好きなキャラがダルシムになったりウミウシになったりする女~夢女怒りのデスロード~


はじめに



※こちらのnoteには夢女の怒りがつらつらと記されていますので、

夢思考が苦手な方は避けていただくことをお勧め致します。






 ”漫画の最終回”と言えば、何を思い浮かべるだろうか。

大体の物語の最終回と言えば、””大団円””というのが私のイメージだ。
とは言っても広げた風呂敷を畳むのは一筋縄ではないだろうし、中には多少不評な作品があるのも事実。物語によってはバッドエンドで終わるものもあるだろう。だがまあある程度不完全燃焼で終わったとしても、多くの作品が上手く物語を終結させている。

しかし、中にはとんでもない終わり方をした作品というものが存在する。

今回語る「焼きたて!!ジャぱん」もそのうちの一つだ。

 

焼きたて!!ジャぱんの最終回は(今後読むつもりがある人や現在読んでいる途中の方は、以下の紹介を飛ばすか、14巻辺りで読むのを辞めることを心からおすすめします。)

 



 地球温暖化の海面上昇による津波、陸地の水没の危機から世界を守るために、主人公・東和馬の作ったパンを食べた河内恭介がダルシムになり、地球上の陸地を浮き上がらせて、世界を救った…という話である。





これに関して焼きたて!!ジャぱん未履修者に懸命に説明するが毎回「どういうことですか?」「何?夢?」などと言われる。私は真実を話しているだけなのに…。


 その三年後がエピローグ調で語られるのだが、ヒロインである梓川月乃は、パンタジア(主人公らが務めていたパン屋)を世界に広めるために大忙し、パンタジア南東京店(主人公らが務めていた支店)の店長・松代健は、広域暴力団組長になり、構成員を全員アフロにした。主人公らのライバルだった諏訪原戒は、独立して道場を開き、その諏訪原の恋人であるモニカは、道場内にお菓子教室を開いた。など、それぞれがそれぞれの夢を叶え(?)、平和に生活している様子が描かれている。地球を救った当の本人、河内恭介は、「パン職人を辞め、リュウやケンと今も戦い続けている」という一文に、河内は口癖であった「なんやて!?」を叫び、物語は幕を閉じた。


 

 私は小学生の頃、アニメ焼きたて!!ジャぱんをリアルタイムで見ていた世代だ。よくコラボのカメパンを買ってもらって食べていたし、放送が終わった後もレンタルビデオショップでビデオを借りて、何度か見たこともある。

が、当時はそれほど熱烈にハマったわけではなかった。

焼きたて!!ジャぱんにハマったのは、ほんの4年ほど前である。

マンガアプリで、焼きたて!!ジャぱんが無料公開になっていたことをきっかけに「懐かしいな~」と読み始めた。

序盤はとてもコミカルかつ軽快で、本当に面白かった。駄目な大学生だったので大学の講義中さえもひたすら読み進めていった。


私が一番好きなキャラクターは、河内恭介だ。

努力家だがなかなか報われなくて、だけど心の底には熱く燃える野心があるところが魅力だ。

1話~2話では、河内は主人公の東の才能を瞬時に察知し、その芽を摘むために東の製作中のパン生地を踏みつけて駄目にしたりする卑怯なキャラクターだった。
だが後々、河内がパン職人になったのは、亡き父への憧れであり、まだ幼い弟妹や母を養うという夢あってのことだったことが明かされる。(だからどうしても勝たなくちゃいけなかった。)

 そんな彼に、私の夢女としての人格は完全にホの字になった。なんて熱い男なんだ…!と。

もちろん普通にキャラクターとしても、いつかパン職人として大成し、大切な家族たちと幸せになったらいいなあと心から願っていた。



が、現実というものはなんとも非情である。

最初は東和馬が天才キャラだったため、どちらかと言えば河内は知識キャラというポジションにいたのだが、中盤で冠茂という、ハーバードを16歳で卒業した天才キャラが出てきたために、河内の知識キャラが無いものとされてしまった。

 河内は東や冠のような才能はないものの、パンタジア採用試験では、厳しい審査を潜り抜けて最終審査にまで残っていた。

パンタジア新人戦でも、敵の姑息な手段によって敗北を喫したものの、その後本店勤めのエリート 諏訪原戒と引き分けて三位に輝くほどの実力は持ち合わせていた。努力の人だった。
才能が無いと言うよりは周りが凄すぎただけで、彼も立派なパン職人だった。


