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日本ジュニアカーリング選手権が開幕!

11月5日から10日までの日程で、北海道・妹背牛町カーリングホールにて「JOCジュニアオリンピックカップ 第28回日本ジュニアカーリング選手権」が開催されている。
男女優勝チームは、12月に行われる、世界ジュニアBカーリング選手権の日本代表になる。5日は公式練習の後、チームミーティングが行われ、さらに17時45分から開会式、そしてオリンピアンによる講話が予定されている。

大会の概要

競技は翌6日からスタート。男女各8チームによる総当たりの予選リーグが1日2試合ペースで9日の昼まで続く。9日16時30分より予選1位対2位、同3位対4位のプレーオフが行われる。
予選1位対2位のプレーオフの勝者は決勝進出となり、敗者は予選3位対4位の勝者と準決勝を行う(予選3位対4位の敗者は4位が確定)。準決勝の勝者は決勝に進出し、敗者は3位が確定となる。

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準決勝は10日9時から、決勝は同13時からそれぞれ男女同時に行われる。

会場の妹背牛町カーリングホールは

大会の会場となる妹背牛町カーリングホールは、例年11月から翌年3月まで冬季間のみ営業している。夏期間(5月から9月中旬)は、子供たちの遊具などが置かれていて、通年でカーリングはできない。

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雨竜郡妹背牛町字妹背牛5181番地2の遊水公園うららの中にある。

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JR函館本線妹背牛駅から徒歩で15分ほどのところにある。特急が停車する同深川駅から車で15分、高速道路深川西JCTから車で6分。妹背牛温泉ペペルが近くにあり、レストランが併設されていて、私が2月に訪れた時は家族連れで賑わっていた。温泉は時間の都合で入れなかったが、レストランの豚丼はなめこ汁とともに美味しかった。

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妹背牛町といえば

妹背牛町は肥沃な雨竜平野の中央にある。農業を基幹産業として米の生産に特化した道内で有数の穀倉地帯で、ハーブを用いる無農薬栽培を導入している。ななつぼしやきらら397などを栽培している。カーリングホール内には、カーリングにひっかけたお米のポスターが貼ってあった。

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町の駅前通りで目を惹いたのが「大黒屋」。建物自体は目立たない田舎のお菓子屋さんだが、店の前にひっきりなしに車が停まり、お菓子を買い求める客が店に入っていく。

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開店から60年以上経つという老舗だが、研究熱心で新商品を開発し続けている姿勢が素晴らしい。絶品と評判のシュークリームは土日限定で、残念ながら平日に訪れたため買えなかったが、どら焼きやクッキーなどどれもおいしい。

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上の真ん中のビターチョコが効いているイタリアンクッキーと、左下の「おかげさま」は新作。

お土産に大黒屋菓子舗の新商品! 「おかげさま」|そらち・デ・ビュー - 札幌から日帰りで楽しめる、北海道 -
http://sorachi-de-view.com/moseushi/okagesama

卵白と豆乳を生地に混ぜて産み出された食感はたまらない。妹背牛町を訪れたなら絶品の菓子をぜひ買ってみていただきたい。

出場チームを紹介

本題のジュニアカーリング選手権に戻ろう。大会には、前述の通り、男女とも8チームが参加する。内訳は北海道3、東北1、関東中部2、西日本1、開催地1。では、男子から紹介しよう。

🥌男子出場チーム

☆札幌国際大学 (開催地枠)
【鎌田 渓、青木 豪、新野和志、佐々木彩斗、清水野梨希】
昨年の優勝チームで、開催地枠で出場。夏はどうぎんカーリングクラシックやアドヴィックスカップなどに出場し、さらに海外遠征も敢行。経験値では一枚上の存在で、当然優勝候補筆頭だ。

☆札幌ジュニア (北海道)
【敦賀爽太、大内遥斗、大内拓斗、金沢直輝、佐々木偉月】
2月の北海道ジュニア選手権を優勝。スキップの敦賀選手は、あの"レジェンド"敦賀信人氏の甥。昨年の大会では4位。全国高校選手権には北海道選抜として出場し、3位に入っている。

☆常呂ジュニア (北海道)
【前田拓海、上川憂竜、前田拓紀、中原亜星、中原太亜】
北海道ジュニア選手権は準優勝。敦賀信人氏がコーチを務め、常呂高校のチームが主体。前田、中原亜選手は先月の世界ミックスカーリング選手権に日本代表として出場した。

☆チームAOKI (北海道)
【青木 亮、山下颯太、渡邊陽紀、目黒友介】
北海道ジュニア選手権は3位。昨年本大会は準優勝。青木選手と渡邊選手はミックスカーリング代表選考会決勝で常呂に敗れておりリベンジ成るか。また、札幌国際大学との青木兄弟対決も。

☆青森ジュニア (東北)
【永谷純人、浅利康平、今 瑞希、大澤知之】
先月行われた東北ジュニア選手権は決勝でカシス3を8-2で破って優勝。昨年の本大会で5位だった時のメンバーではスキップの永谷選手と今選手が残っており、今年は準決勝以上を狙う。

