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【福島牝馬S(G3)回顧~その先へ】血統篇

【今週のスケジュール】
23日(火)07:00頃 福島牝馬S、フローラS、読売マイラーズC
                      の回顧~日刊馬番コンピ篇
24日(水)07:00頃 福島牝馬S、フローラS、読売マイラーズC
                           の回顧~血統篇
25日(木)07:00頃 日記「術はあるⅡ~その先へ」
25日(木)07:00頃 天皇賞春の「徹底的に攻略データ篇」
26日(金)07:00頃 青葉賞、ユニコーンSの「徹底的に攻略データ篇」
27日(土)07:00頃 青葉賞、ユニコーンSの「予想篇」
27日(土)19:00頃 青葉賞、ユニコーンSの「回顧篇」
28日(日)07:00頃 天皇賞春の「予想篇」
28日(日)19:00頃 天皇賞春の「回顧篇」
29日(月)07:00頃 京都新聞杯、NHKマイルC、新潟大賞典
                 の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【福島牝馬Sの結果】
レースは、道中好位につけ、直線で一旦詰まる形になるも外に出して差し切ったコスタボニータ(1人気)が、好位から先に抜け出したフィールシンパシー(8人気)にクビ差をつけ優勝。さらに1馬身差の3着にウインピクシス(5人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、「伏兵を積極的に買うべきレースである。」過去20年の人気別成績を見ると、1・2・3番人気の複勝率はいずれも50%割れと並以下の信頼度。対照的に4~5番人気は、連対率と複勝率が1~3番人気と遜色ないうえに、複勝回収率は90~100%の高水準を誇り、さらには、6~9番人気も単勝回収率100%超。

血統面からみると、「持続力型でパワータイプのレース!?」に注目。なかでも「父欧州型」は、出走馬16頭中6頭内1頭(2着フィールシンパシー)が馬券に絡んだ。また、「母父欧州型」は、出走馬16頭中6頭内1頭(1着コスタボニータ)が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、福島芝1800mは最後の直線こそ約290mと短いものの、都合3回の上りをクリアしなければならないコース形態。それゆえ、イメージ以上に持久力の要求度が高い。

【血統傾向】
持続力型でパワータイプのレース!?
非根幹距離の小回りで、サンデーの血を持たない馬が走る!
父が非サンデー系、特に欧州型。
ニジンスキー系、サドラーズウェルズ系、ロベルト系の血を持つ馬。

近5年1着〜3着の父、母父の系統

2024年
1着コスタボニータ
父イスラボニータ(サンデー系/日)×母父ナスルーラ系/欧
2着フィールシンパシー
父ベーカバド(ノーザンダンサー系/欧)×母父サンデー系/日
3着ウインピクシス
父ゴールドシップ(サンデー系/日)×母父ヘイロー系/米
2023年
1着ステラリア
父キズナ(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/欧
2着ビッグリボン
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
3着クリノプレミアム
父オルフェーヴル(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
2022年
1着アナザーリリック
父リオンディーズ(ミスプロ系/欧)×母父ナスルーラ系/欧
2着クリノプレミアム
父オルフェーブル(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着サトノダムゼル
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ハンプトン系/欧
2021年(*新潟開催)
1着ディアンドル
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着ドナアトラエンテ
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着サンクテュエール
父ディープインパクト(サンデー系/日)×母父ミスプロ系/米
2020年
1着フェアリーポルカ
父ルーラーシップ(ミスプロ系/欧)×母父サンデー系/日
2着リープフラウミルヒ
父ステイゴールド(サンデー系/日)×母父ノーザンダンサー系/米
3着ランドネ
父ブレイム(ロベルト系/米)×母父ナスルーラ系/米

