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25周年を迎えた軽井沢国際カーリング選手権大会!

1998年の長野オリンピック開催の記念として、翌1999年より大会を開催している軽井沢国際カーリング選手権大会。
2014-2015シーズンからは、日本で初となるワールドカーリングツアーの大会のひとつとなるなど、進化を遂げて今年で25周年。
毎年、世界各国から強豪が参加することでも知られる大会だが、今年も男子はスウェーデンとカナダ、韓国から各1チーム、女子はカナダと韓国から各2チームが出場する。
男女ともカテゴリーは400シリーズに該当し、大会の賞金総額は300万円と、昨年より50万円アップしている(チケットの売り上げにより、増額の可能性あり)。
内訳は優勝70万円、2位40万円、3位25万円、4位15万円となっている。
男女各8チームが参加し、予選リーグは男女2ブロック制の8エンドラウンドロビン。決勝トーナメントは、上位4チームによる8エンドトーナメントだ。適用ルールは、WCF(世界カーリング連盟)ルール及び本大会が定める規則を用いる。
ホームページには、次のように綴られている。「各国トップチームが参加したくなるような、日本発の誇れる国際競技大会となること、そして軽井沢で開催された長野五輪を見て多くの選手が誕生したように、当大会を通して選手を目指すジュニアカーラーが一人でも多く増えることを目指します。
競技者だけでなく観戦者も大会を楽しみ、カーリング競技に親しむ人の輪がさらに広がることを願っています」

ここ5大会を振り返ると

2020、2021年がCOVID-19の影響で中止となったため、2016年以降の最近5大会をざっくりと振りかえろう。

★女子

2016
🥇キム・ウンジ(韓国)
🥈マルガリータ・シグフリッソン(スウェーデン)
🥉イブ・ミュアヘッド(スコットランド)

2017年
🥇藤澤 五月(LOCOSOLARE)
🥈松村 千秋(中部電力)
🥉シルヴァナ・ティリンツォーニ(スイス)

2018年
🥇アンナ・シドロワ(ロシア)
🥈吉村 紗也香(北海道銀行)
🥉中嶋 星奈(中部電力)

2019年
🥇アンナ・シドロワ(ロシア)
🥈藤澤 五月(LOCOSOLARE)
🥉タビタ・ピーターソン(アメリカ)

2022年
🥇キム・ウンジョン(韓国)
🥈ケリー・エイナーソン(カナダ)
🥉吉村 紗也香(フォルティウス)

☆男子

2016年
🥇トム・ブリュースター(スコットランド)
🥈ディヴィッド・マードック(スコットランド)
🥉両角 友佑(‪SC軽井沢クラブ)

2017年
🥇両角 友佑(‪SC軽井沢クラブ)
🥈キム・チャンミン(韓国)
🥉カイル・スミス(スコットランド)

2018年
🥇リード・カルーサーズ(カナダ)
🥈松村 雄太(コンサドーレ)
🥉ジョン・シュスター(アメリカ)

2019年
🥇松村 雄太(コンサドーレ)
🥈ニクラス・エディン(スウェーデン)
🥉ジョン・シュスター(アメリカ)

2022年
🥇栁澤 李空(‪SC軽井沢クラブ)
🥈両角 友佑(TM軽井沢)
🥉ジョン・シュスター(アメリカ)

