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【2023 アイビスサマーダッシュ(G3)】徹底的に攻略データ篇


*過去10年のデータになります。


<2022年のレース検証>

例年は外に進路を取る馬がほとんどだが、今年(22年)は内ラチ沿いに4頭が進路を取る異例の展開で場内は騒然となった。結局8枠3頭が1-2-4着に入る、例年通りの外枠有利の決着となったものの、内ラチ沿いを通った4頭のうちスティクス、オールアットワンスが5‐6着と健闘した。どうやら、開幕週の「内ラチ奇襲作戦」は必ずしも無意味ではなく、21年に14人気で3着に入ったバカラクイーンのようなこともあるので無視はできない。なお、3着に激走した3枠のロードベイリーフは最後方から外ラチ沿いに回しての好走だった。

<1人気が成績抜群!! 注目は韋駄天S組!?>

[人 気]

1人気 [7-2-0-1] と、昨年(22年)馬券対象から10年ぶりに外れたものの、       
         それでも勝率70%、連対率90%はG3では驚異的な数字。
2人気 [1-4-0-5] と悪い成績でもなく、
      3人気 [0-2-2-6] は、2・3着までと割り切っても良さそう。

馬連平均配当 1,976円
過去10年に50倍以上の配当は出ていないが、3桁配当も2回だけで中波乱傾向の一戦。

(netkeiba.com 想定人気)
想定1人気 ジャングロ(牡4、栗東・森秀行)
想定2人気 トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)
想定3人気 ファイアダンサー(牝5、美浦・鈴木慎太郎)
想定4人気 オールアットワンス(牝5、美浦・中舘英二)
想定5人気 スティクス(牝5、栗東・武幸四郎)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 人気別成績表

[ステップ]

出走数から見て主要路線といえるのは、
           CBC賞組 [4-0--14]、函館スプリントS [1-1-2-14]
そして、14年に創設された1回新潟のOP特別・韋駄天S [4-6-1-26]。

ただ、函館スプリントS組は16年以降、馬券対象になっておらず、22年1人気ヴェントヴォーチェが9着。これに代わるのが、韋駄天S組で、少数精鋭の葵ステークス組も要注意!?

韋駄天S組
11着 シンシティ(牝6、栗東・木原一良)
7着 スティクス(牝5、栗東・武幸四郎)
14着 スワーヴシャルル(牡7、栗東・安田隆行)
3着 トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)
2着 ファイアダンサー(牝5、美浦・鈴木慎太郎)
13着 ライオンボス(牡8、美浦・和田正一)
6着 レジェーロ(牝6、栗東・西村真幸)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 前走レース名別成績表

<攻略ポイント>

①韋駄天S組~前走1~4着or1~6人気が好走条件

22年1・2着、
  そして3着も前々走が同レース2着だった韋駄天S組の検証は今や必須。
直行で好走した9頭の前走着順は2・1・4・1・1・2・2・1・9・4・3着、
        前走時の人気は1・2・3・2・1・3・5・1・1・6・9人気。

5着以下は21年2着時のライオンボス、
                 7人気以下は22年2着シンシティのみ。

前走1~4着or1~6人気 の馬
11着2人気 シンシティ(牝6、栗東・木原一良)
7着1人気 スティクス(牝5、栗東・武幸四郎)
3着4人気 トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)
2着9人気 ファイアダンサー(牝5、美浦・鈴木慎太郎)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 前走クラス別成績表

②性別~7年連続で複数の牝馬が好走

性別成績を見ると、牡・騙馬 [4-4-4-66] に対して牝馬 [6-6-6-64]。

出走頭数を考慮しても牝馬が優勢のイメージほど成績に開きがなく映るが、16年以降は7年連続で複数の牝馬が好走中。ただ、馬券圏内を独占した年はなく、牝馬2頭、牡馬1頭の割合で買いたい。

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 性別・東西厩舎別成績表

③枠順~外有利は顕著で、内を買うなら福穴に

直線1000㍍といえば、やはり気になるのは枠順で、大きく分けると
 1~3枠 [1-2-2-47]、4~6枠 [3-4-3-50]に対して、7~8枠 [6-4-5-33]。