だがその設定もじわじわと無くなっていった。
中盤で知識キャラである冠が仲間に加わったことによって


無自覚天才の東和馬

博識実力者の冠茂

河内恭介

という編成になった。

そうなってからの河内はあまりにも可哀想だった。

仲間に頼り切り、リアクション担当に成り下がり、パン作りも下手くそというキャラクターに改悪された。かつて努力という才を手にしていた彼は中盤にはフランスパンもまともに焼けないキャラになっていって、見ていられなかった。これまで良い仲間だった東からも駄目な奴と見做されてか「河内には期待してない」的なことも言われていた。

そしてもう一つの悲劇として、河内がリアクション担当になったためか、元々リアクション担当だった黒柳亮は、人間を完全に辞め、新人類ヒューパンに変化した。(これも何?)

私は幼い頃は黒柳さんが好きだったので、これもショックだが、これに関しては友人の黒柳さんの夢女の方が泣いているので私は何も言えなくて…夏である。

 知識キャラとして活きなかった河内は、リアクション担当として活かされたわけだが、これまでの話を見てもらえば何となく察してもらえるかもしれないが「焼きたて!!ジャぱん」のリアクションは常軌を逸したものが多く、外見まで変容してしまうことも少なくなかった。実際に河内は作中で何度もそうなった。読み返して1から確認すると本当に怒りと憎しみで気が狂うと思うので、Wikipediaから物語の河内の外見変容をコピペさせていただく。

“短髪→丸坊主→アフロ→坊主刈り→丸坊主→スポーツ刈り→河童ハゲ→膝→河童ハゲ→達磨→ミニ達磨→複数の食材の集合体→とろろ(必殺技はトロロかゆかゆ攻撃)→ショパン・ホースト(首から上がショパンで下がアーネスト・ホースト)→釣りバカ→河童ハゲ→ダルシム”

訳がわからないかもしれないが本当にこうだ(wikiでは抜けているが、モナカになったこともある。)
最終回でダルシムになったことがネット上でネタにされているが、正直個人的にはそこはあまり問題だと思っていない。
まあ個人的には最終回で描かれていないだけで、その後なんやかんや元の姿に戻って暮らしているだろうとお気楽に考えていたからだ。

ただダルシムになったことが問題なのではなく、これほどの扱いになり下がったことが問題なのだ。

仮にダルシムになったとしてもそれはそれで幸せならいいのかもしれないが、彼の根底にあった「父の意志を次いで立派なパン職人になり、家族を養う」という夢がおざなりにされたのが一番嫌だった。



焼きたてジャぱん~超現実~


そして2016年の夏、焼きたてジャぱん~超現実~という続編がスタートすることが発表された。アップされた絵には、見知らぬ青年がおり、東の姿がなかった。しかし、モニカや月乃、黒柳、そして河内の姿があった。私と友人は大いに喜んだ(喜んでないかもしれない)。


内心、あんな扱いをしておいて…という想いもあったが、作者の新規絵が見れるということで喜んだ(喜んでないかもしれない)。

そして嬉しい事に焼きたてジャぱん~超現実~では、河内は元の河内恭介の姿に戻っていたので心から喜んだ!歌った!踊った!

私は前述の通り「最終回以降、描かれてない場面で河内は元の姿に戻って、家族と幸せに暮らしているはずだから」という持論を抱え、負けないように生きてきた。なので、河内が元の姿に戻っているというだけでも、嬉しくて仕方なかった。

焼ジ超(私が勝手に略しているだけです)での河内は、完全に無印の黒柳亮の立ち位置だった。審査員をしていた。パン職人を志していた彼にとって喜ばしいことなのかはわからないが、まあそれはいいか。ちゃんと河内恭介だし!と喜んでいたら、またもやリアクションによって外見を変えられた。なんなんだ、もう本当に憎くなってきた。いやずっと憎いんだけど。ちなみに焼ジ超では、カワセミになったり米になったりウミウシになったりしている。いい加減にしてくれ。

焼きたて!!ジャぱん~超現実~は、原作者がいる。入江謙三が原作を担当している。お見かけしたツイートを借りるとすれば(勝手にすみません)

「狂人が狂人にパスした」

のである。


この展開にショックを覚えるような読者はみんな多分最終回で見限って続編で期待なんてしてないんじゃないかな?


とも言っててめちゃくちゃ笑ったし、本当にそうだと思う。

愚かなのは私の方なのか…?


あと東は出てこないと最初に橋口はアナウンスしていたのだが、出てきているし、なんか日本になっている(????)


