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ロードレイジの話

こんにちは。ロードレイジ、いわゆる道路上での交通トラブルについて、最近煽り運転の厳罰化など法改正があったようなのでちょっと書いてみます。法改正の内容について書くわけではないです。

どちらも経験あります

 19歳で免許を取得しまして、17年ほどが経過しようとしています。煽り運転をした経験も、煽り運転をされた経験も、煽り運転をされて急ブレーキで威嚇した経験もあります。相手が車から降りてきたこともあります。正直恥ずかしいことですし、危険な行為、一歩間違えば死者がでてもおかしくない行為ですので文章とはいえ自分の行為を公開することはためらわれますが、最近は自分なりに煽り運転が起こる原因などを考え、加害者にも被害者にもならないためにどうするか実践しているつもりですので運転する方に少しでも気付いてもらえることがあればと思い書いていきます。

煽るときの気持ち

 私が煽り運転をしていたときの気持ちとして一番多いのは正義感からくる怒りだと思っています。急な割り込みをされて危険な思いをしたり、送り迎えなどの停車を狭い道で行って通行を妨害されたなど、「そんなことをしてはいけない」と私が感じている行為を他の運転者が行ったときに怒りと正義感とが入り混じって、相手に対して制裁を与えなくては気がすまないという気分になることがあります。ですが、ルール違反をする人に制裁を加えるのは私のするべきことではありません。これは当たり前のことなのですが、相手に危険であったことを理解させたい、私に対して危険な思いをさせたことを謝罪させたいなどの気持ちが強くなってしまい、その気持の発露として煽り運転をしてしまうということがよくありました。道路状況や他車の動きを注意して見ていれば急な割り込みなどは容易に予測できるのですが、その予測をした上で割り込みをさせまいと前車との車間をつめるなどの運転もしていました。当時の私は自分自身が危険を回避する、他者を危険にさらさないことよりも自分が正義であるから悪である相手を責めても良いという思考に囚われていたと思います。繰り返しですが、マナーは明文化されていないものでルールではありませんので人によって様々な基準がある、なのでマナー違反を責めることはしないほうが良いこと、明確なルール違反についても取締や制裁を加えるのは私の行うべき行動ではないこと、こういう事を意識して運転しています。
 煽り運転をするときのもう1つの気持ちは焦りです。時間に余裕がないときなどノロノロ走っている車の後ろについて煽り運転を行うというものです。最低速度が決められている道路でなければ煽られる方には全く落ち度のないパターンです。これについては、どんなに急いでも到着時刻に大きな差はないということです。高速道路で300キロの道のりを時速60キロで走るのと時速100キロで走るのでは到着時刻に2時間差ができますが、それは他に走っている車がないような特殊な状況です。仮にそういう状況であれば時速100キロ出せばいいだけです。どうしても遅れることができないのであれば出発時刻を早めることでしが到着時刻を早めることはできません。
 こういったことを心がけ少しでも危険を遠ざけることを意識して運転していると、思い通りに危険を遠ざけることができていると感じられることがあります。それはそれで自己満足にも繋がります。

煽られるときの行動

 煽り運転をする時は自分の心の動きがとても関係していると思いますが、煽り運転をされる時は自分の行動が関係していることが多いです。煽られようとして煽られる人はあまりいないと思いますので、やはりそれ以前の自分の行動について考える必要があると思います。これはもちろん、煽られる方にも問題があるのだからと煽る側を擁護することにはつながりません。煽り行為をされることは他者によって自分が危険にさらされる行為ですので、自分の行いでこれを回避できるのであればその方が良いということです。
 追い越し車線をノロノロ走る、後方から来ている車に気付かず危険な割り込みをするなど、周囲の車の動きを確認できていないときに起こります。また、自分では無茶な割り込みだと思っていないような車線変更をしたときでも、相手が危険だと思った場合には怒りを誘発することもあります。危険だと思う距離感には個人差があるので〇〇メートル以上間があれば安全みたいなのはないと思いますが、十分なスペースがあるときに車線変更するようにしています。

煽られてしまったときの対処

 それでもどんなに気をつけていても煽られてしまうことはあります。私は気にしている素振りを極力見せないようにして、速やかに進路を譲ります。中高生の頃街でヤンキーに絡まれたときに一切反応せず、歩く速度も変えず、内心ビビりまくりながら気づかないふりをして通り過ぎたのに似てます。それとドアロックを速やかに施錠し、窓も閉めます。

ロードレイジはなくならない

 これらのことを心がけるようになってから交通トラブルに遭遇する機会はかなり減りました。たまに煽り運転をされることはありますが、車線変更や進路変更のタイミングで終わります。煽り運転などの交通トラブルは人間が感情を持って運転している限りは起こり続けると思います。その中で自分は加害者にならない、被害者にもならないために、常にリスクを意識してそのリスクを遠ざける心がけが必要だと思っています。

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