それでは、今年の大会に出場するチームを紹介しよう。順位はチーム別世界ランキング。

女子は昨年優勝のチームE.キムなど8チームが参加

★Pool A

🥌Jones(Canada🇨🇦)【6位】
ジェニファー・ジョーンズ(Skip)
カーリー・バージェス
エミリー・ザカリアス(vice)
ローレン・レネティーン

🥌E.Kim(Korea🇰🇷)【11位】
キム・ウンジョン(skip)
キム・ギョンエ(vice)
キム・チョヒ
キム・ソンヨン
キム・ヨンミ

🥌Kitazawa(Japan/中部電力)【21位】
北澤 育恵(skip)
中嶋 星奈(vice)
鈴木 みのり
石郷岡 葉純
江並 杏実

🥌Sasaki(Japan/LOCOSTELLA)【48位】
佐々木 穂香(skip)
本橋 麻里(vice)
林 未来
斉藤 茉由美
松澤 弥子

★Pool B

🥌Lawes(Canada)【10位】
ケイトリン・ローズ(skip)
セレナ・ネゴヴァン(vice)
ジョセリン・ピーターマン
クリスティン・マックイッシュ

🥌Yoshimura(Japan/フォルティウス)【18位】
小谷 優奈(skip)
小野寺 佳歩(vice)
近江谷 杏菜
小林 未奈

🥌Ueno(Japan/SC軽井沢クラブ)【40位】
上野 美優(skip)
金井 亜翠香(vice)
西室 淳子
上野 結生
両川 萌音

🥌Park(Korea🇰🇷)【89位】
パク・ユウビン(skip)
イ・ウンチェ(vice)
ヤン・スンヒ
キム・ジユン

カナダのチームジョーンズは、2014年のソチオリンピックで金メダル、世界選手権も2008年と2018年に優勝しているジェニファー・ジョーンズ選手が率いるチーム。今シーズンはグランドスラムのツアーチャレンジで優勝している。
カナダのチームローズは、チームジョーンズ時代にソチオリンピックで金メダルを獲得したケイトリン・ローズ選手が昨シーズンからチームを立ち上げてスキップを務めている。今シーズンはツアーチャレンジで準優勝。
韓国のチームE.キムは、パシフィックアジアカーリング選手権で2回優勝、昨年の世界選手権で準優勝のキム・ウンジョン選手がスキップのチーム。今年の韓国選手権では準優勝だった。
同じく韓国のチームパクは、2020年の冬季ユースオリンピックに出場経験があるパク・ユウビン選手がスキップ。今シーズンはSAVILLE U25 CHALLENGEという大会で5位に入っている。
チーム吉村は、今シーズンは吉村選手がお休みのため富士急から昨シーズン移籍してきた小谷優奈選手がスキップを務めている。今シーズンはどうぎんカーリングクラシック、稚内みどりCHALLENGE CUPで優勝。海外大会でも優勝。
チーム北澤は、世界選手権に2回出場し最高4位、日本選手権で2017年と2019年の優勝2回の北澤育恵選手がスキップのチーム。今シーズンはどうぎんカーリングクラシック第3位、アドヴィックスカップ準優勝など。
チーム上野は、2022年の世界ジュニアカーリング選手権で優勝の実績が光る上野美優選手がスキップを務めている。今シーズンは海外遠征し、今月のカナダの大会で準優勝している。
チーム佐々木は、昨年加入した佐々木穂香選手がスキップ。今年1月の第40回日本選手権には「LS北見」として出場し、第6位。夏の稚内みどりCHALLENGE CUPでは第3位。

男子はチーム別世界ランキング4位のチームエディンなど8チーム

☆Pool C

🥌Gushue(Canada🇨🇦)【7位】
ブラッド・グシュー(skip)
マーク・ニコルス(vice)
エリックハーンデン
ジェフ・ウォーカー

🥌Morozumi (Japan/TM軽井沢)【16位】
両角 友佑(skip)
松村 雄太(vice)
宿谷 涼太郎
岩井 真幸

🥌Hirata(Japan/KiT Curling Club)【42位】
平田 洸介(skip)
臼井 槙吾(vice)
目黒 良太
三浦 善也
相田 晃輔

🥌C.Kim(Korea🇰🇷)【133位】
キム・スヒョク
キム・チャンミン(skip)
チョン・ジェイク
キム・ハギュン

☆Pool D

🥌Edin(Sweden🇸🇪)【4位】
ニクラス・エディン(skip)
オスカー・ピーターソン(vice)
ラスムス・ブラノー
クリストファー・サングレン

🥌Sato(Japan/札幌国際大学)【45位】
青木 豪(vice)
佐藤 剣仁(skip)
荻原 功暉
工藤 大輝
阿部 悠希

🥌Noguchi(Japan/Hot Shot!)【163位】
野口 航太郎(skip)
鎌田 優斗
加藤 寛
吉村 悠樹(vice)
米原 大雅

🥌Ishimura(Japan/チーム石村)【216位】
石村 潤恩(vice)
石村 悠温(skip)
中川 裕斗
工藤 竣葵
川村 空也

スウェーデンのチームエディンは、オリンピックで金銀銅を1回ずつ獲得し、世界選手権には12回出場してうち6回優勝というニクラス・エディン選手が率いるチーム。今シーズンはグランドスラムのうちの1つ「ザ・ナショナル」で準優勝。
カナダのチームグシューは、オリンピックで金と銅を1回ずつ獲得、2017年の世界選手権で優勝しているブラッド・グシュー選手が率いる。今シーズンは、グランドスラムのツアーチャレンジで準決勝まで勝ち進んだ。
韓国のチームキムのスキップとして登録されているキム・チャンミン選手は、パシフィックアジアカーリング選手権で3回優勝経験がある。チーム別順位の133位は、「チームキム・スヒョク」のものとされる。
チーム別ランキングを16位に上げてきたチーム両角は、両角友佑選手がスキップの長野県のチーム。両角選手は日本選手権で優勝8回、パシフィックアジアカーリング選手権を2016年に優勝。昨年の軽井沢国際で優勝。今シーズンは10月にカナダの大会で優勝している。
チーム平田は、平田洸介選手がスキップの北海道のチーム。平田選手は‪SC軽井沢クラブ時代の2016年に両角選手らとパシフィックアジアカーリング選手権優勝。KiT CCとしては、今年の日本選手権で準優勝。今シーズンはカナダの大会で2回優勝している。
チーム佐藤は、全日本大学対抗カーリング選手権に出場している札幌国際大学とは別のチーム。2022年の日本選手権で準優勝。その後、冬季ユニバーシアードに出場した。今シーズンはアドヴィックスカップで準優勝している。
チーム野口は、日本選手権では宮城CAを名乗る宮城県のチーム。2023年日本選手権で6位。北海道カーリングツアーにも参戦していた。
チーム石村は、青森県のチーム。2022年日本選手権で6位。2021年の日本ジュニア選手権で第3位。今年8月の大会ではコンサドーレに勝った。

