手コメント~

1着8-15 ゼルトザーム(牡2、浜中俊・加用正)「返し馬から、芝の走りは良さそうだなと感じました。今日は馬場がちょっと重たかったので、それもこの馬にはプラスだったのではと思います。3コーナー辺りで手応えも良かったですし、4コーナーから合図を出すと反応があったので良いかなと思いました。ゴール直前で少し手綱を緩めた時に、馬も少し耳を立てて余裕がある仕草を見せましたし、強かったです。ダートでも良いレースをしましたし、今日は馬場状態もかなりタフなコンディションになって、そのアドバンテージもあったと思うので、芝に関しては今後判断していくべきかなと思います。明日が函館最終日ですし、去年(最終日に)函館記念を勝たせて貰って、明日も連覇がかかっているので、気持ちを入れ替えてしっかり頑張りたいと思います」

加用正調教師
「大雨予報だったので、一番外枠も芝のいいところを走れると思って喜んでいた」とスタートを心待ちにした。「ソエ(若駒特有の管骨の軽い炎症)も気にしていたので初戦はダートにしたけど、終わってみれば強い勝ち方だったね」と愛馬に最敬礼。週明けに放牧に出し、今後に備える。「きょうでも好位で息を入れられた。三分三厘で気合をつけたほどで、いい意味でのズブさもある。距離はやってみないと分からないから。朝日杯FS(12月17日、阪神)?それぐらい成長してくれるといいね」。

2着5-9 ナナオ(牝2、西村淳也・小栗実)
「いいスタートを切りいいポジションを取れて、人気馬を見ながら行けました。最後は差されましたが、今日の馬場がこの馬にいいとは思いませんし、適性の差もあったように思います」
3着1-1 スカイキャンバス(牝2、横山武史・武井亮)
「小柄な牝馬でよく頑張っています。逃げるつもりはありませんでしたが、
1000mで逃げられたぐらいでしたし、スタートが速かったですし、無理に抑える必要もないのでこの馬の気分で行かせました。結果通り、悪くなかったと思います」

4着7-12 レガテアドール(牡2、斎藤新・吉田直弘)
「結果的に前で運んだ馬に残られたが、毎レース上手に競馬をしています。こういう経験はプラスになります。こういう馬場でしっかり走ってくれた馬を褒めたいです。まだまだ良くなります」

5着5-8 カレンナオトメ(牝2、黛弘人・小野次郎)
「前走がいい脚で、今日のような馬場も大丈夫と思っていました。3コーナーでリズム良く入れず、欲しいポジションへ外の馬に入られたのが痛かったです。そこでリズムが崩れました」

6着4-6 バスターコール(牡2、C.ルメール・田村康仁)
「スタートの後、他の馬を怖がって忙しくなりました。
こういう馬場はあまり良くないです。距離は1400メートルぐらいあった方がいいです」

7着2-3 チークタイム(牝2、和田竜二・鈴木孝志)
「囲まれる競馬になって、内にもたれていました。直線で外の進路を探ったが、前がごちゃついて、中を割る形になりました。ラストは脚を使っていましたし、乗り味が良くて能力を感じるので、先々が楽しみです」

8着7-13 ベルパッション(牝2、松田大作・西園正都)
「馬場でしょうね。スピードに乗り切れませんでした。良馬場で改めて、です」

9着6-10 アガシ(牡2、武豊・庄野靖志)
「落ち着いていていいのかなと思ったが、元気がなかったのかも」

10着6-11 コルルディ(牝2、鮫島克駿・高柳大輔)
「スタートから進んでいかなかったです。前走でハナを切っているからか、前や横に馬がいるとブレーキをかけていました。経験が必要ですね。馬場もこの子にとってはタフすぎました」

11着3-4 タヤスロンドン(牡2、丹内祐次・岩戸孝樹)
「いい経験になってくれればと思います。距離はもう少しもちそうです」

12着4-7 クールベイビー(牝2、佐々木大輔・矢野英一)
「スタートは前走より改善していましたが、下がり始めて、馬も気持ち的にしんどくなったと思います。嫌気が差して、最後は右に張っていました」

13着3-5 ナスティウェザー(牡2、富田暁・加藤征弘)
「ゲートが速かったし、楽にあの位置につけられました。手応えは良かったが、結果的に馬場がもう少し固かったら違ったかもしれません。上を目指せる馬です」

14着8-14 ルージュレベッカ(牝2、横山和生・昆貢)

15着2-2 ロータスワンド(牝2、藤岡佑介・中竹和也)
「懸念していた馬場が悪くなってしまい、ダッシュがつきませんでした。
外から前に入られ、怯んで内にモタれていました。
前走で揉まれる競馬をしておらず、経験の差が出ました」

推奨馬ロータスワンド(2人気)は、若干スタート悪く促されて先団5番手まで押し上げ、直線で一気に突き抜けて優勝…のはずが、3~4角辺りからズルズル下がり騎手も追わないので故障?? …15着惨敗。

レースは、中団から脚を伸ばしたゼルトザーム(10人気)が、好位から脚を伸ばしたナナオ(6人気)を差し切って、1馬身差をつけ優勝。さらに3/4馬身差の3着に逃げたスカイキャンバス(4人気)が入り、大波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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