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【京阪杯(G3)回顧~その先へ】血統篇
【京阪杯の結果】
レースは、中団でレースを進めたトウシンマカオ(4人気)が、直線で外から一気に突き抜け、ルガル(1人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にエイシンスポッター(6人気)が入り、ほぼ本命決着!?
傾向面からみると、まずは「前走スワンS1~5着」が[0-3-0-3]の好相性。今年はスワンS4着ルガルが出走も2着。次に「逃げ馬」が[3-1-0-3]複勝率57.1%をマーク。今年、逃げたのは3人気ビッグシーザーは5着。最後に「1~4枠」が全7勝も、今年優勝したトウシンマカオは8枠17番で3着エイシンスポッターが3枠6番が最高着順。
血統面で、注目したのは「母父ノーザンダンサー系」。出走馬18頭中5頭内2頭(2着ルガル、3着エイシンスポッター)が馬券に絡んだ。また、「父欧州型」に注目すると18頭中11頭内2頭(1着トウシンマカオ、2着ルガル)のワンツー決着。
トラックバイアスからみると、京都の芝は外回りを中心に、直線で外に進路を取った馬の活躍が目立つ。前&内狙いは明らかに効率が悪い。距離ロスを抑えつつ脚をため、最後の直線で馬群を上手に捌けそうなタイプ狙い!?
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【血 統 傾 向】
持続力血統が走りやすいコース!?
父と母父がどちらもサンデー系(大系統)ではない馬。
父か母父欧州型ミスプロ系。
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2023年
1着トウシンマカオ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ルガル
父ドゥラメンテ(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/欧
3着エイシンスポッター
父エイシンヒカリ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2022年
1着トウシンマカオ
父ビッグアーサー(ナスルーラ系/欧)×母父サンデー系/日
2着キルロード
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
3着スマートクラージュ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2021年
1着エイティーンガール
父ヨハネスブルグ(ノーザンダンサー系/米)×母父サンデー系/日
2着タイセイビジョン
父タートルボウル(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
3着ファストフォース
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
2020年
1着フィアーノロマーノ
父Fastnet Rock(ノーザンダンサー系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
2着カレンモエ
父ロードカナロア(ミスプロ系/欧)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ジョーアラビカ
父ジョーカプチーノ(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
2019年
1着ライトオンキュー
父Shamardal(ノーザンダンサー系/米)×母父ミスプロ系/米
2着アイラブテーラー
父トーセンラー(サンデー系/日)×母父サンデー系/日
3着カラクレナイ
父ローエングリン(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
【京 阪 杯 血 統 背 景】
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トウシンマカオ(牡4、栗東・高柳瑞樹)は、父ビッグアーサー×母ユキノマーメイド(母父スペシャルウィーク)。母ユキノマーメイドは優秀な繁殖で、これまでJRAに出走した産駒は10頭、うちベステンダンクやサンキューなど8頭が勝ち馬となっている。父ビッグアーサーは高松宮記念に勝ったサクラバクシンオー産駒で、本馬やブトンドールやビッグシーザーなどを輩出。産駒は圧倒的に芝1200での勝ち鞍が多い。本馬も若い頃は1400ベストだったがスプリンターとして完成。スペシャルウィークの肌だけに、できれば昨年の京阪杯のように馬群に入らず外から差したい。
調教で速い時計が出るタイプ。前走時は熱発明けを感じさせない乗り込みを消化していたが、逆にそれが前向き過ぎる走りにつながったかもしれない。今回は一息明け2走目での距離短縮。プラス材料しかない印象!?
同馬は、スタート良く中団先行7番手追走のまま、直線で一気に突き抜け優勝。前半が速くなかったが、後半600mも11.0-11.3-11.4、33.7と速くなく、開催最終日らしい少しタフな馬場だった。最近はスタートも良く、前につける競馬ができるようになっている馬で、来年の高松宮記念では期待したい1頭!?
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ルガル(牡3、栗東・杉山晴紀)は、父ドゥラメンテ×母アタブ(母父New Approach)。曾祖母イーストオブザムーンはキングマンボの半妹で仏オークスなど仏GI3勝の名牝。ドゥラメンテ産駒で母父ニューアプローチだと重たい印象も、本馬は母系にストームキャットを持ち締まりもある血統構成。スプリンターという感じはなく前走の1400㍍がベスト。
馬体重520㌔前後の恵まれた馬体。フットワークもパワーを感じ、実際に不良馬場で後続を5馬身もちぎった実績がある。連続開催最終週となる現在の馬場コンディションも合うタイプだけに、期待したい!?
同馬は、スタート良く先団5番手追走から、直線で伸びてはいるが勝った馬に差されて2着。最後は伸びきれなかったように、まだ3歳なので対応してくる可能性はあるが、この距離は現状では忙しいのではないか??
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エイシンスポッター(牡4、栗東・吉村圭司)は、父エイシンヒカリ×母マーゼリン(母父Barathea)。コスモインザハートやエイシンムジカの下で、バリーローンS(愛G3・芝12F)勝ちステラーマスの甥で、母マーゼリンはサンタマリアH(米G1・AW8.5F)2着。父エイシンヒカリはディープインパクト×ストームキャットの黄金配合で香港Cやイスパーン賞に勝った。本馬やエイシンヒテンが代表産駒。典型的な短距離の差し馬で、母系のハビタットの影響が強い。京都芝1200は不良の鞍馬S勝ちがあるが、良でも斬れるのでは。
昨年暮れに3勝クラスを勝ち上がり、今年はオープンクラスでの初勝利をゲット。ますます切れ味に磨きがかかり、次に狙うは重賞初制覇!? その先のさらなる大舞台に向け、今回も末脚を伸ばす。
同馬は、スタート後に最後方追走のまま脚を溜め、スローに近い流れで4コーナー15番手から上がり最速32秒2を使い追い込むも3着まで…。どうしても展開に左右されるところがあるため、現状はハイペース、時計を要する馬場で狙いの1頭!?
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