そして


ここまでが去年怒りに任せて書いたものである。
当時「フォロワーの間でnoteが流行ってるし、私もなにか書いてみようかな~」と軽いノリで書いてみたところ思わぬ反響(?)を受けた。色々心配の声や嬉しいお声も頂き、喜ばしい限りだったのだが、作者の目に届くのを恐れて消してしまっていた。その想いは今もあるのだが、そろそろ焼きたて!!ジャぱん~超現実~も終わりを迎えそうなので、またこのnoteに怒りを叩き込むことにした。


結果的に河内はウミウシから人間の姿に戻るまで約72週間かかった。正気の沙汰じゃない。
ずっと謎のウミウシにされたまま72週間話が進んだので気がおかしくなるかと思った。

しかしようやっと人間の姿に戻った。この際頭にウミウシの目が生えたままだったことについては目を瞑る。


しかし今週の更新で海より広い私の心がとうとう我慢の限界を迎えた。

物語はラストスパートで、ラスボスとの最終決戦といった場面に差し掛かっている。
詳細は省かせてもらうが、主人公たちはラスボスとの戦いに挑むべくジャぱんのキャラたちで合体して現れた。

そして河内は右胸になっていた

人生で好きなキャラクターが右乳になるなんて思わなかったからもうずっと笑うことしかできなかった。笑いながら「ふざけんなよ」「こんなことがあっていいのかよ」とキレていたので、通話越しに私の声を聞いてたフォロワーはさぞ恐ろしかっただろう。
直前まで「0時だ!焼きたてジャぱんの時間だ~~い!!」と意気揚々とはしゃいでいたのにも関わらずこれである。
陰部になっていたキャラクターも居たので、それに比べたらマシかもしれないが、私たちの悲しみは恐らく同じ大きさだろう。心中お察し致します。

12月17日が最終巻の発売日なので、恐らくもう1、2週で最終回を迎えるだろうが、あまりに我慢できなかったので書いてしまった。今もため息交じりでこの文章を書き連ねている。
LINE漫画で無料で読めるので「右乳になるって何?」と思った人は最新の121話を読むと良いかもしれないと思ったが気軽にはちょっと言えないので、自己判断してください。


最終回が怖い


最終回でまた怒りがあれば追記するかもしれないし、燃え尽きて追記しないかもしれない。
ただ望むのはみんなが元の姿で物語を終われますようにということと、

河内にはパンのリアクションで出来た娘がいるので、娘ちゃんも含めて河内家が幸せになるといいな

ということだけである。

「もう読まなければいいのに」と思うかもしれないが、ここで読むのを辞めると私の中の河内恭介は右乳になった男で終わってしまうので、私に出来るのはもう人間に戻るように祈りながら最終回を読むことしか残されていない


最後に

去年版noteではこの項目で、pixiv sketchで酔った作者に「俺別に河内好きじゃねえもん」と言われた等の怒りを連ねていたが、省略させていただく。最終回で更に怒り心頭に発することがあれば、追記してこのnoteを呪詛にするかもしれない。

私自身もこの怪文書を1年ぶりに読み返したので、懐かしい気持ちでいっぱいだ。
「私は作者が河内を描き続ける以上、最後まで私は焼きたて!!ジャぱん~超現実~を追います。」
「焼きたて!!ジャぱんのダルシムエンドよりまともに物語を終わらせてくれたら、なんでもいいです。なんでもは良くないけど。」

と記していた。前者は達成できそうだが、後者はちょっとまだどうかわからなくて恐ろしい。
仮にこれを読んだ人の中に焼ジファンで怒りに震える仲間が居たら、是非語り合いたいもの(同担ともお話してみたいので河内夢女も是非…)


さて、ここまで読んで

「お前は何を言ってるんだ」

「結局何がどうなってどうなったの?」

と思った方、私の稚拙な文章で混乱させてしまい誠に申し訳ない。

是非興味がある方、頭を整理したい方々は是非『焼きたて!!ジャぱん』及び『焼きたて!!ジャぱん~超現実~』をご覧いただければと思います。是非共に苦しみませんか?
特に当時焼きたてジャぱんが好きで、河内が好きだった方。

あと黒柳さんが好きだった方も。彼も焼ジ超ではかなりの扱いを受けているので、黒柳さん好きの友人も毎週悲鳴をあげていますので、覚悟がある方は是非。

とりあえずは以上で締めくくらせて頂きます。

お目汚し失礼いたしました。皆様にも幸せがあらんことを。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?