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100の本質:08アタマを自由にする。

アタマを自由にするためには、どうすれば良いか?
次の2点を心がけることからはじめてみよう。

1:バイアスをブレークすること。

バイアス:固定概念、いままでの成功しなかったやり方、慣習的な取り組み方 

2:仕事を心底楽しむことこ。(それが、結果につながる)

考えることを楽しむ(じつは、考えている間がいちばん楽しい)、満足するまでやめない、仕事をルーティンにしない、やりたくないアイデアを提案しない(ただし、実行可能なアイデアでありたい)

いつだって、アタマもココロも、自由ですか?

アタマ(アイデア)もココロ(取り組み方)も、意外に制約で満ちている。
本質は、どこにあるかを常に考えるようにしよう。

本質とは、こういうこと。
たとえば、フライヤーは「ひと目見てわかること」と「手に取ってもらうこと」。そのどちらに、本質があるだろう。クリエイターにとって、これはとても大切な問いかけです。「人を振り向かせられない広告は機能しない。」それが、コミュニケーションの本質です。クリエイターじゃなくても、本質が見えるひとと見えないひとでは、普段の生活の中でも、ゴールへ向かう道筋も楽しみ方も所用時間もずいぶんと違ってきます。導き出す答えには、もっと大きな違いが出るでしょう。場合によっては、ゴールへ行けないかもしれません。

言い方は違いますが、次の2つはほぼ同じ。この2つの視点があれば、バイアスをブレークできます。立ち位置やスタート地点を変えないと、制約(バイアス)を突破するアイデアは浮かばない。正しいアイデアへいけない可能性もある。目ざすべきゴールが見えないことも多い。

「本質で考える。」
モノゴトを考えるとき、本来立つべき位置(根本的な要素)に立ち返って考える。

「ミッションを再定義する。」
アイデアを考えるとき、ミッションを適切な言葉に置き換えるだけで答えは見えやすくなる。困ったら、先ほどのフライヤーの話を思い出してください。ご存知の方も多いでしょうが、「王様の傘」と言う有名な例え話もあります。これは、雨に濡れたくないと言う王様には、高価な傘を献上する人よりも城下に地下トンネルを掘り巡らせる人こそ、王様の雨に濡れたくないと言う気持ちの本質を分かった人であると言う話だ。

アイデアは考えているときが、いちばん楽しい。

そして自由であると言うことです。だって、どんな荒唐無稽なことであってもアイデアの段階では許されるもんね。(もちろん、実行可能性がゼロでは困るけど)「アイデアを自由に広げるには発想の入り口で自由度を手に入れること」「自由度を手にするためにはバイアスをブレークすること」と言う、ある意味スパイラルな論法になります。
人間と言う生き物は、絶対バイアスを持っています。どんなテーマを与えられても、そこには本人が気づいていない先入観があります。「ここではこうしなきゃダメだ」とか、「これは、こういうもんだろう」とか。コシコゲな常識というヤツです。意外に、経験がそういう思考の素になっていたりするから、厄介だ。まず、そのバイアスを見つけて破壊する。自由な思考をする。アタマを自由にするとは、ただ、そういうことです。バイアスを発見した瞬間に、イノベーティブなアイデアが生まれるはずだ。

このとき気をつけたいのは、「抽象的なコンセプト」よりも「具体的なコンセプト」の方が、面白い表現やアイデアを導きやすいということです。そのことを心がけておくことです。

さて、クリエイティブってなんだろう。

「クリエイティブ」という言葉に対するバイアスで(笑)、大概は構えてしまう。だから、答えが見えなくなる。アタマを自由にして、考えてみてください。

創造的<独創的 あたらしいものをつくり出す<独自のものをつくり出す

クリエイティブの類義語はオリジナル(独自性)です。つまり、バイアスの破壊。難しく天地創造のように考えたり、気を衒ったり、外連味を強くすることがクリエイティブだと思っているひとが多いと思う。でも、そうじゃない。クリエイティって、オリジナルな工夫のことだ。例え、小さくてもオリジナルな工夫をすることだ。その工夫を続けることで、オリジナルなイメージができ上がっていく。そうなれば、ブランドになれて、ブランディングできているという状態になる。オリジナルのないところにブランドになれる要素はない。だから、オリジナリティのないものをいくらたくさん世の中に露出しても、ブランディングにはなりません。

