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100の本質05 立っている位置。

「立ち位置」とよく言うが、どう理解すればいいだろう。文字通り、立っている位置のことだけど。いま立っている位置で良いのか、少し立っている位置をずらした方がいいのか、それとも位置はそのままで首を伸ばした方がいいのか。それによって見える風景が変わる。見える風景が変われば、考えるべき根本が変わりアイデアも変わる。そう言う意味で「立ち位置」は大切だ。

言い方は違うが、次の2つはほぼ同じだ。この2つの視点があれば、バイアスをブレークできる。立ち位置やスタート地点を変えないと、制約(バイアス)を突破するアイデアは浮かばない。正しい結論へいけない可能性もある。もちろん目指すべきゴールが見えないことも多い。

1「本質で考える。」
モノゴトを考えるとき、本来立つべき位置(根本的な要素)に立ち返って考える。

2「ミッションを再定義する。」
アイデアを考えるとき、ミッション(使命)を適切な言葉に置き換えるだけで答えは見えやすくなる。                            

ご存知の方も多いかもしれないが、「王様の傘」と言う有名な話がある。
王様が、「余は傘が欲しんじゃー。」と言ったとき、あなたならどうしますか? たいがいのひとは、国中を探して「一番の傘職人を連れてくる」と考えがちだ。でも、王様が本当に欲しいのは「傘」だろうか?と、考えるひとは、答えが他のひととは大きく変わる。「そうか!王様は傘が欲しいと言っているけど、雨に濡れたくないだけなんだ!」と気がついたひとがいたとしたら、そのひとはどんな行動を取るだろう。お城から街中に地下通路を掘り巡らしたひとがいたとしたら、そのひとはきっと大出世をするだろう。

「本質で考える」「ミッションを再定義する」というのは、そう言うことなのだ。


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