22年も枠連8-8で決着しており、外枠が有利な傾向は顕著。
            ただし、21~22年は3着に1~3枠が入っている。

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 枠番別成績表

④波乱の主役~韋駄天S好走馬

16年以降で馬券に絡まなかったのは1度だけ、しかも5回は複数の馬が好走している韋駄天S組は馬券の肝になり、穴馬探しもこの組から。22年3着ロードベイリーフは、同レースで2着と連対しながら前走CBC賞6着、そして前2走からの斤量増と内目の枠が嫌われたのか、当日は2桁人気。17年1着ラインミーティアも8枠ながら、前走4着と目立たない成績と7歳の馬齢が影響してか8人気での勝利。韋駄天S好走馬が低人気なら買い!?

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 馬番別成績表

【戦術ポイント】

[軸馬の狙い方]

勝率70%、連対率90%の1人気が2年連続で凡走はないと考えれば、
                             1着固定。
または、配分を考えて1・2着で流す手が安全か!?もちろん、外枠ならば期待はできるが、22年1人気ヴェントヴォーチェも7枠だったので、過信は禁物。

[相手馬の狙い方]

相手には、まず韋駄天S組で前走4着以内か6人気以内の馬をピックアップ。

枠順も2着候補は中から外の馬を選びたいが、3着に福穴を狙うなら、枠順を気にする必要はない。過去2年は連続して20万馬券、荒れるレースへと変貌している可能性も??

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 前走人気別成績表

[注 意 点]

(前走1400㍍以上)

究極のスプリント勝負になる舞台だけに大幅な距離短縮はマイナスなようで、前走が1400㍍以上だった馬の成績 [0-0-0-20]。22年も3頭が出走したが、12・14・16着とすべて2桁着順に大敗している。

前走が1400㍍以上だった馬
NHKマ(芝16) ジャングロ(牡4、栗東・森秀行)
豊明S(芝14) バンデルオーラ(牡4、栗東・牧浦充徳)
安土城L(芝14) プルパレイ(セ4、栗東・須貝尚介)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 脚質別成績表

(6歳馬の馬連)

馬齢的には22年も2・3着だった5歳馬が優勢で、3勝3着1回の7歳馬も侮れないが、谷間?の6歳馬 [0-1-2-35]と、連対はリピーターの21年2着ライオンボスだけ。馬連では買いにくい状況。

6歳馬
サトノファビラス(牝6、美浦・宗像義忠)
シンシティ(牝6、栗東・木原一良)
チェアリングソング(牡6、美浦・青木孝文)
トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)
レジェーロ(牝6、栗東・西村真幸)
ロードベイリーフ(牡6、栗東・森田直行)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ 馬齢別成績表

(レース傾向)

ヒモ荒れのあるレースだが、2桁人気になると3着2回で連対例がなく、
              単勝オッズ50倍以上の馬も同様に買えない。

(牝馬)

近10年で牝馬が12連対、牡馬を上回る。
さらに、「狙える牝馬、狙いづらい牝馬」のタイプは、

「狙いづらい牝馬」
*馬体重460㌔未満 [1-1-0-19] と苦戦傾向。
前走・馬体重460㌔未満の牝馬
オールアットワンス(牝5、美浦・中舘英二)=456㌔
サトノファビラス(牝6、美浦・宗像義忠)=446㌔
ファイアダンサー(牝5、美浦・鈴木慎太郎)=458㌔
マウンテンムスメ(牝5、美浦・中野栄治)=454㌔
レジェーロ(牝6、栗東・西村真幸)=424㌔
*前走2勝・3勝クラス出走 [0-0-4-19] で3着止まり。
*今年出走予定馬に無し!!

「狙える牝馬」
前走3着以内 [3-5-4-17] で複勝率41.4%。
前走3着以内の牝馬
韋駄天S 3着 トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)
韋駄天S 2着 ファイアダンサー(牝5、美浦・鈴木慎太郎)

過去10年におけるアイビスサマーダッシュ ローテーション別成績表

(馬主)

近5年、直線競馬といえばミルファームのイメージも、前田幸治=ノースヒルズが合わせて [2-1-2-5] とかなり堅実に好走。反対に、サンデーR、シルクR、キャロットFは合わせても [0-0-0-9] と低迷。

ミルファーム所属馬
トキメキ(牝6、美浦・斎藤誠)


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