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◆あんスタ~やり過ごせない相手~英智は渉に初めて負の感情を意識させた人

※あんさんぶるスターズ登場人物
天祥院英智(CV.緑川光)
日々樹渉(CV.江口拓也)
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“自分で言っているから”
といって
時にそれが事実とは限りませぬね

英智が「自分は恋した事が無い」
と言うのも然りです

そんなふうに渉もまた
自己分析が出来ているようで
そうでなかったりもします

例えば渉の「私の中に負の感情が生まれる事は珍しい(概要)」という言葉

本当にそうでしょうか?

正と負は表裏一体です

感情も正負入り混じっており
正の感情だけで生きている人間は居ません

きっとそれまで渉は負の感情を抱いても
真っ当に相手に出来る人物には
出会っていなかったのかも知れません

要は関心の持てる相手ではなかった
無関心で居られた

しかし英智の事はスルー出来なかった
無関心で居られなかった
その上 自分から近寄って行った

渉本人にもそれはきっと
初めての心持ちだったでしょう

つまりそれだけ英智の存在は大きく
渉の心に強く迫る
“何か”を持っていたのでしょう

「私をここまで動揺させ突き動かすあなたはどういう人?」

渉は新鮮な感情に戸惑いながらも惹かれて行ったのでありましょう

英智が渉を想い英智から近づいたのだから
渉の英智への好意が
英智の渉への好意を上回るはずが無い

…本当にそうでしょうか?
何となく欲していたものは
ある日突然
あちらからやって来たりもします

そもそも倒れて入院した英智の元に
今後の構想の種を持ち寄って行った渉は
もうその時点で英智に
好意が在ったように思います

儚い命だから
「ひとときの夢を見せてあげたい」
それはもう愛情としか言えませぬ

「いつ死ぬか分からないからそうしましょう」
と話していると冷淡に見えますが
本当に冷淡でしょうか?

実際に亡くなり居なくなってしまったら
実は相手の存在が
自分の世界の半分をも占めていた
そんな事もままあるのです

渉の
「私は負の感情を覚えない」
という言葉
これも本当にそうでしょうか?

保健室で病室で
英智に近づく時
渉はかなりピリピリしていましたし
「馬鹿にしないでください」
と繰り返される発言は
“怒り”の発露のようにも感じます

このように
本人の自己分析は
合っている時もあれば
外れている時もある

そこは是々非々で
しっかり読み取ってゆきたく思いますね

あまりにも光り輝く存在であるがゆえに
共に歩もうと寄り添う者も居ない
孤高の道を歩んでいた渉にとって

奇策を講じて
這うように
命懸けで近づいて来てくれた英智は
どう見えたでしょうか?
どう感じたでしょうか?

「構想を手伝ってくれないかな日々樹くん」と求められ、議論を戦わせつつも何時間でも語り合える英智と日々を重ねるにつれ

「…これこそが私の望んでいた相手」

渉はそう思い得たのかも知れませぬね…

※今回はここまで
(2024年1月16日 記)

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最後まで読んで戴きまして感謝申し上げます。心の中のひとつひとつの宝箱、その詰め合わせのようなページにしたいと思っておりますです。