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結果としてのブランディング。

マークを新しくしたりイメージを変えたりしたから、ブランディングできているとか、そのマークやイメージがよくないからブランディングできていないという話ではない。ブランディングは経過であり結果である。結果と言ってもあくまでも3〜5年くらい、ちゃんとしたブランド醸成を続けて、やっと結果としてブランディングが進んでいると言える。それでも道半ばであるから、経過であるとも言える。

まず最初に「その企業をどんなイメージにしていくのか、どんな場所に連れていくのか」という仮説があり、「こんなイメージ」というコンセプトが生まれる。そして、そのコンセプトをイメージとして定着させていくためのコアアイデアをいろいろ考えて最適のものをチョイスする。次にすることは、そのコアアイデアをどんなコンタクトポイントに展開していくのかというコンタクトポイントの設計(デザイン)だ。コミュニケーション設計とかコミュニケーションデザインと言っても良いだろう。

そのコンタクトポイントの設計をブランドイメージ醸成の進行具合を測りながら可変させていく。それを粘り強く企みながら長く続けていくことでブランドイメージは積み重なっていく。ブランドイメージは広がっていくという考え方をせずに、積み重ねていくという考え方の方が良いだろう。そのためにコンタクトポイントをリンクして、見るひとのアタマの中にイメージを蓄積させていくのである。その、いろんなところで出会ったイメージが蓄積された結果、イメージの総体のようなものがひとのアタマの中に出来上がるのだ。それこそが、ブランドイメージというものである。

ブランドイメージができてきて、競合他社と明らかに差異化できたらブランドになったと言える。予算やメディアの投下量にもよるが、そこまで、フツーに3〜5年はかかるであろう。その出来上がったブランイメージをさらに強固なもの、オリジナリティ溢れるものにしていきたい。最初に仮説を立ててコンセプトを策定した段階から、なんとかブランドイメージが積み重なってきて、やっとスタートライン。それが、ブランディングということである。(※ここで言うメディアは有料媒体ということではなく情報のヴィークル(乗り物)という定義である)

だから、「結果としてのブランディング」ということを念頭においていなければ、ブランディングできたとか、ブランディングできないとか、ブランドデザインとかブランディングデザイナーとかブランディングデザイン事務所とか、怪しげな名将を標榜して、安易にいろんなクリエイティブを展開して行ってもブランディングは一生できない。
そう言うことなのである。

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B0ポスター

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KFM三宮駅

冨美家(HP/お歳暮)


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