☆SC軽井沢クラブJr.  (関東中部)
【栁澤沙苑、林 莉生、峯岸優斗、渡辺 陽、邊見 渉】
関東中部ジュニア選手権にはSC軽井沢クラブJr.から2チームが出場し、Aチームが優勝して、本大会出場を決めた。栁澤選手と峯岸選手は昨年3位の時のメンバー。今年はさらに上を目指す。

☆軽井沢中学校 (関東中部)
【関 志雄、宮 桜介、早瀬 蓮、土屋 凛】
関東中部ジュニア選手権では「車輪」というチーム名で出場し準優勝。昨年本大会は同じメンバーで8位。当然メンバーは違うが、3年前には本大会3位という歴史もある。今年は先輩を超えたい。

☆京都大学 (西日本)
【白井遥大、尾野準哉、高木 周、冨廣宗右】
京都大学としては2年ぶりの出場。昨年の西日本カーリング選手権では、京都CA(Rodeo Skip!)に決勝で敗れて日本選手権出場は成らなかった。カーリングサークル10周年を好成績で飾りたい。

🥌女子出場チーム

★チーム妹背牛 (開催地枠)
【定講早紗羅、原 汐里、菅澤 翠、田中結衣、新野友恵】
開催地のチーム。北海道ジュニア選手権では3位だった。スキップの定講選手は昨年の「しめっちフォーラム」で北海道における国内外来種のカエルによる生態系への影響を発表した才媛。

★札幌協会 (北海道)
【田畑百葉、小林未奈、中島未琴、佐々木穂香、仁平美来】
北海道ジュニア選手権優勝。田畑選手と小林選手は男子の常呂ジュニアの2選手とともにミックスカーリング世界選手権に出場。小林選手は昨年本大会に札幌CAの一員として参加し4位に貢献。

★チーム札幌 (北海道)
【原 瑞希、板垣ほのか、安井涼音、川村莉央、岩瀬萌々香】
北海道ジュニア選手権は準優勝。昨年本大会6位の時のメンバーは原選手、板垣選手、安井選手の3人が残っている。また、原選手と安井選手は大学選手権で札幌学院大学として優勝と経験豊富。

★帯広畜産大学 (北海道)
【角原実里、新美ひより、真中千明、三村菜月、野村凪沙】
北海道ジュニア選手権は4位も、開催地のチーム妹背牛が3位に入ったため出場権を獲得。ICE GOLD CUPに出場したほか、新美選手はCP帯広のメンバーとしても活躍、しっかり経験を積んでいる。

★フィロシーク青森 (東北)
【中村澪里、伊藤彩未、原田結菜、一戸日和】
東北ジュニア選手権では、決勝でCalfikioを7-3で下して優勝。昨年の本大会は決勝でSC軽井沢クラブJr.aに敗れて準優勝だった。今年は相手が2人ずつ2チームに分かれたが、まとめてリベンジだ。

★SC軽井沢クラブJr.a (関東中部)
【金井亜翠香、江並杏実、上野美優、両川萌音】
関東中部ジュニア選手権では"身内の戦い"を制して優勝。コーチには西室雄二氏と山口剛史選手が就いている。昨年の優勝メンバーは江並選手と両川選手で、2人は名実ともに連覇がかかる。

★SC軽井沢クラブJr.b (関東中部)
【鈴木みのり、荻原詠理、上野結生、山本 冴】
こちらは鈴木選手と山本選手が昨年の優勝メンバー。コーチは佐藤みつき氏と小泉聡氏で、コーチ陣もヒケを取らない。荻原選手と上野選手も軽井沢ミックスオープンで優勝、先々楽しみな存在。

★チーム広島 (西日本)
【原田愛子、山内春奈、石原正江、田中梨央】
原田選手と山内選手は、チームひさもとのメンバーとしてミックス選手権日本代表決定戦に出場しているが、石原選手と田中選手はおそらく全国規模の大会は初経験。物怖じしないプレーを期待。

動画配信も予定あり

2月の北海道ミックスダブルス選手権の時には、1階に軽食の店が出ていて、ひき肉たっぷりのカレーをいただいたのだが、今回の大会でも店は出るだろうか。

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観客席の全景を撮り忘れてしまい、こんな写真しかないが、会場と仕切られており寒くはなかったと思う。

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会場に行けなくても、動画配信で観戦が可能だ。妹背牛カーリング協会はYouTubeにチャンネルを持っていて、今大会も動画配信されるようだ。ミックスダブルスの時と同じならば、4つのシートが一度に見られる映像になると思われる。

妹背牛カーリング協会 - YouTube https://www.youtube.com/channel/UC7pcm_BeUFdzdt7LuODi17g

パシフィック・アジア選手権の真っ最中だが、若い選手たちの熱い戦いにも、ぜひご注目を!

大会スケジュール

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地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。