【福島牝馬S 血統背景】

コスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳明)は、父イスラボニータ×母レディイン(母父Kendor)。 イチオクノホシの半妹、イフェイオンの叔母にあたる血統。父イスラボニータは皐月賞勝ち馬で2000m以下で活躍。母が欧州血統で奥にネヴァーベンドのラインを持ち、上がりの掛かる小回りに向く構成。1800mはベストで、前走負けはしたがジリジリ脚は伸ばしていた。外々を回すような展開にならなければ上位争いは出来る。小回りで機動力を活かす競馬に徹したい。本馬の他に6頭のきょうだいがJRAで勝ち上がっている堅実な母系の出身。重賞での3着以内が3回と、安定した走りを続けている。小倉での好走歴があることから、コース形態が似ている初の福島もクリア可能だろう。

芝重賞は③③⑧③⑤着で、⑧着(2023年府中牝馬S)はレース上がり(33秒9)が速すぎて伸び負けしながらも0秒5差で、⑤着(前走の中山牝馬S)も0秒3差と大きく負けていない。過去の③着以内はレース上がりが34秒2以上の芝1600〜2000㍍で、福島芝1800㍍での過去10年の福島牝馬Sのレース上がりは34秒2以上だから、今回の舞台なら好勝負を期待したい!?

同馬は、スタート良く先行4番手追走で折り合い。4角内側を回り、直線で一旦詰まるも外側に切り替え先に抜け出したフィールシンパシーをゴール手前で交わしゴール!? 母系もスピードの持続力に長けた血が流れ、スピードに特化した配合のイスラボニータ産駒。好位に取りつけるタイプだけに、内枠に入った時が狙い目か?? 

フィールシンパシー(牝5、美浦・小島茂之)は、父ベーカバド×母スマートシンパシー(母父ダンスインザダーク)。兵庫チャンピオンシップ勝ち馬のインタータイヨウの姪。父のベーカバドはフランスで活躍したグリーンデザートの系譜の種牡馬。母父ダンスインザダークは菊花賞勝ち馬。父系によってパワー型になっている印象もあり、福島は歓迎。ただ、距離は1800㍍よりはマイルに向くタイプだけに、ここも自分のリズムで粘り込みを狙いたい!?

11番人気だった前走・中山牝馬Sで4着に善戦。3走前のターコイズS(2着)に続く重賞好走で、高い能力をあらためて証明した。中山コースで2勝、2着2回の成績を残していることから、同じ右回りの福島を苦にするイメージはない。

同馬は、スタート良く先行3番手追走。4角を手応え十分で回り、逃げたウインピクシスを交わして先頭も、ゴール手前で差されて2着。スムーズに先行する競馬ができたことが好走の要因も、右回りのマイルから中距離の牝馬限定重賞ならば面白い存在??

ウインピクシス(牝5、美浦・上原博之)は、父ゴールドシップ×母コスモアクセス(母父ロージズインメイ)。 ウインザナドゥの下で、母コスモアクセスはJRA4勝(芝1200)。母母のコスモスカイラインはJRA3勝(芝1200)。牝祖タシュからはCCAオークスのクウェスティングなどが出る。父ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒で、ウインキートスやウインマイティーなど牝駒が走ることで知られ、ゴールドシップ×ロージズインメイはユーバーレーベンと同じ。母も母母もスプリンターだから小回りの先行力機動力に富み、福島1800は合っているので前残りを狙う。

福島芝1800㍍は①①⑬着で、⑬着が昨年の福島牝馬Sも、その時は直線で前をカッ卜される不利があって最後は流す感じだった。4角2番手以内で①②①③①①⑧②着、4角3番手以下で[0.0.0.6]なので、スムーズに先行できれば巻き返しも期待できる。

同馬は、スタートダッシュからハナへ。マイペースの逃げに持ち込み、粘り込むも上位2頭には差されて3着まで。得意の福島、さらに単騎逃げ、リフレッシュ等が好走要因も、ゴールドシップ産駒らしく良馬場のスピード決着より、もう少し時計を要する馬場がよかったかも?? 


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