こじんまりセレクターの備忘録 2021/7/31 Pt.2

Tシャツを買ったあとすぐに会場に戻る。中に入るとさっき買いに出る直前に到着していたロカタリーテさんがリハーサルをしていた。

バンドのリハーサルは何度か見た事はあるけど、今回はいつも以上に本番への期待が高まっていった。

リハーサルの邪魔をしない様に静かに控え室へ行き、すでに汗だくのシャツを着替えて持ってきていたレコードの確認を行う。

自宅で何日も前からどんな曲をかけよう。どんな曲でバンドにパスしよう。いろいろ考えて厳選した30枚ほどのレコードだったはずなのにやはり不安になる。何度も何度も確認をした。

ある程度自分の確認癖が落ち着いたら、控え室を出てまたリハーサルを見学させてもらいに行った。

ロカタリーテさんのリハーサルは終わっていて、次はC-rag With Harmoney Crewのリハーサルが始まろうとしていた。

静かにメンバーがゆっくりとステージにあがり、それぞれの楽器の出音を確かめる。

ドラムの人が一定のリズムを刻み出す。

そこへ”いつもの”と言葉を交わさずとも受け取ったかの様にベース、ギター、トランペット。少しずつ音色が増えていく。

そしてC-Ragさんのマイクチェック。

正直自分はリハーサルと思えないくらい心が踊っていた。自然な流れでじばん君とちょっと早いけど瓶ビールを買って飲みながらそのリハーサルを聴かせてもらっていた。

次は自分の音チェックなのは解っていたが、最後の一曲まで動きたくない、そんなリハーサルに圧倒された。

そして自分の音出しの時間。

持ってきた機材を一つずつ確認してレコード、PC、両方からしっかり音も出た。準備完了。

あとはビールを飲みながら自分のセットリストを見直す。

この日、実はタイムテーブルはおおまかなライブスタートの時間だけ伝えられてて、自分がどこでどのタイミングでプレイするか解っていたのは最初30分だけだった。
その後はどうなるか、正直想像もしてなかった。

タイムテーブルにも表記はそれしかなかったが、バンドが終わる度に転換の時間があるとの事で、その間数曲かけれそうだった。
その時間もプレイをよろしく、と言われてすごく嬉しかった。

会場がオープンすると、そこからはあっという間だった。
正直、細かい記憶はいつこの日記を書こうが文字で簡単に説明できるものじゃない時間だった。
友達、その友達にその彼女と後輩や、今自分が音楽出来てるキッカケを作ってくれた先輩、じばん君含めた出演者全員とあの空間に居れたことがすごく幸せだった。
それと同時に、ここに来れなかった大好きな人達にも、ここでやってる姿を見せたいと強く思った。

その日自分がやったプレイリストを見直す度に強く思う。

この日は忘れないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?