今日リリースされた迫さんのコンテンツ販売プラットフォーム"Brain"が「人を巻き込む力がめちゃくちゃ強いサービス」であることに腰を抜かしたのでその理由を書き殴ってみた

迫さんがBrainというコンテンツ販売プラットフォームをリリースし、話題になっています。


コンテンツを販売できるという点でnoteに似ているのですが、noteにはない二つの機能がついています。それは、以下の二つです。

①レビュー機能
②アフィリエイト機能

「なんだ、それだけか」と思った人もいるかもしれませんが、とんでもない
この二つの機能をつけたことで、Brainはnoteにはない動きが生まれる仕組みになっているんです。

一言で言うと、ユーザーを巻き込む力学が働く仕組みになっており、販売者以外の"プレイヤー"が生まれるサービスになっているんです。
これに気づいた時、心底驚きました。「こんな仕組み作るなんて、迫さんの商才凄まじいな」と。

ちなみにこの記事を書いている僕は初芝賢という名前で、オウンドメディアの編集や、ライター、電子書籍出版、商業出版などをしています。情報コンテンツを売る者として「迫さんが新しいサービスを作るらしい」と気にはなっていたのですが、ふたを開けたら凄いものが出てきて腰を抜かしたという次第です。

この記事は僕が感心した熱量でBrainの凄いところをバーッと解説した記事です。恐らく世界で一番速いBrain解説記事じゃないかと思います(違ってたらすみません)。
Brainが気になっている人はぜひご一読ください。今後Brain周りの動きがどうなっていくかの未来が見えると思います。

スゴいポイント①高評価レビューが集まりやすい仕組み

通常のレビューって、「他人の商品に高評価レビューすることへのインセンティブが少ない」んですよ。Amazonでも楽天でもAppStoreでもいいのですが、レビューのほとんどは商品の"素直な感想"です。「この商品は最高だった!」とか、「実際に届いたけどすぐ壊れた…」とか。

最近は業者が自社商品に高評価をつけるやらせが問題になっていますが、それ以外は一市民としての正直な実感が投稿されています。だからレビューがばらつきやすいです。

一方、Brainは高評価レビューをすることで、レビュワーが得しやすい仕組みができています。その仕組みを支えるのがアフィリエイト機能です。Brainでは記事を第三者に紹介して利益を得られるアフィリエイト機能が実装されています。

アフィリエイト機能があるということは、レビュワー側にも記事を売るインセンティブができるということなんですね。販売者⇔購入者という対立関係ではなく、販売者側に立てる。

つまり、「"売れる"記事には高評価レビューをつけて、自分のTwitterやブログで紹介しよう」という戦略が立てられるわけです。Amazonの書籍を売るよりもよっぽど単価・料率が良いので、Brainレビュワーとして稼ぐ人も増えるでしょう。

「それは通常のAmazonや楽天アフィリエイトでも同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、ユーザー層が決定的に違います。一般的なECサイトに比べ、Brainが認知される層は圧倒的にアフィリエイター・ブロガー率が高いと思われます(迫さんのフォロワーの属性的に)。なので、Amazonで家電レビューをするのが趣味の人が投稿するような、「なんの利害関係のない第三者によるレビュー」の比率も薄まると考えられます。裏を返せば、他のECサイトに比べて高評価レビューの効果が高いということです。

レビュー機能+アフィリエイト機能。
たったそれだけで、「いい商品だったけど、レビューするほどでもないな」となっていた層に、高評価+拡散をさせるインセンティブを与えている。この仕組みがほんと凄いです。

ちなみに、実際にもう動きの速い人は動いています。
フォロワー数20万人超えの某インフルエンサーの人は、早速高額記事に高評価長文レビューをつけ、自分のTwitterで拡散しています。抜かりないですね。

正直なところ、僕個人としてはこの「高評価が集まりやすい」という仕組み自体には少し否定的です。レビューの公平性が担保されない恐れがあるからです。ヨイショレビューばかりになると結局レビュー全体の価値が棄損されますしね。このあたりのバランスが取れてる方がサービスとしては健全だと思います。
ただ、売る側としては「高評価が集まりやすい」というのが大きなメリットになるのは間違いないでしょう。

スゴいポイント②買うことにインセンティブを与えている

「購入者が販売者の立場に回れる」ということの副次的な効果に、「記事を買いやすくなる」というものもあります。

もともと評判が良く、「自分のフォロワーに拡散したら売れそう」と思える記事は、いわば売れ筋商品です。その商品を仕入れるためには実際に買わなければいけません。
だから、「読むために買おう」という層だけでなく、「売るために買おう」という層も取り込めるわけです。