大会スケジュールとYouTube配信について

大会スケジュールは下表の通り。

大会ホームページより引用

12月1日(金)のSession1〜3、2日(土)のSession4、5までが予選。
2日17時からのSession6は男女準決勝。
3日(日)9時から男女3位決定戦、同13時から男女決勝が行われる。

YouTubeでは、シート🄲の試合が配信されるようだ。まとめておくと、下記の試合。

Session1 1日09時〜 男子 エディン×佐藤(札幌国際大学)
Session2 1日13時〜 女子 E.キム×北澤(中部電力)
Session3 1日17時〜 女子 ローズ×吉村(フォルティウス)
Session4 2日09時〜 女子 ジョーンズ×E.キム
Session5 2日13時〜 男子 グシュー×両角(TM軽井沢)
Session6 2日17時〜 女子 準決勝
Session7 3日09時〜 男子 3位決定戦
Session8 3日13時〜 男子 決勝

また、試合の合間にはDJタイムや優勝戦展望の配信もあるようなので楽しみだ。

💻軽井沢国際カーリング選手権のYouTubeチャンネル

観戦チケットについて

この大会は有観客で行われる。11月4日からチケットが発売されている。

大会ホームページより引用

氷上エキサイティングシートが「Fan Funシート」と名前を変えて、シート🄳が観戦エリアに変わった。シート🄲にもシート🄴にも近く、音もよく聞こえて臨場感がかなりありそうだ。
「残数のある場合の販売終了は各試合1時間前となります」ということなのでご注意を。

会場へのアクセス

🚗車でお越しの場合
碓氷軽井沢ICより約15分
佐久ICより約25分

🚃電車でお越しの場合
【軽井沢駅】
タクシーで約10分/町内循環バスで約25~30分
【中軽井沢駅】
タクシーで約10分

大会シャトルバスは期間中のみ軽井沢駅(南口)~軽井沢アイスパーク間を運行します。
町内循環バス(運賃¥100)の停留所は、軽井沢駅は<北口>、軽井沢風越公園は<スカップ軽井沢前>(軽井沢アイスパークから徒歩数分)となります。大会シャトルバスとは停車場所が異なりますのでご注意ください。

🚌大会シャトルバスと町内循環バスの時刻表

大会ホームページより引用

軽井沢国際はシャトルバスが出るから安心だが、他の大会で循環バスがなかなか来ない時間帯の時は中軽井沢駅から会場まで歩いたことがある(逆もあった)。国道18号経由で約3.6km、約50分。体力に自信がある方は徒歩でもぜひ。

大会関連のSNS

🥌Karuizawa International Curling Championships
(軽井沢国際カーリング選手権大会 公式𝕏=旧Twitter

🥌Karuizawa International
(軽井沢国際カーリング選手権大会 公式Instagram

軽井沢国際カーリング選手権大会 公式Facebook

2020東京五輪の際に取材で来日し、セブンイレブン愛を連日投稿して日本でも有名となったカナダCBC放送のスポーツ記者、Devin Heroux(デヴィン・ヘロウ)さんが軽井沢国際カーリング選手権大会2023の特別レポーターに就任。𝕏(旧Twitter)とInstagramで情報を発信するとのこと。

Herouxさんの𝕏(旧Twitter)

HerouxさんのInstagram

𝕏では、さっそく今日行われたカナダのチームによる軽井沢の子どもたちへの技術指導の様子が報告されている。こちらはジェニファー・ジョーンズさんの指導の様子。

この中から、未来のオリンピアンが生まれるかもしれない。

今年の秋は多くの日本のチームがカナダに遠征して各大会に出場し、成果を上げてきた。それに伴い、日本のチームのランキングも上がってきている。世界の一流チームを迎えて、今の日本のトップレベルのチームがどれくらい通用するか必見の大会だ。
会場で観戦するのが一番だが、YouTube配信やSNSでも情報に触れることができる。
25周年記念に相応しい、熱い戦いになることを期待するとともに、マナーをふまえたフェアな応援で大会を盛り上げたい。

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#KICC2023

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。