「ブランドの時代」と言われて久しいですね。

「ブランディング」という言葉も、いまや、正しい使われ方にめったに出会わないほど、百花繚乱状態です。新しいブランドイメージにすることを「ブランディング」と呼んでいるような例も散見されます。しかし、「ブランド」として認識されるためには「競合との明らかな差異化力や識別力を持つ」ことで「独自のブランドイメージ」を獲得する必要があります。ブランドの時代と言われるいまほど「オリジナリティ」が問われている時代はないとも言える。

これは若いときに、ある方から教えていただいたんだけど、「広告はどこまで行っても鮮度だ」という言葉がある。そのころは「鮮度=目新しさ」だと思っていたが、「目新しさ」はややもすると「気を衒う」や「ケレン」と言う一過性につながりやすい。いまは、「鮮度=オリジナリティ」「鮮度=競合がやっていないこと」だと解釈することで、「バイアスのブレーク」も「仕事を楽しむ」も「ブランディング=独自性の連続」も、すべてが一本の道につながっている。

どこで、アタマを自由にするのか?

先に述べましたが、それはアイデアの入り口です。
なぜなら、モノゴトは出口(実行)に近づくほど制約が多くなっていくからです。

モノゴトを進める途中でも「アタマを自由」にしましょう。
それは、何故かと問われたら、「やってみないとわからない」からです。(決めつけないこと!)

そして、最後までアタマを自由にしておきましょう。
アイデアをチョイスするときには、理屈は抜きで響くこと、届くことを大切に選びしましょう。アタマだけ自由にしてもココロが自由でなくては、面白いアイデアを世に送り出すことはできません。

はじめから面白い仕事なんかない。

どんな仕事でも面白くするまでやめないというくらいのハードルを持ちましょう。ハードルを下げると、年齢に関係なく、そこで成長は止まります。
これはこういうものだ。こういうものはこうやればよい。そんなルーティンな姿勢を常に疑うことです。常識ぶった姿勢からは面白いアイデアは生まれない。

あなたのアタマから自由を奪うもの。      

「固定概念」「常識」「古い理論体系」「間違った情報のインプット」「相応しくないひとのセミナー」「経験」「実績」「窮屈なオリエンテーション」「意味のない制約」「自分のアイデアに固執するクライアントやパートナー」「組織の論理」「上役の目だけを気にする体質」「ハードルを下げたいという甘え」「早くラクになりたいという気持ち」「クライアントの言う通りにするのが一番の営業という誤解」「疑問を持たないこと」「皮肉な意味での素直な性格」「時流にとらわれすぎる」「時代が見えない」

それらを捨てる。逆手に取る。網の目をくぐり抜ける。
自分流の方法を発見し、「自由なアタマ」で面白いアイデアを考えてください。

さらに言えば、ロジックとアイデアは必ず対で考えることが重要です。いくら面白いアイデアがあっても、面白がらせる力チカラが伴わないと実現にまで至らないと肝に銘じて欲しい。それには、知識や情報のアップデートをすること。最低限必要な教養を吸収することです。

わたしは必ずじぶんで企画書を書きます。かなり独自な企画書です。チャートやフレームなんか一つもない企画書です。なぜ、このアイデアが良いのか、採用し実行するとどんな効果やメリットが期待されるかをロジカルに、じぶんの言葉で書きます。プレゼンしたあとに読み返してもらうことを意識して、そこには読めばプレゼン時のわたしの言葉を復唱できるようなロジックと言葉があります。良いアイデアが浮かんだら、決して企画書の手を抜かないことです。

あなたの未来のどこかで、この話が役立ちますように。
では、では。

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