最近の高額noteがなぜ売れるかというと、購入者に対して「これは"消費"ではなく"投資"である」と位置づけさせているからです。
娯楽として読むには3000円は高くても、それで1万円儲かるなら高くない。「元は取れる」が昔からの殺し文句なのは、消費者をそんな投資マインドにさせられるからですね。

もともと自分で普通に使うつもりだった人も、「自分でも売れたら”元が取れる”しな」と消費者心理を後押しされる仕組みができている
これが、「買うことにインセンティブを与えている」という話です。

スゴいポイント③弱小フォロワーでも参加しやすい

noteは今や企業の公式メディアとしても使われて大流行しています。ブログ代わりに使っている人も多いです。
でも、そうした面とは別の側面があります。それは、高額記事を手軽に売れるプラットフォームという側面です。以下、コンテンツ販売プラットフォームとしてのnoteという面に注目して解説します。

僕は半分趣味で電子書籍を作っているのですが、noteの相場にビックリしました。「え、ネットの情報コンテンツっていつの間にこんな高くなったの」と。

電子書籍だと二万字書いて500円で売っても、「少ない」「高い」とレビューでボロカスに叩かれます。なぜかって、出版社が出している"本"が競合になるからです。著者と編集が丹精込めて作った本の横に並べられるので、評価基準がめちゃくちゃ厳しくなります。
かたやnoteだと二万字は「大ボリューム」、500円は「格安」、しかも悪いレビューもつきません。そりゃ情報を売る人がみんなnoteに行くというのも納得です。

ところが、そんなnoteにも弱点はあります。それは、フォロワーがいないと売りづらいという点です。いくらいい記事を作ったところで、拡散する媒体がなければ誰にも知られずに終わってしまいます。
一方、電子書籍だとAmazonという超巨大プラットフォームに乗っかれるため、SNSでの宣伝なんかなしでも売れていきます。著者が無名でも、いいものを作れば売れるチャンスがある。ここが電子書籍の最大のメリットです。

で、このnote VS 電子書籍の様相を呈しているところへ颯爽と現れたBrainは、弱小フォロワーでも売りやすい仕組みになっています。
そう。アフィリエイトです。
アフィリエイト機能があるから、"売れる"ものを書けばインフルエンサーが「これはいい記事!」と紹介しやすくなっているのです。

note・電子書籍・Brainの拡散媒体をわかりやすく整理すると、こうなります。

note…コンテンツ作成者本人のSNS
電子書籍…Amazon(または楽天などその他プラットフォーム)
Brain…インフルエンサーのSNS

要するに、"売れる"記事を作れれば、インフルエンサーの肩に乗っかれるチャンスがあるわけです。このことが、フォロワー数が少ない人にも記事販売のモチベートをしています。

ちなみに、Brainには近々プレゼント機能が実装されるんじゃないかなーと予想しています。プレゼント機能があれば、献本ならぬ献Brainができるようになって、ますます記事作成しやすくなるので。

「僕に献Brainしてくれたら、いいものを紹介します!」といって、自分のアカウントでBrainレビューをしてマネタイズする、YouTuberならぬBrainer的な人もすぐ現れると思います。今ならまだやっている人がいないので、興味ある人はチャンスです。(僕はやりません)

迫さん、凄い仕組み作ったなぁ

今朝Brainを見た衝撃でわーっと書いてしまいましたが、考えれば考えるほど凄いサービスだなと思います。ここには書いていないことでも、色々工夫がされています。色んな人を巻き込んで拡散していく力が強い。

ただ、良くも悪くもです。悪質なコンテンツ(購入者の満足度が極端に低い)がアフィリエイターの強烈なレビューやセールスライティングで拡散される恐れもはらんでいます。それはきっと開発者の本意ではないでしょうから、レビューの自浄作用がきちんと働き、健全化されることを期待しています。

僕はオウンドメディアの編集をやっていますが、個人でライターや商業出版などもしています。
その僕の目からしても、「Brainめっちゃ流行りそうだな」という気しかしていません。情報商材の老舗infotopの商材がアフィリエイトできることでバカ売れしたように、歴史は繰り返すと思います。初めはnoteに出しているものを横展開する形でコンテンツが増え、徐々にオリジナルコンテンツも増えていくでしょう。そうなれば、「ブログ的に使うならnote」「いわゆる情報商材的なものはBrain」という風に棲み分けが進むかもしれません。

この記事は僕がnoteで公開した初のnoteになります笑
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